独立リーグが長続きするには

質問箱にこのような質問をいただきました。

なかなか難しいものです。資金面の話をすると、最近BCリーグ福島ホープスの運営会社が倒産して交代したばかり。もっと話を掘っていくと、資金難と日本の独立リーグは切っても切れない関係にあると言い切ってもいいぐらいで。

四国アイランドリーグが発足して今年で15年目。そこからいろんなチームやリーグができ、中には消えたものも。

NPBも資金難やら赤字とは切っても切れない期間が続いていましたが、ここ20年ぐらいで色々情勢が変わってきました。SNSを使っての発信、グッズ販売のスピードアップ、テレビではなくネット上での露出増加・・・

最近では横浜DeNAやロッテが赤字から脱却するなど、参考にできることは多いかもしれない。

関西独立リーグも球団が増え、BCリーグも今季、来季と球団が増えて行く。そんな中思うことと、これだけはと思うことを述べていきたい。

資金面以外に大事なこと

これが難しい。というのがなんせ資金面ファーストだから。
資金があれば有力な選手も呼べるし、イベントとかにもお金を使えるから。

あえてそこから目をそらして、何が必要かと思うと、「試合以外での満足度の向上」だと思う。

例えば独立リーグはNPBとは違い、長い時間をかけて看板選手を育てることはほぼ不可能だ。看板になるような選手がいたら、NPBとか他のリーグに行っている。
かつてのスター選手を連れてくることを実際にやった球団もあるが、そこには資金の問題が出てくる。全ての球団が真似ができない。

なので、試合の内容ももちろん大事だが、それ以外のことがしっかりしていないと、いい選手が出てきてもその選手がいなくなると途端に集客に困ることになる。

関西の場合、人の気質として「熱しやすく冷めやすいどころか急速冷却」というものがあり、かつ野球でいうと阪神タイガースとオリックス・バファローズという2大巨頭がある。興味をどうやったら持ってくれるのか、というところから常にスタートしないとなかなか厳しいところがある。

となると球場に来てもらって「また来たい」と思ってもらえる仕掛けづくりが必要になってくる。
それが例えば〇〇ができるからとか、△△をやっているから、××が食えるからでもいい。何かしらのことをやって、やり続けていってほしい。

当然お金もかからず人を呼ぶなんてことは並大抵の労力では達成できない。
そこで球団運営側の熱意が試される。すぐには結果が出ないからだ。

そして、NPB球団以上の「人間力」も試される。例えば球団スタッフの応対が感じのいいものでなかったら・・・選手がSNSで暴言を吐いていたら・・・多分しばらく行くのはやめようかと思うだろう。

八方美人であれとは言わないけれど、普通のお店とかに置き換えて・・・例えばスーパーマーケット内で暴言が飛び交ったり、スタッフが挨拶一つしないところなんぞ行きたくないでしょう。そういうところです。そんなところにスポンサーもお金を出したくないでしょうし。

とにかく人が集まりやすく話題が提供できる場所であれば。と思います。
新興球団である堺シュライクスや茨城アストロプラネッツにそういった前途がありますように。


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