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色彩と文化②~AFT色彩検定1級、独学合格への勉強法~

こんばんは!

カラースタイルの三好です。

久しぶりに子供たちと科学館へ行った時、光のプリズムがわかる装置や色温度に関するブースがあって「色は身近な科学だな」と感じたことがあります。

時に科学、たまには天文学、ファッションやインテリアなど色は実用的な分野かと思えば、実はすごく幅が広いのが「色」です。そんな学問として探求が始まったのは紀元前から。

今日はヨーロッパの色彩学の歴史を大まかにまとめています。色そのものではなく学問として人々が「色」をどのように考えてきたかの歴史です。

色そのものの歴史は1つ前のnote「色彩と文化①」をご覧くださいね。


さて古代ギリシャ、ホメーロスの叙事詩「イーリアス」には色彩の表現がすでに使われていました。この頃から染色の文化があったようです。

またギリシャの哲学者ソクラテス、プラトン、アリストテレスは色彩論や光化学的な著書を出しています。


その後、近代に入り、一気に色彩学は発展していきます。

イギリスのアイザック・ニュートン「光学」

太陽光をプリズムによって7色に分光

ドイツのヴォルフガング・ゲーテ「色彩論」

色相環の提示、生理的な色彩の知覚、補色残像の発見

イギリスのジョージ・フィールド「色彩学」

明治時代の色彩教育に影響を与える

(その他の登場人)

ドイツ 天文学者 ヨハネス・ケプラー

オランダ 数学者・物理学者 クリスティアーン・ホイヘンス

スコットランド 科学者 デビッド・ブリュースター 万華鏡の発明


その後、さらに人間の色覚へと発展していきます。

イギリスのトーマス・ヤング

ドイツのヘルマン・ヘルムホルツ

色光の三原色(赤・緑・青)を検証

イギリスの物理学者 ジェームズ・クラーク・マックスウェル

色光の三原色をカラー写真に応用

・ドイツの生理学者 エヴァルト・へリング 

反対色説(ヤング、ヘルムホルツの三原色説に反対、赤と緑を混ぜたら黄色ってありえへんと…)

この辺りは2級テキストで復習しておきましょう。


さらに色彩学は、配色へと広がりを見せます。

フランスの化学者、織物工場長 ミシェル・ウジェーヌ・シュヴルール

1839「色彩の同時対比の法則とこの法則に基づく配色について」を発表

印象派や新印象派の画家に影響を与える(点々の絵ね)

(その他の登場人物)

アメリカのオグテン・ルード

1879「現代色彩論」を発表


19世紀になると表色系について続々と…

アメリカのアルバート・マンセル

カラーオーダーシステムの提唱

ドイツのヴェルヘイム・オストワルト

1917「色彩学」著、独自の表色系を発表

その後、日本でも日本色彩研究所によりPCCSを考案される。


この辺りも、マンセルの表色系を2級テキストで復習しておきましょう。

出願範囲は1級から3級までの全範囲なので、からめてチラっと出る可能性があります。

今日はここまで♪

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