見出し画像

10年

今日から社会人生活11年目に突入した。となると10年間を社会人として生活したことになる。適応力のかけらもない自分が10年一つの会社で勤めているのがいまだに信じられない(苦笑)

入社式の数日前、たまたま予定が空いていたので行ったのが、「関西独立リーグ」のこけら落としだった。

大阪ゴールドビリケーンズと神戸9クルーズとの一戦。大阪ドームに1万人以上の人が駆けつけた。

村上隆行、平下晃司、西浦克拓というなんとも私得な首脳陣のビリケーンズと、吉田えりが話題になっていた9クルーズ。試合は9クルーズの勝利。

最終回吉田えりが投げたのをしっかり覚えている。球速表示が出なくて逆に球場がどよめいていた。

関西にも独立リーグができたんだなぁ。阪神とオリックスだけじゃないんだなぁ。また見に行けたらいいなぁ。なんて思っていた。

土日が休みの仕事ではなかったので、なかなか見に行けないまま事件が起こった。
リーグ代表が分配金の遅延の末辞任。以後ゴタゴタが続いた。

その時期、私は私で面倒なことになっていた。ストレスから脚が動かなくなった。最終的に3月に起き上がることができなくなった。鬱と診断された。

野球を見に行こうというところまで戻ってきたのは2012年。シフトがある程度自由が効くようになり、NPBの千葉ロッテの試合を現地までみにいくようになった。

しかしついに関西独立リーグの試合を見ることができなかった。体調などがあり見に行くきっかけを失ってしまった。

私の症状が落ち着き、しばらくして結婚し、息子が生まれた。
2017年、BFLの試合をようやく見にいくことができた。妻の故郷田辺市だ。

相変わらず無給。あの時のゴタゴタはまだ尾を引いている。
それでも選手はがむしゃらにボールを追っていた。

私もいつのまにか10年経っていた。鬱になったことで何かを取り返そうとひたすらに働いたと思うし、プライベートでは仕事の憂さを晴らすように野球を見に行ったり、旅行に行ったりしている。

何か変えないとまた同じようなことになる。だから動き続けよう。と思っていた。

そして社会人生活11年目を迎える直前、組織は違うが、関西独立リーグの開幕戦を見にいくことになった。これもきっとなにかの偶然なのか。
村上隆行も吉田えりもいない。10年の時間の経過とはいろんなものを変えていく。あれから10年経ってまさか地元に球団ができるなんて思っても見なかった。

開幕戦、見応えのある試合だった。このリーグが続く限り、私は応援していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?