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【SHElikes】ライフプラン設計と妊娠・出産に向けた準備講座

こちらの記事は女性向けキャリアスクールSHElikesのイベントアーカイブのメモになります


ゲスト情報

産婦人科専門医、医学博士
重見大介さん


講座内容

産前

プレコンセプションケアとは
・妊娠前のケア
・将来の妊娠を考えながら自分やカップルとしての生活や健康に向き合うこと
・思春期〜閉経するまでを指している
・関係するのは妊娠を希望する女性だけでない
・子供、すぐには妊娠を考えてない男女、2回目の妊娠を考えてる男女など幅広い人が関係する

プレコンセプションケア4つのポイント
①早いうちから妊娠、出産の仕組みを知る
・最も妊娠しやすい時期:排卵日の2日前〜当日
 排卵日の検査をしなければわからないので狙うのは難しい
・各避妊方法の失敗率
 オギノ式:24%、コンドーム:21%
・低用量ピルや子宮内システムに関する知識
②月経の仕組みを理解する
・月経困難症に潜む疾患
 子宮筋腫や子宮内膜症など
 妊活前のチェックが大事
・月経過多
・月経前の不調
・不正出血
 ポリープや子宮頸がんなどの可能性
③早いうちからライフプランに妊娠、出産を組み込む
・年齢ごとの妊娠率
・不妊治療の成功率
・妊娠中〜産後のうつ症状
・禁煙、葉酸摂取、運動習慣、予防接種など
④男性パートナーにも理解してもらう
・男性不妊のリスク
 肥満や喫煙、適度の飲酒、過剰なサウナ
・パートナーの感染症対策

卵子凍結について
・将来のために自身の卵子を凍結保存しておくもの
・メリット:将来妊娠、出産できる可能性を持てる
・デメリット:身体的負担、金銭的負担、高齢の妊娠時リスク
・凍結卵子を使った成功率の低さ:3割程度
・採卵時点の年齢は36歳未満が望ましい

不妊症について
・1年間妊活をして妊娠しなければ不妊症といえる
・原因は複数重なってる場合もある
・不妊カップルの半分は男性側の原因がある
・不妊治療は保険適用になったから費用の負担の軽減された
 保険が使える年齢と回数に制限あり
 自治体の補助金がなくなって自費でやる場合に負担が増える場合がある


妊娠〜出産

出産する病院選び
・病院:安全性が高い、他の科の不調を見てくれる
・診療所:通いやすさ、同じ主治医
・助産院:アットホーム、何かあったときの安全性に懸念あり

妊娠中の体調変化
・妊娠は病気じゃないけど正常な状態でもない
・身体的、精神的変化が起きる
・合併症など大きなトラブルが発生する危険性と常に隣り合わせ
・自身だけでなくパートナー、家族、職場にもこうした変化を知ってもらいたい

主な体調変化
・身体感覚の変化(味覚や嗅覚など)
・胃の不快感、胸焼け、便秘
・トイレが近くなる
・息切れしやすく疲れやすい
・気分のムラや落ち込み

職場での工夫
・保険連絡カード
 主治医の先生に書いてもらって職場に提出
 事業者はカードを踏まえて業務の調整をする
・該当する症状や業務の調整の内容を知っておくと辛いときに活用できる


産後

産後の体の回復
・出産後は数日で退院だけど体調は万全じゃない
・キズの痛みはかなり強い
・体の回復のために
 子宮が元に戻るには約6週間
 貧血、腰痛、骨盤痛、乳頭痛など
 適度な急速と運動が大切
・マタニティブルー
 ホルモンや環境の変化で一時的になる
・産後うつ
 長期間抑うつ状態になる
 周囲のサポート不足、睡眠不足、環境の不安などがリスクに
・妊娠中から産後の環境を整えとく
 申し訳なさはいらない、出産しただけですごい
 しっかり周囲のサポートを借りる

産後ケアの活用
・産後ケア事業の実施は市区町村の努力義務とされてる
・種類:宿泊型、日帰り型、訪問型
・主なサービス内容は市区町村によって違う
 母体の身体的ケア、授乳サポート、心理的ケア、生活指導、育児指導、ママ同士の交流など

明日もコーヒー飲みたい(*/◎\*)ゴクゴク