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サブマリン


サブマリン

伊坂幸太郎 著


犯罪を犯してしまった少年たちと
家裁調査官のお話
といえば一番まとまりがいいのか。


この本を読んで
ふっと心がすこし軽くなった。
(ちなみに犯罪を犯したことはない)


ただ、いつもニュースをみたり
Twitterでそれに対する反応とかを
見るたびに


わたしはなんとも言えない
モヤモヤした気持ちになった。
それと同時にこんな単純に物事を
みる人で世の中はいっぱいなんだ〜。


とおもったら
少し世界がモノクロのように感じた。



もっというと絶望みたいに感じていた
ときもあった。
(それはわたしの感じ方が極端なだけ)




なにか事件や事故が起きたら
まるでその人たちが人間ではないように
自分たちとは絶対的な何かがちがうように。



もちろん、犯罪を犯してはならないし
故意ではなくとも事故を起こしてしまったなら
責任はともなう。悪くないとはいえない。



そんなことはわたしも分かってる。



でもその人たちに
なにも関係ない人たちが
死ねだのなんだの
いってると
ものすごく複雑な気分になった。



そしてそんなことを平気で
いえる人がたくさんいることを
知ると同時に
そうではない人たちの言葉は
SNSではやっぱり見つけるのが難しい。



だからわたしは
こんな人たちでいっぱいなのか〜
となぜだか悲しくなってしまうことが
よくある。



でもこの家裁調査官たちの
向き合い方とか考え方とかが
どちらかというと
わたしと似ていて安心したような
感覚になった。



この本を書いてくれる人がいる
ということは
同じように複雑な、考えるのが
めんどくさくなるような感覚の人が
思ってたよりもたくさんいるんだろうな〜



ということが、なんとなく
なんとなくだけど実感できて
心がちょっと軽くなった。




きょうはただの読書感想です。



順番は逆になってしまったけど
チルドレンも読もうと思います。
なんといっても陣内という
登場人物がなんともすてきとは
ちがうけど、いいんだよな。















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