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令和千本桜(後編)

第二部

第二部ショータイムの流れはこんな感じでした。

コロッケさんステージ(前半)

七海さんステージ

コロッケさんを交えてトークと体操

コロッケさんステージ(後半)

出演者全員でのエンディング

感想はコロッケさんパートと七海さんパートを分けて残しておこうと思います。

「コロッケものまねオンステージ2021」

私はテレビもあまり見ないので、コロッケさんのショーを見るのは初めて。
物真似ネタは好みもありますし、どこまで書いて良いかもわからないので、私が受けた印象をざっくりと書いていきたいと思います。

鉄板ネタから最新のネタまで(これは世俗に疎い私が追い付けないくらい最新だった)幅広く披露されていたのですが、
まずコロッケさんの表情筋めちゃくちゃ発達してないですか?
あと人間の頭皮ってあんな動きます???と衝撃を受けました。
訓練であんなに動くようになるものなの…?人体ってすごい…。

そしてお芝居の後にあれだけのステージをこなすんだと、還暦過ぎてあの体力・筋力を維持しているコロッケさんすごい!と驚きました。
翌日舞台の時はお酒は飲まないとインタビューで仰っていましたし、ステージに真摯に向き合っていらっしゃる方だと伝わってきました。
他の出演者の方やスタッフさんに対しても丁寧に物腰柔らかく、愛情をもって接していらっしゃるのも感じて、第一人者というのはどの業界でもすごいのだなと実感しました。

毎回微妙にネタも変えていたり、とにかく観客の反応をしっかり観察されているのもさすがですね。あの観察眼あってこその物真似なんでしょうね。
客層的には年配の方も多かったのですが、皆さま笑いを堪えられずといったご様子。
よくテレビのバラエティで流れる笑い声の効果音ありますよね?あれと寸分たがわぬ笑い声が響いて、本当にこんな笑い声出るんだ…!と変なところで感心してしまいました。
劇場では2回拝見しましたが、老若男女を問わずお芝居で泣いた後は笑顔になって欲しいという気持ちを感じました。

「七海ひろきスペシャルステージ」

七海さんのステージは4曲編成。
観客には七海さんをご存知ない方も多いので、あえて宝塚色を強く打ち出したのかな?という印象でした。

ダイジェスト版が公式YouTubeに公開されていたのでリンクを貼っておきます。素敵すぎるから見て。見たことある人も見て。

まずは魅力(を構成する1つの要素)をわかりやすく伝えて、強く印象付けて覚えてもらうことは大切ですものね。
その中でも最近の歌から年配の方も知っているであろう選曲、歌だけでなくダンスのみの曲もあったり、改めて自己プロデュース力の高さを感じたショーでした。
15分足らずの短い時間で魅力を堪能できる構成、素晴らしかったです。

そして芽吹幸奈さんの演出・振付も本当に素晴らしかったです…!
宝塚と七海さんの魅力を知り尽くしていらっしゃるだけあって、こんな七海さんを見たかった!この振付ときめく!この演出素敵!と感動の嵐でした。
(DSもめちゃくちゃ楽しみです!)

ここからは1曲ずつ概要と感想を綴っていきたいと思います。
例によって長くなります。
そして退団後にファンになった個人の感想なので、もしかしたら見当違いなことも書くかもしれませんがご容赦ください。

1.『シンデレラガール

お、王子様…!と登場時(心の中で)どよめきました。
白い軍服姿の七海さんは、女性ダンサーさんを引き連れて盆回りで登場。
ご本人が後の配信で盛大に照れながら「一番王子様に見えるような衣装を選んだ(意訳)」と仰っていましたが、紛う方なき王子様でしたね…照明のせいだけではなくキラッキラしてました…。
どの回の七海さんも素敵でしたが、2日目の前髪真ん中分けが特に好きでした。お化粧の濃さも毎回違って、日々最善を求めて変えていらっしゃるのだなーと。

