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【お散歩景色】イービヌウタキ〈南城市〉

沖縄・南城市大里地区

気になる場所があり、車を止めた。

木々に覆われポッカリと空いた空間に、こんなモノが見えたから

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木々に守られ、ひっそりと佇んでいた。石積みとガジュマルが溶け合うように一体化しているさまは、これじたいがひとつのオブジェみたいにみえてしまう。この雰囲気が私は好きだ。

「イービヌウタキ」と書かれていた。

ココを通る前に偶然にも「浜下り」の事を考えてた

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海の神さまで、旧暦3月3日の浜下りのとき、女性たちが海に行く代わりにここで拝んでいました。厄災を祓い清め健康を祈願します。『琉球国由来記』にある「神山ノ嶽」と思われます。
【浜下り】旧暦の3月3日に「サニズ(浜下り)」と呼ばれる女性の行事。女性たちがご馳走を持って海岸へ下り、手足を海水に浸し身を清め、健康を祈願する。*男子禁制の行事


「サニズ(浜下り)」の由来のひとつ「蛇婿入り」民話が有名だけど、奈良の大神神社にも似た話があった。

昔、ある女性のもとに夜な夜な訪れる美男子がいました。女性は男性の子を身ごもりましたが、その男性を何も知らなかったため、男性の着物の裾に糸を通した針を刺しました。
夜明け、いつも通り帰った男性の後を裾につけた糸を頼りに追うと、そこは洞穴で中にいたのは大きな蛇でした。女性は嘆き、海へ行き海に浸かり身を清めると女性の体から沢山の蛇の子が流れでたというのです。

この辺りは大里地区の高台で、周りには古いお墓がたくさんあった。

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自然の中に溶け込むように佇むお墓たち
古の時間の経過がみてとれる

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木霊たちがいそうで嬉しくなる

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#ありがとう

〒901-1202 沖縄県南城市大里大里866−1


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