物は考えよう

 希望ある未来を思い描けず病んでいた私だが、最近ようやく前を向けてきた。ベッドから起き上がれないほど思い悩み、医者に精神科を薦められる落ち込みようだったのにここまで精神のベクトルが変わったのは驚きだ。

 私はすでに社会に出ているが学生主体の活動に参加したことが大きなきっかけとなる。そこで具体的な目標を掲げる同年代を見て自分がいかにだらだら生きてきたかを思い知った。しかし、焦ることはなかった。私が彼らの話から得た一番の収穫は、やりたいことへのアプロ―チの仕方がわかったことだ。アプローチの仕方がわかればやるべきことは具体性を持って現れる。やることがわかれば、あとはやるだけなのだ。

 私は何からはじめたらいいか、何をしたらいいかがわからなかったから立ち止まっていたに違いないと思う。私は活動に参加したことで(ありきたりな表現だが)暗闇に一筋の光明が差した。生来にぶいタチのため、自分自身の状況を客観視できないのが常だが今の私は一つの答えとヒントを得たわけだ。このありありと体感するチャンスを逃さないようにしたい。何でもガムシャラにやればいいわけでは無いが何もしないよりは何かをしていたほうがずっといい。そんなことを思う一週間だった。

 立ち止まることも大切かもしれない。しかし、気分転換におこなったことが思いもよらない形で影響を与えてくれるのもきっと間違いないだろう。何かに行き詰ったときは、新たな見解を知るタイミングだと思ったほうが心が軽くなるかもしれない。


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