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あの日から止まった時計を再び動かす時。

え?今?唐突すぎない?」
征矢さんのここ2年間の成績をまとめてる最中に訪れた(詳しくは最新のnoteをご覧ください)、対戦カード発表に驚きが隠せませんでした。

遂に来た!!!!

9月19日。横浜ラジアントホールの第4試合。
中嶋勝彦vs稲葉大樹
が決定。

もちろん、この日がいつか来るのは分かっていました。待ってもいました。
しかし、
「見たいけど見たくない」

そんな気持ちです。

でも、同時に

見届けなければならない
とも思っています。

今回のnoteは中嶋勝彦vs稲葉大樹のワンマッチプレビューです。
この試合の背景、そして僕の想いがこの先に書かれておりますので、最後まで読んでいただけると幸いです。(最終回直前の連ドラぐらいOPが長い)

二人の関係性

この二人の関係性は改めて言う必要はないとは思いますが、一応触れておきます。

2019年、7月に行われたWRESTLE-1最強を決める「WRESTLE- 1GRAND PRIX 2019」。

芦野祥太郎vs立花誠吾(マジでオススメの試合です)

芦野祥太郎vs土肥孝司(こうじ)

稲葉大樹vs羆嵐

など激戦が続いた今大会は
決勝で芦野を破り、稲葉大樹が優勝しました。

そして
9月1日。T-HawkからW-1シングル王座を奪還。(メインは28:35からですがセミも良いのでそちらも是非。セミは21:34~)


試合内容が格別に素晴らしい。とまではいきませんでしたが、外敵王者からの至宝奪還はこみ上げるものがありました。そこから王者として活躍すること約4ヶ月。WRESTLE-1は大晦日に大勝負を仕掛けます。
「WONDER CARNIVAL」という大会名でエディオンアリーナ第1競技場(デカい方)大会を開催。


武藤敬司、カズ・ハヤシ、近藤修司や河野真幸らW-1戦士は勿論のこと、全日本プロレスから諏訪魔や石川修司、ゼウスが。
DRAGON GATEからマシン軍団や望月成晃らが。
フリーの大仁田厚や田中将斗も参戦。
そしてプロレスリング・ノアから「清宮海斗&中嶋勝彦」が参戦!

「出場選手は豪華なのにカード編成が下手」
という意見が溢れた今大会。その中にも「ヨシタツと立花誠吾のGAORA王座戦」や「吉岡世起&入江茂弘vs児玉裕輔&TAJIRI」など好カードもありました。
メインイベントは「稲葉大樹清宮海斗vs芦野祥太郎中嶋勝彦

清宮と稲葉のタイガースープレックスの共演こそあれど、凡戦に終わりました。
大会のダイジェスト動画のサムネイルが大仁田の時点でお察しなわけです。

中嶋勝彦が試合にろくに参加しなかったため、不穏な雰囲気でエンディングを迎えたこの日。

バックステージでは中嶋勝彦がW-1を小バカにする発言を繰り返し、それを見た稲葉が次期挑戦者に指名します。
そのやり取りをリング上でやれよ」
と、誰もが思いましたが翌年2020年1月12日。
メインイベントで二人はベルトを懸けて対戦します。
もちろん、僕も会場へ。

この近さで500円。驚安。

会場の雰囲気は、意外にも中嶋への歓声40%、稲葉への歓声55%ぐらいと五分五分。しかも、NOAHファンが大挙して押し寄せているわけではないのです。

正直、僕も
中嶋勝彦勝っちゃえ」と思っていました。
稲葉が嫌いなわけではありませんが、正直、T-Hawk政権より良い意味でも悪い意味でも落ち着いてしまっていると感じていたからです。展開においても、試合内容においても。
また、#STRONGHEARTSとの対抗戦がマンネリ化していたのもあり、多くのW-1ファンが
刺激」が欲しいと思っていたのだと思います。

試合結果は13分48秒。ヴァーティカルスパイクで中嶋勝彦が勝利。圧勝であり完勝でした。
(得意技である「極反り卍固め」を上手く仕掛けることができず、中嶋が稲葉の足を自分の首元へ持ってきたりしてました)

