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海外の人と働くこと

私は今、京都のゲストハウスで働いています。その中で海外からのお客様との交流だけでなく、一緒に働く従業員も海外から来ている人が多く、生活の中で多文化や自分とは違う考え方を見つけることが増えています。また大学で国際関係学を学んでいることから自分とは違う文化に触れることに興味があり、海外の人との交流が好きです。

好きになったきっかけ
海外の人ともっと話したいと思うようになったのは留学に行ってからです。留学は英語を話せるようになるために、半年間カナダのゲルフ大学に語学留学をしました。カナダは移民の国ということもあって、アジア系やアフリカ系など様々な人が一緒に暮らしていて、多文化国家というものをすごく感じました。実際、私のホストファミリーもジャマイカからの移民だったり、学校の先生もインドから来た人や中国系カナダ人だったりしました。日本でも留学生や海外から移住している人はいますが、私の中で日本は日本人が暮らす国というイメージを持っていました。そのため、カナダに行った時に私は日本との違いに驚きました。「誰がカナダ人か分からない。」と友達に聞いたのを覚えています。友達はみんなカナダ人だよって答えてくれました。それくらいいろんな人が一緒に暮らしている国でした。また留学の目的が英語力を上げるということだったので、自分の中で日本語禁止ルールを作り、現地の学生や韓国・中国などの他の国からの留学生との時間を大切にしました。英語で話して、他の国の人と一緒に過ごすことで日本では感じない多様性を感じながら半年間過ごしました。この経験で私は海外の人ともっと関わりたいと思うようになりました。

広がる価値観
日本に帰ってきて、英語を使う場や海外の人と交流する場が自分の生活にあまりなかったことに気づき、ゲストハウスのアルバイトを始めました。50人のアルバイトの半数が留学生で、社員さんはマネージャーを除くとみんな海外からの人でした。2019年の人口動態調査によると日本に住む外国人は過去最多の266万7199人となったと示しています。その中で外国人の生産人口は20歳から24歳の比率が高かったです。日本の人口が減るその一方で外国人労働者が増えています。海外の人と働く中で気づくことはこれまでにいくつかありました。例えば、仕事が6時までだとしたら作業が終わるまで残る人もいれば、引き継いでぴったりに帰る人もいます。家族との時間を大切にしたいから私はぴったりに帰ると言っていました。私の両親は遅く帰ってくることが当たり前だったので、いいなと感じたりもしました。また、海外からの社員さんとはあまり上下関係を感じず、思ったことをすぐに話せる関係です。英語で話しているからという理由もあるかもしれませんが、お互いの文化について話す事が多く、そこから日常生活であったことや悩みなどを話すようになりました。文化について話していると、政治的な問題も話題に出たりしますが、私はニュースなどを見て自分で解釈するよりも理解が深まっていいと思っています。これまでのバイト先で社員さんとこんなにお互いの話をする関係になったことがなく、不思議な感じでした。働くにあたって、緊張感みたいなものはなくなりましたが、その分業務に対する提案がしやすくなり、気づいたことを気軽に言えるようになりました。いろんな話が出来る上に話しやすくこのような環境で働くことはすごく楽しいです。

今後
私は今後、自分の価値感を広げられる環境で働きたいです。海外の人と働いたり、海外で働いたりすることが私の夢です。もっと海外の人が働ける環境を日本で作りたいですし、また自分自身も海外へ行って、その国の文化を知りながら働きたいとも思っています。

まとめ
多文化共生するためには文化の違いなど難しいこともありますが、私はカナダでの生活、ゲストハウスでのアルバイトを通して自分とは違う考えや文化を知るおもしろさを知りました。日本で住む外国人、日本で働く外国人が増える中で、お互いに暮らしく働きやすい環境を作っていけるようにする必要があると考えます。