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水瓶座の時代

私たちは新しい時代を迎えています。
それは水瓶座の時代です。

水瓶座

西洋占星術では、天空を12星座に分けて考えます。星がどの星座の位置にいるかで判断しているのです。

「水瓶座の時代」とは、春分点が水瓶座の位置に入ったことを意味しています。春分点がなぜ移動するのか、それは天体の動きに関係しています。

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*12星座

春分点が移動するのはなぜ?

ここで少し天文学のお話です。
地球は1日1回自転しながら、1年かけて太陽の周りを公転します。
しかし、地球は23.4度傾いた状態で自転しているので、太陽からの距離が一定ではありません。なので春夏秋冬があるのですね。

天球上で太陽が一年間に通る道を黄道といいます。黄道と赤道が交わる瞬間が年に2回あり、それが春分点と秋分点です。つまり、春分の日と秋分の日ですね。
天文学においては、春分点を基準にして考えるため、非常に重要です。

地球は自転しながら、首振り運動(歳差運動)をしています。これにより、自転軸の向きが少しずつ動き、春分点がずれていきます。そして、約2万6000年かけて春分点はもとの位置に戻ります。

このように春分点はゆっくりと移動しています。
そして、春分点の在する星座がその時代を象徴するものになります。いまは水瓶座の位置にいるので、「水瓶座の時代」といわれているのです。
12星座ありますので、1星座の時代は約2160年です。

水瓶座の時代はスピーディーで合理的

さて、ちょっと難しい内容でしたが、ここからは水瓶座の時代とはどのようなものなのか、お話ししたいと思います。

水瓶座の時代の前は、魚座の時代でした。

一般に認められているものでは、春分点が牡牛座に入った時にアダムが登場して牡牛座の時代が始まり、春分点が牡羊座に入る時にアブラハムが登場して牡羊座の時代が始まった、とされています。

その次に、今まで私たちが過ごしてきた魚座の時代です。イエスが登場してキリスト教が広まる時代でした。
魚はイエス・キリストの象徴で、多くの記念碑などに刻まれています。
この2000年間はどの国でも宗教色の濃い時代でした。民衆は神の存在を強く意識していたといえます。

そして今は水瓶座の時代。

水瓶座の記号は、ギリシャ神話のガニメデが持つ水瓶から流れ出る水を象徴したものです。
その水とは香り高い神酒とも英知の水とも言われます。

星座マーク_みずがめ

*水瓶座の記号

水瓶座は天才創造の星座です。
新しい方法や生き方に共感する特性があり、急進的、豊かな発想、同胞愛、平等意識が強くあります。
守護星が天王星のため、革新的、理論的、理想主義、インターネット、IT系、科学的センス、発明、古い体制や因習に縛られない、先見性、予測不可能という特徴ももっています。

水瓶座の人は知性的で精神の自由を何より尊重します。
物事にこだわらず、独創的で発明の才能がある方が多いです。
そんな特性をもつ水瓶座の時代になるのは楽しみなことです。

新しい時代になるということはワクワクすることが多く、今までとは違った生活が始まるのでしょう。

私たちの生活もインターネットが発達し、大きく変わりました。
リモート技術などの発達により、家にいながら仕事ができ、経済もキャッシュレス化が進みました。
この急速な変化は、今までのシステムを大幅に変えて、予測ができないほどのスピードで進んでいます。
まさに水瓶座の特性を感じますね。

一方で、魚座の時代が終わるということは、目に見えないものを信じる気持ちや宗教色が薄まってくる、という懸念が生まれます。

水瓶座の時代となり、合理的でスピーディーな社会へ変化していますが、伝統や先人からの教えも忘れずにいたいですね。

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楠木鞠子
天体心理士。幼少期にタロットカードに出会い、占いに興味をもつ。その後、西洋占星術を学び、自身のホロスコープ(出生時の天体の配置図)を作成すると、自分にぴったり当てはまることに驚き、占星術の世界へ進む。ホロスコープから、性格や資質等を解析し、個人鑑定を行っている。心理学も学び、星を読むだけではわからない具体的な問題解決の流れにも心を向けている。
HP→http://shinri-a.com

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