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”ないなら、つくる。”

代表理事の横山です。本noteは、10月からはじまります弊法人主催の研修プログラムチームで発信をしていきます。私からは、このプログラムをはじめた理由について簡単に述べさせていただきます。

自職業への疑念

病院勤務時代、ネットカフェから派遣労働の現場へ出向き、現場で体調が悪化し、救急搬送されてくるたくさんの患者さんと出会いました。

病院に来るほど酷くなる前に、つまりは、川下よりもっと川上でソーシャルワークができないかと思い、同時に、福祉現場でクライアントから聞かれる声には、社会的排除を生み出す社会構造を理解するためのヒントが詰まっているのだと痛感したのです。

しかし、パターン(言い換えればぼんやりとした介入の焦点)に対して、当時、わたしは医療機関に勤務をするソーシャルワーカーとして介入を行う手立てを持っていませんでした。つまりは、ミクロソーシャルワークのスキルセットのみで、メゾ/マクロ・ソーシャルワークのスキルは持ち合わせていなかったわけです。この事実は、国際定義には程遠い自身の知識や技術、そして自職業への疑念を生みました。

自身の職業が置かれている環境のアセスメントとプランニング

「なぜ、私は患者さんとの関わりを通して制度からの排除を問題だと感じていても、それらを対象にした実践を行えないのか?」という問いを、「どのような環境要因が私にそれをさせないようにしているのか」という問いに置き換えて考えることを試みました。

当時、その問いに対し、論文や本から学び、自分ででき得るアセスメント、大枠のプランニングをしたのが以下です。

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例えば、通年で毎年度行っている以下の研修プログラムは、上記の「SWの価値と倫理を体現する知識と技術習得機会の不足」という課題に対して、無いのであればつくろう、と思い取り組みはじめました。

また、根拠法に基づく機関でのソーシャルワーク実践において取り扱うことが難しい課題を取り扱うことを可能にするための一案として、「複数の実践上の乗り物」としてソーシャルワーカーの方々に活用してもらう自法人運営は、現在も実験途中です。


”ないなら、つくる。”
もしくは、”最適な組織等に働きかけてつくってもらう”

そんなマインドの方は、ぜひいっしょに何かやりましょう。


ないからつくった精神でスタートした本年10月開始のSCA研修プログラム2022は、座学中心の一般コースと、メゾ・マクロへのアクション展開のための実践的な学びを提供する【実践者ゼミ】コースがあります。

実践者ゼミコースの過去の受講生の方との懇談会を 9月17日(土)20:00~21:00に行いますので、ご参加を検討くださっている方はぜひ。お待ちしています!