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ONE TEAM

私は2年前に日帰り旅行で香川県の直島に行きました。とにかくインスタ映えを求めて、ドットのカボチャみたいなトマトみたいなものと写真を撮ったのを覚えています。草間彌生さんという有名な芸術家の作品で、海外の人も写真を撮ってました。他にも、GANTZに出てくる丸の鉄球みたいなのもありました。それだけじゃなく、海も綺麗でしたし、魚も美味しかったです。私がもともと田舎好きで、直島もそんな感じの穏やかな雰囲気がある場所でした。地方創生と聞いて、私は海と森があって自然を感じられる田舎っぽい一面とアートを見に観光客が集まる観光地という一面を持つ直島について紹介したいと思いました。地方創生とは、過疎化する地方の地域を活性化させるための取り組みで、直島はその成功例ではないかと私は思います。

直島とは。
直島は瀬戸内海に浮かぶ島のひとつです。岡山県宇野港からフェリーで20分のところにあり、関西からも比較的行きやすい距離にあります。私はぷらっとこだまで岡山まで行ってフェリーに乗ったと思います。現在、直島はアートの島としてたくさんの観光客を集める観光地として有名です。他の近隣の島では、過疎化が進む一方で、瀬戸内国際芸術祭が3年に一度開かれていて、そういったこともあって、アートに興味を持つ若者が移住しているそうです。しかしその一方で、アートの島として有名になる以前は、過疎化の問題に直面していました。1950年代に7800人いた人口が2015年には3135人に減少して、豊かな自然は製錬所の影響により枯れているといったような問題を抱えていました。

アートの島になるまで取り組み
直島をアートの島として有名にさせたファクターは大きく5つあります。ベネッセコーポレーションという企業、行政、住民、NPO法人、大学生です。ベネッセコーポレーションは直島に芸術関連の施設を建設し、活性化に大きく貢献したファクターのひとつです。「瀬戸内海の島に世界中のこどもたちが集えるようなキャンプ場を作りたい」という思いから始まって、「ベネッセハウス」や「家プロジェクト」、「スタンダード展」、「地中美術館」、「直島銭湯」などの施設がどんどん建てられました。また、それにともなって行政も、人を呼び込むために空き家・空地提供プロジェクトを始めたり、町民に町づくりに対する意見を募集したり、積極的に活性化に取り組みました。さらにNPO法人ができ、団体がバスの運営や銭湯の業務を行い、香川大学の学生による活性化プロジェクトなども行われ、観光業に力を入れる人達が現れました。面白いと感じたのは、私と同じ大学生が提案をし、実際に町づくりに貢献していたということです。そのひとつが、空き家を借りて学生によってメニューなども考えられた「和caféぐう」というカフェです。他にも「直島の火まつり」などのイベントでの露店の出店もして、とても貢献していました。

アートプロジェクトの影響
統計によると平成15年から観光客が伸び始めていることが分かります。平成25年には70万人の人が直島に訪れています。年によって上がり下がりが大きいですが、プロジェクトが始まる以前と比べるととても大きい変化だという事が分かります。私が行った時も、平日でしたが人がたくさんいました。とくにその日は天気が良く、島ではレンタルバイクが出来るので、自転車で移動している人もたくさんいた気がします。芸術に関する施設だけでなく、レンタルバイクのお店や飲食店、宿泊施設などもたくさんありました。観光客の増加によって、島全体が活性化している感じでした。

地方創生に必要なこと
私が直島の例を知って考えたのは、地方創生はチームだと思います。直島は企業、自治体、住民、学生によってアートの島として活性化できたと思います。ベネッセコーポレーションが美術館を持っていなかったら、アートで有名にならなかったでしょうし、住民や自治体が動かなかったら、反対していたら、観光客も集まらなかったでしょうし、学生が参加しなかったら、カフェというアイデアはでなくて、出来てなかったと思います。いろんな人が関わって、今の有名な観光地になるまでに活性化できたのではないかなと思います。