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【堺シュライクス】SPECIAL観戦DAYに思ったこと

早めに着いたらすでに

9月29日16時15分。堺駅を出たバスはポートタウン東のバス停に到着した。この日は是が非でもバスで行きたかった。桃山学院大学とのコラボ、SPECIAL観戦DAY。ビールが飲める日だった。

着いたら応援団の面々がもう何人か揃っていた。
そこまではいつもと同じ。この日は一塁側入場口にすでに大勢の人が来ていた。開門を今か今かと待ち構える人で列ができていた。

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スタンドに入った。続々と人がベンチに座っていく。
早速一杯目のビールを買った。350mmのスーパードライが400円。球場で飲むことを考えたらあと100円高くても全然飲める。安い。美味い。

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車移動が多かった今シーズン。これが初ビールだった。

色々なことが変わった一年

ビールを飲んで一息ついた。このグラウンドを見て思った。
11月、トライアウト。選手に元気が全く感じられず、本当に大丈夫なのかと思ったりしたのもこの球場。オープン戦初戦、06ブルズにボコボコにされる前に守備で自滅したのもこの球場。そこから1年近く経とうとしていた。

気づいたらいろんな人と知り合いになっていた。社会人になって10年以上経つとあまりない「知り合いと知り合いが知り合いだった」という現象を目にした。

写真を撮ってたら選手のご両親の方ともお話しさせていただく機会もあったり・・・こんなこと普通に野球見てたらないなとシーズン中常々思っていた。

そして、気づいたら応援団連合の一員にもなっていた。
この日もバタバタしながら動き方を確認したりしていた。

「3人だったんだよなぁ。」

2月、初練習の時にグラウンドに降りた人数だ。(グラウンドの外にはもう少しいた)
それが南港の広いスタンドを人が埋めていく。
先に書くが、観客は525人だったそうだ。花園での初試合を超えた。

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(スタンドを見てこの笑顔の松本聡)

あかん、泣く

試合が始まったらいつもとやることは大差ない。写真を撮り、応援に加わる。
試合はシュライクスが劣勢。5回までに4点を先行される苦しい展開。
そんな場面で応援のリードの順番が巡ってきた。

スタンドの最前列に降りる。スタンドを見上げる。
目の前には人、人、人。

空席を除けばほぼ満員。その言葉がしっくり来る。

思わず涙腺にきた。でもこれが普通の光景にならなきゃいけない。
配布されたタオルを回してもらうことを考えた。一緒にシュライクスをみんなで応援したい。マルチテーマからスタート。タオルが舞った。そしてチャンスが生まれたところで、この日1度目のチャンステーマを発動させた。ここもタオル回し。勢いが欲しかった。結果点は入らなかった。くそう、いつも以上に悔しい。

8回、もう一度巡ってきたリードの場面。
冒頭でこう呼びかけた。

「ほんの数人しか来なかった2月から、こんなに大勢の人が来てくれるようになりました。でも、まだ終わりじゃないんです。今シーズンはあと2試合、そして来年以降も戦いは続きます。皆さん、また見にきてくれますか?」

ちょっとやりすぎたと思っている。でも、どうしても言いたかった。
そしていつか「普通の光景」としてこれぐらい人が来るようになってほしいと願って。

またタオル回しに行きたいって言ってくれる人がいるといいな。この選手を見に行きたいって思ってもらえていたらいいな。楽しかったって思ってもらえていたらいいな。

全て振り返るのはもうちょっと後で


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試合後も選手や監督とファンのふれあいが続く。

そして戦いも続くし、この後には辛い別れが来るのももうわかっている。
このメンバーのシュライクスを観れるのも、ほんのあと少しなのだ。

泣いても笑ってもホームの試合はあと1試合。

10月4日、住之江公園野球場で12時からプレイボールだ。

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