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興奮が冷める前に、人生で初めてNBAを観た日のことを書く

こんにちは、さとけんです。
普段は鎌倉にあるインターネット企業で働いています。このnoteは、スマブラというゲームの活動について書くために始めたんですが、もう長いこと書いてないし、これから書くことも無いんじゃないかと思い始めています。けど、スマブラはできない時期もあったけど元気にやっています。
そんな感じで、更新も滞っていたnoteですが、2022年9月30日、さいたまスーパーアリーナで人生で初めてNBAを生で観戦した日のこと、その日感じたことを残しておきたいなと思ったので書くことにしました。当日の話をする前に色々書きたいことがあったので、当日の話しか興味ないよっていう方は前段すっ飛ばしてください。

NBAと私

ここ20年くらいの私を知る人の多くは、なぜ突然NBA(バスケ)の話をしてるんだろうと思うでしょう。なぜなら、自分はこの20年くらいは全くNBAを観ていなかったし、周りに好きな人がいたかもしれないけど話題にするようなことはなかった。
けど、その前までは周りの誰よりもNBAに夢中な少年だった。何がきっかけで好きになったのかがどうしても思い出せないけど、小学校3年の時にマイケル・ジョーダンやデニス・ロッドマンといったスタープレイヤーと彼らが所属するシカゴブルズに出会って夢中になった。スリーピート(3連覇した時のドキュメンタリー)もSPACE JAMのテープも擦り切れるほど観ていたし、何年か分貯めてたお年玉を使って、原宿でAIR JORDAN 10(ノースキャロライナカラー)の23.5cmを買ったし、以降の13までAIR JORDANを履いていた。学校にジョーダンのユニフォームを着て行ってた。ユニフォームはウィザーズ時代まで買っていた。クリスマスプレゼントはNBAカードをボックスで買ってもらってたし、海外旅行の時はBeckettという英語のスポーツカード専門雑誌を片手に父親にカードショップに連れて行ってもらったりしていた。台湾旅行の時は、地元の人でも行かなそうな、めちゃくちゃ暗い地下街みたいなところのカードショップに親父とビビりながら入ったのを覚えてるし、店員がめちゃくちゃでかいくしゃみをしていたとか、そういうことすら覚えている。最終的には、3000〜4000枚くらい持っていた。こう書いていると、金持ちな少年時代を過ごしていたように思えるが、他のものに一切の興味が無かったから、使えるお金は全てNBAグッズに使っていた。

といったように、書き始めたらキリがないくらいにさとけん少年はNBA愛に溢れた小学校生活を送っていた。

けど、マイケル・ジョーダンの引退をきっかけに徐々に観なくなってしまった。コービー・ブライアントとかティム・ダンカンとか素晴らしい若手(当時)選手はいたけど、そこにあまりハマれなかったというのが大きい。

NBA熱再燃のきっかけ

今年の春くらいになんとなくNFTについて勉強しよう!となり、本を買って読んでいたところNBAの事例がイケてるということを知り、Topshotというサービスにたどり着いた。Topshotは、プレイヤーのハイライトをNFT化してトレーディングカードのように販売するサービスだ。

現代の選手とか全く知らなかったんだけど、いろんな選手のモーメントを見てると「あれ?なんか今のバスケ、めっちゃ面白くない?」となり、そこから、現代のNBAのチーム・選手について色々調べるようになり、NBA RakutenというNBAの全試合見れる視聴サービスに登録した。そこから、ついにはトレーディングカード収集まで再開し、35歳にして、一度抜け出した沼に引きずり戻されたのである。

"NBA JAPAN GAMES 2022"の開催が決定

楽天が運営する、NBA Rakutenというサービスに登録すると、NBAの試合を視聴することができて、自分もLEAGUE PASSに登録して沢山試合を観て楽しんでいた。するとある日、NBAの日本開催の知らせが届いた。そういえば、昔も日本でNBAの試合が開催されたことあったなーなんて思いながら、NBAの試合を生で見ることが小学生の頃の自分にとって大きな夢だったということを思い出した。

「これに行けたら、夢の一つが叶うんだな」

これまでの人生、自分の夢が叶ったという記憶が一つもない。だからこそ、"夢"なんだろうけど、今それが叶おうとしている。人生で1度できるか、出来ないかというレベルの経験になる。
そう思いながらも、チケットの値段を見てしまうと大人でも簡単に叶えられる夢ではないな…と思ったり、家族もいるのにこんなにお金を使っていいのだろうか…とか悩んでいたが

