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Scalesのものがたり料理教室

料理研究家のスケイル(Scales)の料理を、詳しくレシピ解説付きでたっぷり紹介いたします。季節の旬を存分に感じられる身近でありながらちょっと特別な料理、またお酒のこと、テーブル…
Scalesの語り口で、素材の意外な組み合わせの発見、読んで美味しい、作って美味しい。 ワクワクす…
¥666 / 月 初月無料
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#無花果

鶏レバーと無花果のバルサミコ煮(ちょっとクセある鶏レバーを無花果でおいしくいただきましょう)

夏の雨の日、家にいて事務作業や調べ物で机に向かっていると、子供の頃の夏休みの”感じ”を思い出す。台風や夕立ちの時は、外に出れずやることがないのでしぶしぶ宿題をしていたから。でもこのある種の拘束感は嫌いではなかった。雨粒の音だけが家に響いて、それに打たれる外の木々の匂い。昼でも薄ら暗くて、湿気を帯びた涼しさ、それが妙に、”今と、ここ” に落ち着いた感じ。夏の日のお天気はテンション上がってしまうけれど、雨の日は子供ながらにちょうど良い塩梅にLowになりながら、集中できていた気がす

ラム肉の無花果ローズマリーソース(柔らかく焼いたお肉を果実の甘酸っぱいソースで)

さて、今年も11月、ほぼ年末である。私は毎年夏が過ぎる頃、だいたい1年は終わったように思っているのですが、それは本当に9月から12月までが体感としてあっという間だから。色々と年末になって慌てない(焦燥を伴うような虚無感に襲われないためための笑)メンタル措置。しかも11月のここからがまぁ早いこと。今から正月なんてほんとに一瞬だよね。 一年をなんとなく振り返るのもちょうどこの頃。2020年からほんとうに色々ありすぎる世界。来年はすこしでも平和になっていることを願うばかり。 さ

紫キャベツと無花果のコールスロー

季節の変わり目には、断捨離と衣替えの際の、”しまい洗い”と”出し洗い”とエアコンの掃除が恒例行事なのですが、毎年のトイレタリー製品の進化には結構驚く。目を見張る進化に「いつも使っているもの」だけを探して買ってドラッグストアを後にするのには勿体無い。私はたまに1時間くらい近所にある大好きな大型店内を徘徊して製品チェックしてるのですが、これが楽しい。エアコンの上に貼ってカビを防止するやつとか、プリーツを長持ちさせるスプレーとかに出会うと、QOLが上がったようで、うれしくなるんです

無花果と茗荷のタルトフランベ(おつまみにもおやつにも、ランチにも)

拙著(果物のひと皿)の中で発表した「無花果と茗荷のサラダ」、毎年この頃になると料理した写真をInstagramでタグをつけて投稿いただくかたちでフィードバックをいただいている。 昔はこういうやりとりはなかったから、自分のレシピで人気のあるものが分かり、現代のSNSというか、テクノロジーはありがたい。作ってくださった方々にも感謝。 そう、意外にも、無花果と茗荷は合うのである。 無花果には酸味がないので、ある意味「まあるい味わい」で、そこに茗荷の辛み、少しの酸味と香りのアクセン

無花果と生落花生の白和え(いちじくの甘味に生落花生の香ばしさをからめて)お酒にもぴったり

夏が終わると、残りの一年があっという間に過ぎていく。 9月から12月の四ヶ月間は、なんと過ぎるのが早いと思う。そんな、”終わりの始まりの9月”が今年もやってきた。 気が早いと思われるけれど、なんとなく一年のラストスパートの気分になるこの頃は、いろいろ生活の中で見つけてきた要改善点に腰を上げて着手したくなる時期でもあるのです。 例えば、キッチンのパントリーや冷蔵庫を断捨離しようとあれこれ考える。冷蔵庫の中も可視化を図ってクリア素材のトレーに変えたり、パントリーは使いやすく試行

無花果とモッツァレラチーズの味噌白和え

白和え、という料理が大好きです。とくに果物の白和が。 私の果物を使った白和えはメープルシロップを使う事が特徴的。そしてポイントは豆腐をきっちりしっかり水切りして二回裏ごしする事、少しの手間が味わいや舌触りにしっかり反映してくれます。でも今日の白和えは豆腐、使いません。実はモッツァレラチーズ もおすすめ。乳のこっくりした味わいと、むきゅむきゅした歯応えが美味しい。(水切りや裏ごしの手間も要りませんしね)