W-1王座が他団体に流失してしまいます。


「中嶋勝彦勝っちゃえ」と思っていた自分も、心のどこかで稲葉への信頼があったため、あまりの完敗ぶりに動揺が隠せなかったのを覚えています。

敗因として、中嶋勝彦が強すぎたのはありますが、「ファンの一体感」が無かったからだと考えています。
本来、今回のタイトルマッチは至宝流失のピンチ。W-1ファンは稲葉を信じて、一致団結し精一杯の「稲葉コール」をするべきでした。中嶋勝彦へは「ブーイング」をするべきだったんです。
しかし、僕をはじめ、ファンの心がバラバラで、
中嶋勝彦がこれ(下記写真)を南の方角へした瞬間、東側から「中嶋さん!こっちもお願いします」という叫び声が響き渡るほどでした。


(引用:W-1公式サイト)


これでは、勝てる試合も勝てなくなります。

試合後、中嶋勝彦はベルトを放り投げ、踏みます。この行動に神林レフェリーがキレていたのが印象的でした。「この人もW-1なんだな」と感じ、興奮しました。
そしてマイクを持ち、開口一番に言い放ったセリフを今でも鮮明に覚えています。

ダルいね。このリング。こんなぬるま湯に浸かってたら、そりゃあんなんもできるわw

中嶋勝彦は傍若無人、邪智暴虐のW-1王者として芦野と王座戦をし防衛。こちらはお客さんが一体となり、文句無しのベストバウトとなりました。(26:28~)



稲葉さんはあまりの完敗ぶりに、「試合をするのが怖くなった」そうです。

3月の大田区大会で中嶋勝彦はメインイベントでカズ・ハヤシを迎え撃つも、敗れ王座陥落。こちらも「ベストバウト」とは言い難い内容でした。


そしてW-1は無期限の活動休止(頑なに”潰れた”とは認めない)に。

5月31日からNOAHに参戦し、初戦で清宮海斗と激突。タッグを結成します。その後、清宮は谷口や稲村をタッグパートナーに活動していき、宙ぶらりんに。そんな中、狙いを定めたのは"方舟の象徴"丸藤正道でした。10人タッグなどで果敢にアタックするも、中々シングルに結び付かず、気が付くと丸藤選手はGHCヘビー級王座を戴冠し、稲葉さんは欠場していました。
そんな丸藤正道を破り、GHCヘビー級王者となったのは中嶋勝彦

2021年11月13日。NOAHの横浜武道館大会。「中嶋勝彦&征矢学&覇王&仁王vs原田大輔&小峠篤司&稲葉大樹&岡田欣也」の8人タッグが組まれました。一瞬、ノーテーマなカードに見えたのですが、稲葉が中嶋勝彦に果敢に立ち向かっていきます。
中嶋の得意ムーブであるこれ(下記写真)

武藤にやってほしい…


を切り返すなど、見たかった稲葉さんが戻ってきた日でした。

ポッドキャストのヘッダーにしてました。

しかし、中嶋勝彦とのシングルへは中々繋がりませんでした。

が、稲葉さんは着実にステップアップしていき、今年の1.8ではノア代表として新日本プロレスとの対抗戦の本戦のオープニングマッチに出場。
最初に試合権利が与えられたのは稲葉さんでした。

後藤洋央紀へ果敢にエルボーを放っていくその姿に、全身から鳥肌が立ったのを今でも覚えています。

田口が偉そうにしてたのは、なんかね…

新日本プロレスとNOAHの対抗戦で、その最初の試合権利を与えられたのが"稲葉大樹"という事実が、たまらなく嬉しかったです。

そこからの今年の活躍はこちらでも触れているため、軽く述べます。

2月から再燃した丸藤正道との因縁。
3月のタッグ王座トーナメントでは丸藤から丸め込みとは言え勝利。
3月24日の後楽園ホールで丸藤正道とシングルで激突。
勿論、観に行きました。「S席(8000円)」を買って。
8000円があれば難波さんのポトレが5枚買えます(ビッグマッチver,なら4枚)が、難波さんのポトレを我慢してでも観たかったのです。

感想は・・・まあ、置いておきましょう。

この試合で敗れてから、停滞してしまいます。
そんな中、Cyber Fight Festival 2022で中嶋勝彦がDDTプロレスとの対抗戦で遠藤哲哉を張り手でKOし、物議を醸しました。

直後の地方大会、10人タッグで中嶋勝彦と稲葉大樹が激突。
中嶋が”あの張り手”を稲葉さんへ放ちます。稲葉さんは倒れますが、すぐ立ち上がり、エルボーをお見舞いします。場内は大歓声だったそうです。
そしてこのツイート。