「アメリカまで観にいくよりは全然安いじゃん。行きなよ。」

という嫁の一言に後押しされて、結局、抽選にエントリー。

すると、1次抽選で見事当選。

最初「あれ?もしかして、これ余裕で取れるやつだった?」って、思ったんですが、1次抽選でチケット取れた人周りに全然いなかったので、多分すごいことだったんだと思う。

そんなこんなで、小学校の頃の夢だったNBA観戦の夢が叶うことになった。(チケット代ちゃんと返済できるかな…という不安もセットで)

迎えた"NBA JAPAN GAMES 2022"当日朝

9/30(金)AM 6:00に、興奮と共に目が冷めた。洗濯物を乾燥機にかけるためにコインランドリーに行った。いつもは、眠気との戦いだがこの日は違った。コーヒーなんかいらない。けど、コーヒーは好きだからという理由で飲んだ。
AM 9:30から持病の検査で通院。病院では決まって「元気な時を10とすると今はどれくらいですか?」と聞かれる。そんなの10に決まってるだろう。俺はこれから人生で初めてNBAを観戦するんだ。そんなことを思いながら「5」と答えて病院を後にした。そして、すぐに電車に乗った。逗子からさいたまスーパーアリーナまでは2時間くらいかかる。途中乗り換えの品川駅で、お昼でも食べようかと思ったけど、まったくお腹も空かなかったし、物販売り切れちゃうのも嫌だったから、東海道/宇都宮線に即乗り換え。さいたまスーパーアリーナの最寄である、さいたま新都心駅に近づいてくると、ゴールデンステイトとウィザーズのユニフォームを着た人が増えてくる。ワクワクが止まらない。そして、12時ちょうどくらいに、無事さいたま新都心駅に到着。

あ、ちなみにこの日の開場は17時で試合開始は19時からでした。

会場着→物販→会場周辺ウロウロ

駅を降りて少し進むと目の前に「NBA JAPAN GAMES 2022」の文字が。いよいよ、到着したのである。ゲームジャージを着て、観戦を楽しみにしている人が沢山いる空間最高。電車での移動中Twitterをチェックしていたら、物販の列が結構長いという投稿があったので、急いで物販へ。

「列長い。あと、暑い。」

けど、その日の自分は最高に気分が良かったので、全然イライラしないし、なんならど平日の昼間に何も生まない時間を過ごせるなんて最高に贅沢じゃ無いかなんて思っていた。待ち時間には、平日はなかなか読み進められなかった小説を読んで過ごした。そして、並ぶこと2時間…いよいよ到着!

後少しのところ

ほとんどのグッズは事前に楽天で販売されていたので、この日ここでしか手に入らないものっていうのはあんまなかったんだけど、会場で買うっていう事に価値があるじゃないですか。プライスレスってやつですよ。
色々、欲しいものはあったけど、事前に買うと決めていた

・八村塁のジャージ
・JAPAN GAMESロゴ入りキャップ

を購入!プライスレス的な意味だけじゃなくて、着てみないとサイズ感とか分からなかったので、試着してから購入できたのもよかった。
レジで精算を終えると、出口にタグ切ったり、ビニール回収してくれるところがあって、速攻お着替え。

カリー&八村と📸

これで、準備万端。ガオガエンカラーっぽいのも自分らしくて良き。
ここから、開場まで余裕があったので、よりアメリカ気分を味わうためにマック食べたり、本屋さんで佐々木クリスさんの本を買ったり

駅の目の前でYouTubeチャンネル"素人NBA"の2人に会って写真を撮ったり

素人の方のしゃっくは元同僚

友人と合流後、また会場に戻ってカイル・クーズマと写真撮ったり

そんな感じで開場までの時間を過ごした。

いよいよ会場へ!

ついに開場の時間。ここをくぐれば、念願のNBA選手たちに会えるのか…

そして、いよいよ…

カリーがいる…
ウィギンズがいる…
ドレイモンドがいる…
そして、小3の時に擦り切れるほど観ていたビデオテープに映っていたスティーブ・カーがいる…

ここで書くのはいまさらだけど、ゴールデンステイトも、ウィザーズもチームとしてはそこまで好きじゃなかった。だから、ゲームを楽しめるかどうかの不安が少なからずあったんだけど、そんなのは一気に吹き飛んだ。
今、自分はNBAの会場にいて、目の前にNBAのスーパースターたちがいる。
どのチームであろうと、誰であろうと関係なく、その事実にひたすら感動した。夢が一つ叶った瞬間だった。

そんな感動を噛み締めつつ、試合開始まで時間があったので会場をウロウロ。NBA2K23の試遊台で遊んだり(ちなみに、本業はeスポーツ関連のお仕事をしています)

ビール買って、ブラッドリー・ビールと一緒に撮って「生ビール」って投稿しようと思ったけどいい感じに撮れなかったり

そんな感じで、入場後もひたすら浮かれていた。

いよいよ試合開始!

