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今日のつまずき英文 ~No longerの倒置文ほか~

おはようございます。Sakuraです。
共通テストの問題集を解いていて、読めなかった英文です。読解力が下がっている気もして、勉強しなきゃと反省しきりです。

さてひとつめがコレ!

No longerの倒置文

No longer would Dianna and other disabled skiers have to wait until the end of the day to make their runs.
(『2023共通テスト直前問題集 英語リーディング』河合出版、第4回23ページ)

この英文が目に入った時に最初に迷った点が、「この英文はNo sooner~than…などと同じく、構文なのではないだろうか」ということでした。文中に 'until' があったこともあり、It is not until ~ that…のように、訳す順番がポイントになるのかもしれない、とも考えました。
だから、全体が構文化していて、直訳は難しい、と感じてしまったのです。

もちろんそれは全くの誤りで、これは単純に no longer~「もはや~ない」を文頭に移動させ、それによりSVが倒置した文、というだけでした。

倒置文なので、元の文は、以下のようになるでしょうか。

=Dianna and other disabled skiers would no longer have to wait until the end of the day to make their runs.
ダイアナと他の障碍者スキー選手たちは、走るために(レースをするために)一日の終わりまで待つ必要がもはやなかっただろう。

(In) That way…の用法

次につまづいたのはコレです。

That way they could ski the course before it became too rough.
(同問題集より)

私の初見での解釈は以下のとおりでした(もちろん誤りです)。
※[ ]は名詞、( )は形容詞を表します

[That way (they could ski the course before it)] became too rough.
S               後置修飾                                              V               C

正しくは、(in) that wayの、前置詞inを省略した用法であり、文頭のThat wayは主語ではなく副詞句として解釈するのが正解でした。
※< >は副詞を表す

(正)
<That way> they could ski the course <before it is too rough>.
   M               S                V                        接続詞 S' V'
そのようにして彼らはコースが荒れる(でこぼこになる)前に滑ることができたのであった。

【参考】 辞書での見出し

ジーニアス英和辞典(第5版)では、以下のように見出しがあります。

見出し語 ”way1” にて
that [this] way
(1)そのように[このように]すれば
(2)その[この]ようにして

またジーニアス和英辞典では、次の例文が検出できます。

Why does he always have to do it (in) that way?
彼はどうしてあのようにしかできないのだろう

 まとめ

共通テストのリーディングということもあって、時間をかけて読み進める類いの問題ではないので、ミスリードすることはあるよね、とは思うんですが、未知の構文などではなく、否定語の倒置という、そこまで難しくはない文を誤読する私は一体……、と自信を無くしてしまいそうになります。

とはいえ、解き続けないと高校3年生を担当しつづけることは難しいですし、いつの時代になっても、大学入試センターが作成するテスト(過去のセンター試験、いまの共通テスト)を「解説できる力」は、すくなくとも私の現任校では求められています。だから間違えながら、解き続けるしかない。

いろんな問題を解いて読んでいく、ということを避けてはいけないということを改めて思いました。

ではまた!

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