痺れました。

そして、中嶋勝彦はN1VICTORYに出場する一方で稲葉さんはエントリーされず。
僕は悔しくてこんなnoteを書きました。(2回目の宣伝)

N1には出場できませんでしたが、僕は悔しかったので、エントリーされている選手のファンの方が作る「〇〇の対戦スケジュール」を稲葉ver.で作ってしまいました。

また、レッスルユニバースの優勝予想キャンペーンで下記ツイート

のようにするのを、稲葉さんver.で作ってしまうほどでした。


すると、稲葉さんはN1の前半戦で火祭り準優勝の稲村愛輝から極反り卍固めで勝利。今、勢いにノッているのです。

そして、中嶋勝彦とのシングルに繋がった。というわけなんです。


稲葉大樹とWRESTLE-1

稲葉大樹の日本デビュー戦はWRESTLE-1旗揚げ戦のオープニングマッチ。
パートナーに大和ヒロシ、対戦相手はNOSAWA論外、MAZADAでした。
稲葉さん自身も言っていますが、WRESTLE-1と稲葉さんは「同期」なんです。
そして、2016年、WRESTLE-1から浜亮太、中之上靖文らが退団。そんな中組まれたビックマッチは横浜文化体育館大会。メインイベントはWRESTLE-1王者のKAIと、WRESTLE-1GRAND PRIXを制覇した征矢学の一戦のはずでした。
しかし、征矢学が怪我で欠場。白羽の矢が立ったのが稲葉さん。近藤修司との次期挑戦者決定戦を制し、稲葉さんとKAIが横浜文体のメインで激突。見事、稲葉さんが勝利し涙のW-1王座初戴冠となりました。
試合後、緊張から開放されたのか号泣。帰りの花道を間違えかけたそうです。

また、WRESTLE-1といえば、「至宝の流失」です。
過去に鈴木秀樹、火野裕士、T-Hawk、中嶋勝彦と17代しか続いていないのに、約25%が外敵王者なんです。外敵王者、T-HawkからW-1王座を取り返し、外敵の中嶋勝彦に奪われる。

ここまで来ると、察しがつくと思います。


稲葉大樹=WRESTLE-1なんです。

WRESTLE-1と言えば、創設者の武藤敬司、芦野祥太郎、黒潮"イケメン"二郎の名が挙がるでしょう。象徴は芦野祥太郎。エースはイケメン二郎でしょう。しかし、稲葉さんのプロレス人生が、稲葉さん自身がWRESTLE-1なのです。

つまり、中嶋勝彦vs稲葉大樹は中嶋勝彦vsWRESTLE-1ということです。


あの人との関係性・・・

この名前を出すと、「ここで出すのは違くない?」と思われるかもしれませんが、稲葉さんと大谷晋二郎選手は深い関係性があるのです。
過去3度シングルマッチを戦い、またタッグマッチで何度かぶつかっており、大谷さんと戦うたびにステップアップしており、実際稲葉さんもこう言っています。

「過去に大谷さんとシングル2回やっておりますけど、1回目の試合はなんて言うか自分がプロレスをやっていく中で名を上げたというか注目してもらえた一戦。2回目は自分がケガをして欠場する前の最後の試合。なんとなく自分のプロレスをやっていく中でいろいろとターニングポイントになっている試合なんです。(中略)なんとなく落ち目と言いますか、自分の中でどうしようかなって時に、もう一度“プロレス”を味わいたいと。誰かな?大谷晋二郎だ、と思いまして今回やらせてくださいという形になりました」

http://www.w-1.co.jp/News/detail?id=4853

一番最近激突したのは2019年3月21日の大田区大会。
大谷晋二郎&征矢学vs稲葉大樹&葛西純でした。
この試合で征矢から勝利し、WRESTLE-1 GRAND PRIX優勝、T-HawkからW-1王座奪還。に繋がった。というわけです。

