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二月観劇録

3月も終わるというのに2月の記録をつける我。

ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
HP:https://www.tohostage.com/jojo/




有澤くんの帝劇主演デビューでも観るかぁ!と申し込んだら2公演チケット取れたので、原作読まずに1回目を見たあと原作を読んで東京千秋楽公演を見に行きました。
確実に言えるのは、原作を読んでからの方が数百倍楽しめます。
原作読んでないと「演出凝っててすご〜い」だけど、原作読んでると、「あ、あのコマを!こんなふうに演出してるのか!え、すごっ!」ってシビレルアコガレルゥ体験ができます。
(つまり私もジョジョデビューしたわけなんですが、よく見かけるネットミームがたくさん見られてちゃんとルーツを知れて良かったです)

開始が遅れるという前代未聞のトラブルがありましたが、さまざまなプロジェクションマッピングや緻密なセット、フライング、視点変えなど、豪華で凝った演出を見たら納得な気がしました。盛り過ぎ。
ねぶた見たいな騎士の表情が動いているのはすごいなと思いました。
波紋法の表現も、なるほどこうするのか、と。
独特な効果音はエレキギターやドラムを使って表現していました。
中でも、最後のディオがジョジョにビーム打つシーン。
セットの壁に肌を投影し、穴の奥に目玉を投影し、そこからレーザービームが出るの、すごいなと思いました。穴の奥に目玉があるせいでホーンテッドマンション効果が出ている(どこにいても目がこちらを見ているような錯覚起こす)

個人的にMVPは宮野さんかな、と思います。すごい。とにかくすごい。主役を食っちゃう勢いと華はディオそのものだなと思いました。
トランクバーンって投げる登場シーンから漫画だった。
原作よりもトラウマとかコンプレックスを強めに見せていたので両者に感情移入できるような作りになっていたのかな、と思いました。
あと、別所さんを舞台で初めて拝見したんですけど、ハムの人とか思っててすみませんでした。大迫力でした。お父様格好良かった。

千秋楽はもう有澤くんが感無量になってて、カテコで周りにいたみんなによしよしされてて、最後宮野さんがサクッといい感じのこと言って会場の空気を掻っ攫ってたので、きっと座組もこの登場人物たちみたいな感じだったんだろうなとほっこりしました。
きっと色々大変だったと思う。なんかすごく伝わってきて、それはそれで良かった。本当にお疲れ様でした。

で、劇の感想はここまでで、ここからは昨今話題の価格に見合わない座席の話なんですが、一番最初の先行で取ったS席が劇場一番端っこの席だったんですよ。1回目が左端。2回目が右端。
で、今回舞台の袖の部分に櫓を組んでその上にオケピがあったので、舞台袖が迫り出しているような形になっていて、結果舞台半分見えませんでした。両側で2回見てやっと全体像の想像ができた。
しかも、斜め前からドラムやエレキギターの音がガンガン降ってくるので、音のバランスは最悪です。スピードワゴンのラップとか結構かき消されて聞き取れない。
これで1万7千円かぁ。
なんなら補助席の方が視界良かったのではないかなぁ。
まぁ、私は部類としてはにわかの民なんで、原作ファンの方々がいい席で見られているなら良かったのかなと思いますが、一番最初の先行のS席でここってことは普段舞台見ない原作ファンも同じような場所だった可能性あるのではと思うんですよね。
せっかくいい舞台だったのに、なんだか座席酷かったなぁという印象が残ってしまって、思い出すだに切ない気持ちで帰路についたのでした。

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