【漫画】「銃夢火星戦記」読んだ話とか
木城ゆきと先生の「銃夢」シリーズ最新作「銃夢火星戦記」の6巻がとても面白かった。悪を、復讐を成し遂げたムスターの最後、陽子の出生の秘密、火星秩序の崩壊の始まりが描かれており、「火星戦記」第一部完結といってもいい巻で大変満足。
「銃夢火星戦記」6巻発売と共に、最初の「銃夢」の新装版が全5巻で刊行される。正直「何度目の新装版なのか」という感じだが買ってしまった。なぜ何度も新装版だの完全版だのが出るのか。「銃夢」の連載中に紆余曲折があったからである。
「銃夢」の新装版が複数出る理由
当初「銃夢」は集英社から出版されていた。だが、「銃夢」のセリフの修正を巡って、集英社と木城ゆきと先生が決裂。「銃夢」の版権は講談社へ移ったと記憶している。この時、ウルトラジャンプで連載中だった「銃夢」シリーズの続編「銃夢 ラストオーダー」は講談社の雑誌へ移って無事完結した。
「銃夢」が講談社に移る前に、すでに講談社からは「完全版」が発売されていた。AKIRAと同じワイド版だったと思う。その後、「ラストオーダー」の連載と共に、ウルトラジャンプの単行本サイズに合わせる形の「銃夢 新装版」が発売されるのだが、新装版の刊行途中で「銃夢」の版権が講談社に移り、新装版は講談社から改めて出ることになる。
また、新装版の発売と同時に集英社ですでに出版されていた巻も含めて「ラストオーダー」も講談社版として出版される。
結局、集英社からは「銃夢」「銃夢 ラストオーダー」「銃夢 完全版」「銃夢 新装版」が出され、講談社からも「銃夢 新装版」「銃夢 ラストオーダー」が出版されることになった。なお、新刊が出た「銃夢火星戦記」は「ラストオーダー」の続編で講談社で連載中である。
なぜ「銃夢」の新装版が何度も出るのか。ちょっと思い出しながら書いてみたが、そんなに間違ってないと思う。
実写版「銃夢」とか
今回、講談社から出た「新装版」は実写映画公開を期に再度出版されることになったのだと思うが、ほんと「何度目の新装版なのか」という感じだが、面白いものは何度読んでも面白いわけで、何度出てもいいのである。完全版に収録されていた短編も載せてくれればなおいい。短編集として出してくれてもいいけど。
さて、実写版「銃夢」こと「アリータ」だが、来年2月公開である。
予告を観る限り、マカク、ユーゴが出るだけでなくモーターボールっぽいものも出るようだ。マンガ版「銃夢」の前半のかなりの部分を混ぜてひとつの映画にしているっぽい。たぶん尺が2時間を超えるんじゃないだろうか。
公開前なので何とも言えないが、モーターボール編はめちゃくちゃ面白いので別の映画(続編とか)でちゃんとやって欲しかった。
映画はマンガとは別物っぽいので「機会があれば観たい」ぐらいの期待値だけど、「銃夢 新装版」読みながら公開を待つことにする。
それにしても「銃夢火星戦記」はほんとにいい。
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