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難病患者でもできると信じて

今、私は社会福祉士の資格取得を目指している専業主婦です。
いよいよ来週から1ヶ月間の実習が始まり、ドキドキです。
いくつになっても新しいことを始めるのは緊張が伴いますね。
緊張と同じくらいに楽しみではありますが。

私は難病を抱えている身なので。
どうにか1ヶ月間を恙無く過ごせるようにと思わずにはいられなくて。
とにかく頑張るしかないなあと。
プレッシャーは人の何倍もあり。。

私は大腸を全摘しており、術後の後遺症から排便コントロールが難しいんです。
食事をすると即、便意を催す。
しかし、後遺症で腸管や直腸の吻合部に狭窄を何箇所か起こしているため、物理的に排便がスムーズではなく。
とても時間が掛かってしまう。
強烈な便意があっても出ない。
出ないけれど、トイレに行かないと漏れてしまいそうになり。
実際に漏らしたことは無いのですが。
腹痛との戦い。

ですので、外出した際はほとんど食事を摂らない。
数時間で帰ることができる確証がある時のみ食事を摂る。
という生活を20年以上。

ですので、研修期間の1ヶ月間は、朝昼は抜かして、夕飯のみにしようかと考えています。
夕飯もできれば、食事はなるべく量は減らして、高カロリーの栄養補助ドリンクなどにしようかと。
それで体が保つのか?という不安もあり。
土日はお休みが頂けるので、土日に食い溜めをして、なんとか乗り切ってみようか?なんて考えています。
教育実習も行けたんだから、大丈夫なはず!!

とても不安です。
不安だけれど、チャレンジをしたい。
せっかくこの世に生まれたのだから。
私も何か人の役に立てることがしたいんです。

もし、五体満足だったら?
もし、健康だったら?
私ももっと色々なことができたのに。
と悔しく、また忸怩たる思いもあります。
……が、しかし、人間は、自分に与えられたモノで、精一杯できることをやるしかないのだから、腐らず、焦らず、前向きに、精一杯頑張ってみたいと思います。

こんな私の背中を息子は見て育ってきました。
ハンディがあっても前向きに生きること。
何歳でも学べること。
背中で伝えられて来たことは、良かったのかもしれないと、最近頓に思われて。。

人を労わる心。
どんな瑕疵があろうと自分を大切にする心。
多様性を受容する寛容な心。
人生の蹉跌から立ち上がる強い心。
しなやかな柔軟な心。
どんな自分をも許す心。
精一杯生きるということ。
生。

そうしたあれこれが……善いモノとして……
息子の中に育ってくれれば。
私の痛みや苦しみも、決して無駄では無かったのかもしれない。
そう思える今日。

この世に生を受けたこと。
今日を生きていること。
そして頑張れること。
なによりも、こんな体でも、私を愛してくれる夫がいること。
息子を授かった奇跡。
感謝しかありません。

様々な人から与えられた恩義。
差し伸べられた温かい手。
それを何らかの形で返したい。
社会に参画して、返すことができたら。。

そんなことを夢見て。。

頑張って、1ヶ月、実習をやり切る。
私にはできる!
そう信じて。。

正直…こんな状態で、社会に出るということが、実習先に迷惑を掛けてしまうことなのかもしれない。という思いもあります。
(もちろん開示していますが)
だけど、どんな人間にも社会に参画する権利があるのではないか?って。
そういう意味で葛藤もあり。
頑張って乗り越えたい。
色々な迷いや苦しみ、悩みを。

いつか、胸を張って、"自分"を生きられたら。

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