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#8 クラシック作曲家からの影響

こんにちは!カプースチンに影響を与えた作曲家偏、第2弾です!

カプシリーズの更新が滞ってしまいましたが、またコツコツやっていきます🫡

ラフマニノフからの影響

カプースチンの作品において、ラフマニノフからの影響を指摘する先行研究が数多く存在します。とある研究では、《ピアノソナタ 1 番》において、16 分音符で奏される息の長いフレーズや、 ハーモニーの中で際立たせて歌う叙情的なメロディー、複雑なハーモニーを必要とする分厚いテクスチャーのパッセージなど、ラフマニノフの音楽に求められる音楽性との共通点について指摘されていました。

これは1番のソナタだけに限られた特徴ではなくカプースチンの他の曲にも当てはまりますが、1番のソナタは特にそうかも。

《24 のプレリュード》においては、カプースチン特有の半音階的な和声(ジャズでもよく使われる)と半音階的な内声部に着目すると、ラフマニノフの鍵盤楽曲にみられるような調性を中心とした骨格の上に半音階的なポリフォニーが作られる特徴ともよく似ていることがわかります。

ラヴェルからの影響


カプースチンは自身が影響を受けた作曲家について、ロシア音楽全般であったり、ベートーヴェン、バルトークなどなど、何人かの作曲家の名前を挙げているのですが、その中の1人にラヴェルの名前も挙がっています。

ラヴェルのハーモニーから影響を受けたジャズミュージシャンは数多くいるのですが、カプースチンも例に洩れずラヴェルの和声に惹かれ、影響を受けた作曲家の一人です💡

ラヴェルの和声は基本的に音階構成音内の和音で形成されるのですが、すべての和音に 9th11th13th の音を含み半音階的な和声進行を特徴とすることから、ジャズの響きと似ています🤔

カプースチンに影響を与えたジャズピアニストのビル・エヴァンスはラヴェルの音楽を熟知し、それを自身の即興アプローチに応用していたそうです。

バルトークからの影響

また、カプースチンはバルトーク からの影響についても語っており、 2002年にはバルトークの作品と同じ編成、タイトルからなる《2台のピアノと打楽器のための協奏曲 Double Piano Concerto》op.104 を作曲しました。 

修士論文を書く時に実に色んな文献を読んでいたのですが、そのうちの一つにこんなおもしろい見解がありました。

それは、バルトークが民俗音楽を素材として芸術的価値の高い音楽を作り上げたように、カプースチンはジャズを素材として芸術的価値の高い音楽を作った、というものです。

カプースチンの系統がバルトークの延長線上にあるという考え方でとても興味深かったし、妙に腑に落ちました。

他にもベートーヴェンからの影響については本人も語っています。

カプースチンはピアノソナタを20曲書いていますが、ピアノソナタをこんなに書いた作曲家は実はあまりいないんです。
ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルトくらいでしょうか。

学生時代ベートーヴェンのピアノソナタを全曲必死に勉強した、とインタビューの中で語られていました。


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クラシック作曲家からの影響を受けた側面について、如何でしたでしょうか?
まだまだありますが、ひとまずはこの辺で。

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