会場が暗転し、スターティングラインナップの発表。
会場に来ている人たちの期待がぐっと高まり、開場の熱が一気に増す瞬間。
レギュラーシーズンの配信では見慣れてしまっているけど、会場で見るのは別格だった。

どの選手も自分にとっては特別な存在だけれど、その中でもスターと言われる選手の入場は会場も一段と盛り上がる。選手名がカタカナで表示されるのは、JAPAN GAMESならではの体験。

また、会場にはNBAのレジェンドたちも来ていた。中でもムトンボは、自分がもっとも観ていた時期に活躍していた選手だったので、感動が大きかった。めちゃくちゃ長い実名を一生懸命覚えようとしていた。覚えたとて、誰に披露するわけでも無いのに。

試合の感想とか

バスケは大好きだけど、自分でプレーしたことはほとんどないし、ルールとか、戦術とかそういうのは詳しく無いので試合の考察みたいなことは自分にはできなかった。なので、より観戦を楽しむためにも、バスケのことをもっと勉強したいなと思った。(自分ではやらないけど)

試合中は動画とか写真をほとんど撮らないでただただ、夢中で観戦していた。12分×4Qはとても短く感じたし、進んでいく時計の針を見ると、終わりにどんどん近づいていく感じがして、寂しくもあった。

両チームシュート成功率も全体的に低く、点数的にはスローペースだったんじゃないかと思う。けど、素人目で観てもNBAプレイヤーのディフェンススキルは異常に高く、この状況で点を取れるという事自体がかなり凄い事なんだなと。普段LEAGUE PASSでずっと試合は観てるけど、生で観戦しないと分からないことは色々あった。

選手たちもアメリカの普段の試合とは違う空気感に戸惑った部分はあるんじゃないかと思う。みんなショットが決まるまではプレーに集中して静かに観てるっていう感じ。あと、単純にどういうノリで応援すればいいか分からないよね。おそらく開場のほとんどの人が現地でレギュラーシーズンを観戦したこと無い人だと思うので。

選手でいえば、やはり八村の活躍を生で観れたことは感動だった。
自分がバスケを観戦していた時は日本人がNBAで活躍するなんて全く考えられなかったから、スーパースターたちを相手にプレーしている姿にただただ感動した。今期は飛躍の年になるといいな。

あと個人的にはワイズマンの活躍が嬉しかった。昨年全休だったから元気よくプレーする姿が観れてただただよかった。活躍すればゴールデンステイトの戦術の幅は広がってくると思うので、成長にも期待。

とまぁ、試合の感想はそんなところでしょうか。

自分は選手のことは詳しいけど、バスケ自体はそんなに詳しく無いので、バスケをやっている仲間たちに色々教えてもらいながら観戦できたのはとてもよかった。

そしていよいよ、試合は終了し、会場とはお別れの時間。最後は応援グッズでパシャリと。

最後に

ここ数ヶ月で自分は大きく体調を崩していて、なかなか会社に行けない時期もあったし、それ以外にも色々あって、個人的にも人生の中で辛い時期をすごしていた。けど、このJAPAN GAMESがあったから、元気になってやろうという気持ちになったし、キックボクシングのトレーニングにランニングで体力も増やした。だから、朝の6時から帰宅して深夜1時まで全然疲れなかった。夢を叶えさせてくれた、JAPAN GAMESを主催してくれた方とか、日本にきてくれたプレイヤーにただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

今回は、プレシーズンマッチだから、スーパースターたちも1~2Qだけしか出ていなかった。だから、本気のNBAの試合を観るというのはまだ出来ていない訳なので、次の目標はズバリ現地観戦。シカゴ、メンフィス、デトロイトといったチームを観てみたいなと思っている。(できれば治安がいいところで)それを目標にこれからしばらく仕事とかも頑張っていきたいと思う。

あと、本業の話になるけどeスポーツもこういう風になれたらいいなと思う。EVOなんかは、NBAとかに近いレベルの興行だったから、あるにはあるんだけど、日本でもそういう景色が見れたらいいななんて思っている。

とりあえず、今回は以上です。余計なことも沢山書いちゃったけど、読んでくれた人ありがとうございました。


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