稲葉さんは大谷さんに対し、「大谷さんはなんていうか、俺が目指すプロレスのスタイルはこれだって戦って思えて。」とも言っているんです。

稲葉さんが顔面ウォッシュを使うのには理由があったんです。

稲葉さんが大谷さんも背負っているというのは、考えすぎでしょうか。。。



個人的な気持ち

ここは飛ばしてもらっても良いのですが、書かせてください。

僕はWRESTLE-1が大好きで、「W-1の亡霊」を自称するほどです。
中嶋勝彦が稲葉さんからベルトを奪ったのも、軽く望んではいたけどショックだったし、中嶋勝彦が「ダルいね。このリング」と言ったり、ベルトを踏んづけたのは本当に悔しく、リングに向かおうとする自分の足を止めるのに必死でした(マジ)。
WRESTLE-1が活動休止になったのは本当に悲しかったし、ラスト有観客大会では号泣していました。
稲葉さん以外にもW-1戦士を応援するために、W-1が活動休止になってからは全日本プロレスやNOAHに行くようになりました。
東京、神奈川近辺で行われるW-1戦士たちのタイトルマッチは沢山観に行き、沢山負けて、沢山悲しい思いもしました。「立花の扱い悪くない?」や「何故土肥羆は世界タッグを取れないのか」、「河野真幸を新日本プロレスが雇用しないのは何故なのか」と考える日々
でも、W-1戦士を応援し続けています。W-1が好きだから。

稲葉さんも同じぐらい大好きなのです。「イジってる」と思われるツイートが多いかもしれません。しかし、コラを作るのだって多少は時間はかかります。つまり、愛ゆえなのです。稲葉さんを信じる気持ちから、「イジってる」と思われかねないツイートになってしまうのです。好きじゃなかったら、Twitterのアイコンを稲葉さんにはしないし、応援ボードだって作りません。8000円のチケットを買うこともしませんし、ましてや学校帰りに部活を抜け出し稲葉さんのサイン会に行ったりはしません。

絶対良い人の笑顔

要するに、稲葉さんが大好きなのです。WRESTLE-1をバカにし、ベルトを踏んだ中嶋勝彦。彼にリベンジするのは稲葉さんしかいないと思っていたし、ずっと待っていました。こんなコラを作るぐらい。


でも、いざ決まると「嬉しい」よりも「怖い」が勝っているのです。

もし、また前のように稲葉さんが完敗してしまったら、同じ思いをまたすることになってしまうのではないか。と。

もう、あの思いはしたくありません。残酷までな「」を見せつけられてしまったら、僕はもうプロレスが怖くなってしまうかもしれません。でも、見届けるのがW-1ファンの義務であり、宿命だと思うのです。


試合予想

肝心の試合結果予想。大方の予想は中嶋勝彦です。
「稲葉勝て!」よりも「何分耐えれるか」というコメントが多い印象です。
僕はこれが悔しい。本来なら「稲葉勝て!」でコメントが溢れても良いはずなのに。だからこそ、僕は本気で「稲葉さん勝て!!!」と宣言したいと思います。

僕は、稲葉さんが中嶋勝彦にW-1を奪われた試合では、”100%稲葉を応援する”ことが出来ませんでした。これをずっと後悔しています。今回こそ、100%応援したい。そして今の稲葉さんなら、100%応援できる。

勿論、応援ボードを持っていくつもりです。そして(心の中で)「大稲葉コール」をしたいと思います。

予想は勿論、稲葉さんの勝ちです。

最低でも13分48秒(前回の試合時間)は超えて欲しいと思います。

そしてこれは完全に自分の希望ですが、稲葉さんには入場曲を今のではなく、前入場曲であるMAN WITH A MISSIONの「Dive」にしてほしいですし、コスチュームも今のではなく、中嶋勝彦戦で着用していたコスチュームか、長年着用していた「黒パン」にしてほしいなと思います。
コスチューム、入場曲を「あの時」のにし、勝つことで「清算」できると思うのです。

あの日、中嶋勝彦に破れてから稲葉さんの、W-1ファンの時計は止まったまま。中嶋勝彦に勝つことが出来なければ、先へ進むことはできないと思うのです。
一度止まった時計を動かすのは、稲葉さんにしか出来ないのです。


まとめ

長々と書き綴りましたが、実際書いている際も怖いです。でも会場で、(心の中で)「大稲葉コール」をしたい。そして、稲葉さんに勝って欲しい。
そんな思いで、稲葉さんの応援ボードを複数枚作成中です。しかし、会場で全員に配ると「引退試合でもないのになんで?」と思われかねません。

なので、もしラジアントホールに行かれる方で「持っても良いよ~」と思っていただける方がいらっしゃいましたら、Twitterやインスタなどどこでもいいのでご連絡頂けると幸いです。

ということで、9月19日は横浜ラジアントホールへ行きましょう!!!

絶対勝ってください!!


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