老人ホームの罠

僕は15年間同じ老人ホームで働いてる。
老人ホームに入居するのが、合ってる人合わない人がいるなぁ、と思うことがよくある。

合ってる人は、体が動きにくくても認知面に障害が出てきいてフォローがいるようになっても、自分の仕事(役割・趣味)を持ってる人(できる人)。
逆に合わない人が、まだ体も認知面的にも十分力があっても、自分の仕事・趣味が無い人。

老人ホームに入る人って、なんらかの理由で家で住めなくなった(とされた)わけだけど、実は周りのフォローがあれば、まだまだ家で頑張れる人も多い。
でも周りで見てる家族たちが、その生活のハラハラ感に耐えれなくなって入居、って言うパターンがほぼな気がする。
だから入居するのに、完全に納得して入居する人ってほとんどいてない。「もう自分の家には住めないんだ。」と、意欲を削がれた状態で入居してくる。

しかもちょっと身体が動きにくかったり認知面に障害があったりで入ってくるわけで、介護職しようなんていう元々が基本優しい職員さんらにかかったら、手伝われ放題。(簡単に言うと、ね。)

・そういう人が老人ホームに入ると、確実に、自分ちにいるときよりか、仕事、役割がなくなる。できるとこまで手伝われちゃって、身体が、認知面が衰える、つまり生活不活発を引き起こす。しかもそれがもう、ずっと続く。

で、どうなるか。
弱ります。確実に。できてたことができなくなります。安全・安心はあるかもしれないけど、良かれと思ったホームの入居が、仕事を、役割を奪います。
なるべくやることがあるようにホーム側もアクティビティとか促すけども、いうても一日中とはいかない。

老人ホームの入居は、いわばその退屈をどう解消するか、解消する手段を持ってるか、が大事やと思います。
自分の役割が形成されてる人は、その開いてしまった時間を過ごす術がある。

老人ホームに入ったから、大丈夫。
なんてことはないので、自分の仕事を持って入居してきてください。

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