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感情の感じ切りとエゴの暴走に対抗できる存在。

感情の感じ切りを実践する過程の9割ほどは自分で自分の感情に向き合っていく時間になり、後の1割は経験者の力を借りることになります。
この過程の100%全てを一人で行う事は不可能です。

その理由は「エゴ(傷つきすぎて、これ以上傷つかないためだけに行動する存在)の抵抗には第三者が必要」だからです。

感情の感じ切りを実践するという事は、
感情を通じて魂と向き合う事
感情を通じて魂の願いを知ること
自分と自分の魂の距離を意図的に近づける行為です。

しかし、エゴにとって「魂の願いを知る」「魂の願いを実現させる」と言う事は「また深く傷つくかもしれない」という緊急事態。
(過去、魂の願いを叶えようとしたが失敗した時に出来た傷やトラウマがエゴの中枢にあるため)
なので、エゴは必死でその人が感情に向きあおうとするのを止めにかかる訳です。

エゴがどのように止めるか?は人それぞれですが、一番多いのは「思考を使って感情を解釈する」です。
感情を解釈していれば、本人は感情に向き合ってる気分を味わえるけど、魂からどんどん遠ざかる行為なのでエゴにとっては超好都合な状態だからです。

そして、その解釈による満足感はエゴが深く満足するためやめられなくなり、そこにハマると抜け出せなくなるのです。

そして、その状況がヤバいと自分で気づける人はなかなか居ませんし
もし、自分の中で「これ、間違ってるかも」とか気づいたら、エゴがまた抵抗し暴走し始めるわ、自分のプライドは崩れそうなので気づきたくもない状態になる訳です。

*     *

エゴとはとても面白い存在で
自分の言いなりにさせたい、自分の正当性を主張したい、周りをひれ伏させたい、暴走し続けたい!という強い欲求がある反面
自分じゃもう自分を止められないから、誰かこんな自分を止めて!!と強く願っています。

この女子生徒はまさに、本気で死ぬことなんて考えていません。
けど、彼女のエゴは暴走状態になるがゆえ、周囲を巻き込み、自分の正当性を主張し相手とねじ伏せたい訳です。
でも、エゴの内心は「こんな自分を止めて欲しい」
なので、周囲を派手に巻き込み「止めてくれる相手」を公開捜索(?)している訳です。

女性教師はこの女性とに全く動じていません。
人に対して一番効果が高い脅しとなる「自殺行為」すら効いてません。
その教師の平手打ちだから、エゴに支配されきった彼女は目を覚ますことが出来たのです。
(エゴが教師の毅然とした態度に負けた)

感情の感じきりの中で、女性教師のようなエゴの脅しに屈しない、エゴに毅然とした態度で向き合える存在が絶対的に必要です。
エゴの暴走によって本人が眠ってしまっているのを第三者が叩き起こす必要があるからです。
しかし、この存在は誰でもOKなのではなく、感情の感じきりの経験者のみが担えます(エゴのあらゆる抵抗を経験上知っている人と言う意味)

とは言っても、本人が「エゴの暴走に負けたくない」「エゴ主導の人生は嫌だ」という強い意思を持ち
自らの意思でエゴ暴走に翻弄されないように行動しているからこそ
エゴが暴走した時の経験者の抑止力の効果は発揮されるわけです。
(経験者がどれだけ頑張っても、本人の意思が無ければ効果はありません)

エゴの暴走に負けないための意思となるものは
金八先生の言葉を借りれば「どう生きて行こうとしたか」です。
この人生で何をしたいのか、何を実現させたいのか、何を経験したいのか
それが自分の意思となる。
なので、自分の真ん中に置いて、そこに集中する事です。

*     *

私の感情の感じ切りを本気で実践したいという事は、エゴに対しての抑止力として私を指名したという事。
なので単発でのサポートは難しいので、連続したカウンセリングを一定期間受け続けていただく必要があるのです。

私は教師ではありませんが、金八先生と同じ思いで私はクライアントさんのエゴに向き合っています。


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