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初めて訪れた6月の尾瀬体験!山と水とミズバショウ【/#025】

今年、尾瀬に行きたい!と目標を立てて、ついに行ってきました!
とにかく、無事に帰ってこられてほっとしたのと、ちゃんと準備とトレーニングを重ねて良かったなと思います。
歩くと見える至仏山(しぶつさん)と燧ヶ岳(ひうちがたけ)は雄大で、湿原にある池や川は底が見える透明度。ミズバショウの群生を見つけると、来て良かったと思いました。
尾瀬に初めて行ってみたい方や、これから行こうと考えている方は参考にしてみてください。

尾瀬は早朝行動がおすすめ

私が尾瀬に行ったのは、6月初旬。尾瀬ハイキングのハイシーズンです。尾瀬といえばミズバショウが有名で、例年5月下旬から6月上旬が見頃のため、多くのハイカーやツアー客が訪れます。

尾瀬第1駐車場のバス・タクシー乗り場

群馬県側からは、鳩待峠と大清水の入り口が一般的です。シーズン中はマイカー規制がかかるため、片品村戸倉にある駐車場を利用し、バスか乗合タクシーで入り口に向かいます。

片道、大人¥1,300/人。お釣りがないようにすると早い

運行時間は月によって変わり、6月は5:30の便が最初。私は次の6:30の便に乗りました。駐車場の一つである尾瀬第一駐車場に着いたときには、バスを待っている人が列を作っており駐車スペースの空きはわずか。あと5分遅ければ、車は停められなかったかもしれません。
発着所から乗合タクシーに乗り、25分くらいで鳩待峠に着きました。

木道を歩きながらマナーを守って楽しむ

鳩待峠からの入り口

今回のコースは鳩待峠から山の鼻小屋、牛首分岐、ヨッピ吊り橋、龍宮小屋に行ってまた山の鼻小屋へ戻るコース。休憩を挟みながら、合計6時間19分となりました。
「最初は鳩待峠からがいいよ」と、尾瀬経験者の皆さんがおすすめしてくれたコースです。

実際の行動記録

尾瀬はほとんどの道に木の板が敷かれているため、歩きやすいのが特徴です。ただ行った日はタクシーの運転手さんによると、前日の夜に雨が降ったため木が滑りやすくなっているかもしれないとのこと。ありがたい情報ですね。こういうときのためにも、トレッキングシューズは安心でした。

山の鼻小屋からの分岐

尾瀬は自然を守るために、木道を歩くのが基本。うっかり足が地面に着くと、重みで雨水が溜まり水の流れが変わってしまうなどの恐れがあります。傷んだ自然が回復するのには、長い年月が必要です。植物にも触らず、落ち葉や枝の1本も持たない。ゴミの持ち帰りは当然で、女性は生理用品も持ち帰りです。帽子も風で飛ばされないように、しっかり紐を結びました。自然のマナーとしてよくいわれていますが、山におじゃまさせていただく気持ちが大切だと感じます。

気をつけたい木道には目印が

やっぱり尾瀬といえばミズバショウ

ミズバショウ!

実はミズバショウを初めて見たのは、谷川岳のロープウェイを登った先の天神平でした。小さくてかわいい!と思ったので、尾瀬も同じイメージで行ったら10倍以上の大きさです。山の鼻小屋へ行く途中が最初のお目見えで、湿原にもたくさんのミズバショウが咲いていました。

ミズバショウの群生

ミズバショウは水辺のあるところに咲くため、木道の下に咲いている場合はやはり土ではなく水が多いのでしょう。

木道のすぐ下に広がる植物たち

花は白いところかと思ったら、中央の黄色い部分なのだとか。ミズバショウの実は、クマの食料になります。このとき目撃されているわけではありませんでしたが、歩道の途中には一定の間隔でクマよけの鐘が設置。もちろん私も鳴らしてきました。

クマよけの鐘

雄大な自然を感じて非日常を味わう

リュウキンカ

尾瀬は標高1,400mの高地にある、本州最大の湿原といわれる自然国立公園です。自然のままの風景を、ゆっくり歩きながら楽しめます。

至仏山

たとえば山の鼻小屋まで進むと、すぐ横に2,228mの至仏山(しぶつさん)が見えます(植生保護のため6月末まで通行止め)。スケールの大きさに圧倒されて湿原を進むと、今度は目の前に広がる2,356mの燧ヶ岳(ひうちがたけ)。行きは燧ヶ岳、帰りは至仏山を目の前で楽しめました。

広がる燧ヶ岳

鳩待峠からのコースでは、人気の尾瀬ヶ原を歩き、大きさが違う「池塘(ちとう)」と呼ばれる池を見れます。私が行ったときはちょうど晴れ間も多く、池に空がうつる写真も撮れました。カエルがあちこちからゲコゲコと鳴り響き、青いトンボも飛んでいます。花もかわいい!

ワタスゲ
ルリイトトンボかオゼイトトンボらしい

川や池の透き通った水は、普段なかなか見られません。思わず「うわぁ〜」と声が出てしまいました。

川の透明度が凄い。川沿いにはミズバショウも

無理をしないで帰るまで楽しむ

やっぱりミズバショウはステキ!

とにかく尾瀬は初めてなので、無理をしないようなコースを考え登山計画を立てました。結果、良かったなと思っています。
行きは足元を踏み外さないようになど、神経を使うのであまり周りを見る余裕もありません。でも帰りは行きと同じコースを歩くため、ゆっくり景色を見られておすすめです。

風が吹くと池の波紋が広がる

こまめに休憩を挟んだため、ついついこっちも行けそうだなと別ルートに行きたくなるのですが、無理をしない。とくに鳩待峠に戻る最後の道は、登りが続きます。ベンチ休憩スポットも多いとはいえ、体力を使い切ってしまっては大変。ちょっと余裕があるくらいがちょうどいいです。

赤いレンゲツツジはよく目立つ

歩くスピードも、人と比べないのが大事だと思いました。ハイカーの皆様は私より速いペースの人も多く焦りそうになりますが、ここでも無理をしない。山道は遅いと感じるくらいがちょうどいいと聞きますし、速さを競うわけではありません。とにかく道を譲り、先に行ってもらいました。

鳩待峠から山小屋までの森林

休憩食も今までより多めに用意しました。おにぎりやナッツ、ドライフルーツ、カロリーメイト。山の鼻小屋では、花豆ソフトクリームも食べました。次回は山小屋でカレーライスを食べてみたいです。

花豆ソフトクリームは疲れた体に染みた

最後は温泉に行きながら余韻にひたる

戻りルートは至仏山を見ながら

家に帰る前に、疲労を少しでも回復し癒しを求めて温泉へ。今回は片品村の日帰り温泉へ行きました。温泉最高!
尾瀬を歩くには6時間かかると知ったときから、どうやって体力をつけるか計画を立てて歩いてきました。最初は、近所を30分歩くのもやっとだったのです。日々のウォーキングから始まり、低山を登って体を鍛え、装備を整えてきました。
半年にわたった尾瀬へのハイキングは、山の楽しさも知れて最高でした。とはいえ今回のコースは、尾瀬のほんの一部。次は尾瀬沼に行ったり違う季節を訪れたり、他の山にも行ってみたいです。
それにしても美しかった尾瀬。行ったことのない方は、ぜひ一度訪れてみてください。

昨日と今日と明日と。日々の小さな幸せに感謝して❤️


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