油断していると客席に向かってお手振りやら指差しやらウインクが飛んでくるので気を抜けない。ときめきで心臓が痛い。
歌詞に共感して選曲されたそうで、そんなお心遣いも嬉しくファン冥利に尽きますね。

2.『見上げてごらん夜の星を

この曲では歌唱はなく、ボレロ風の曲調アレンジに合わせてダンスを披露。
夏のライブで男性ダンサーさんと踊っていたのも素敵でしたが、女性ダンサーさんと揃いの衣装でビシッと踊られているのもまた凛として素敵。
芽吹さんの振付だけあって宝塚色が濃く、私には大階段と銀橋と大きな羽がはっきりと見えました…色んな想いが溢れて思わず泣いてしまいました。

白軍服の掴み方が、黒燕尾の掴み方なんですよね。
踊り方や表情も普段のライブとは違って…特に舞台下手から上手に駆け抜けるところは宝塚大劇場にいる気持ちになりました(行った事ないけど…)。
当時を知らないファンでもこうして夢の続きを、更に素敵になったであろう姿で見せていただけることに感謝しかないです。

3.『I LOVE YOU

階段に腰を下ろして歌う七海さん、足の開きっぷりがものすごく男前。
そして“今から全人類を口説き落とすモード”に入って色気大放出。これはいけない。もっとやってください。Blu-ray発売はまだですか。
七海さんのちょっと切ない余韻を残した表情の横顔と伏せた目が最高に好きなのです。今すぐ国宝に登録して永久に保存して欲しい。
なぜ私の目には録画機能がついていないのだろうなどと思ってしまうほどの大人の色気を堪能しました。Blu-ray発売はまだですか(2回目)。

4.『星の旅人

テレビアニメ「かげきしょうじょ!!」のエンディングテーマ。
七海さんも冬組トップスター・里美星役で出演されています。
このキャスティングについては散々語ったので()割愛しますが、星様役が他の人だったら、きっと私はこの作品を見なかっただろうなと思います。

話が脱線してしまいました。そんなわけで(どんなわけで?)、この曲ではリアル星様降臨で舞台化待ったなしだなと本気で思いました。お願いします偉い人。
歌とダンスはもちろん格好良いのですが、曲の終盤で階段に片足掛けて振り返る立ち姿がもう完璧でうっとり。Blu-ray発売はまだですか(3回目)。

感想まとめ

舞台直前まで例によって開催出来るかどうかわからないような状況で、明治座さんの公演も中止が相次いでいたり…関係者の皆さまも薄氷を踏む思いだったのではないでしょうか。
そんな中、こんなにも素敵な舞台とショーを届けてくださったこと、ともすれば窒息しそうな息苦しい生活の中に感動と笑顔のプレゼントをありがとうございました。
改めて全公演完走おめでとうございます。
権利関係で難しいのかもしれませんが、本当に素晴らしい舞台でしたので、円盤化をいつまでもお待ちしております…何卒よろしくお願い申し上げます…。

蛇足(読み飛ばし推奨)

1年半くらい七海さんを応援していて、その間ずっと「宝塚歌劇団出身」という肩書はどういう意味を持つのだろうと考えていました。
それは七海さんを支え助けるものであると同時に、どこかイメージを固めてしまうような気もしていて。

もちろん男役だった過去も大切で、今の七海さんがあるのはその過去があったからこそ。
ただ、それと同時に、無印の七海さんが広まって欲しいという両方の想いがありました(とは言え使えるものは使ったら良いとも思いますし、そもそも私がとやかく言うことでもないのは重々承知です)。

ただこのステージを見て、七海さんは「変わらないために変わり続ける」という言葉通り、全部を抱えて昇華しながら進んで行かれるのだなと、
これは全て私なりの解釈で、ご本人がどう考えていらっしゃるかはわかりませんが、自分の中で少し答えが見えたような気がしました。

つらつらと勝手な解釈と思いを書きましたが、一つだけ確かなことは七海さんは在団中からのファンの方も、退団後からのファンも同じように大切にしてくださっているということ。
なので、私もこれからもずっと応援を続けていきたいと思います。

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