あさが来た。
怖い怖いあさが来た。
海はまた荒れそうだ。
雲の隙間から光が差す。
「今日はあそこまで行くぞ野郎ども!!!!」
僕はいう。
「おい、野郎ども、返事は?」
なかった。
この船には僕しかいなかった。
でも、船は前進んだ。船長は僕なんだ。面舵を切って、僕は進んだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?