『NFTゲーム・ブロックチェーンゲームの法制』4/1ついに発売!

 どうも、作家の沢しおんです。株式会社商事法務から4月1日に、NFTゲーム・ブロックチェーンゲームと関連法規の解説書『NFTゲーム・ブロックチェーンゲームの法制が発売されます!(珍しく本名の澤紫臣の表記でクレジットされています)

『NFTゲーム・ブロックチェーンゲームの法制』書影

帯に『メタバース』というキーワードを入れてもらえるように出版社さんにお願いしましたところ、わかりやすく入れていただくことができました。これで「メタバースにはNFTが必須!」などと世迷言よまいごとを口にしている胡乱な者どもに、本書の内容をもって冷や水を浴びせかけることができるというものです。そんなホイホイとNFTが世界と世界を移動できると思わんでくれ……。

 メタバースは概念を示す言葉ですが、NFTが無いと成り立たないというわけではありませんし、オンラインゲームの姿をしていなくても成立しますし、VR機器(ゴーグル等)が必要というわけではありません。

 では、そもそもNFTやブロックチェーン技術を前提とし、アイテムやキャラクターといったオブジェクトにこれらが使用されている「NFTゲーム」「ブロックチェーンゲーム」はどうでしょう?

 こういったゲームには一時期「所有権を得られる」「資産になる」「唯一性の証明ができる」「他のゲームでも使える」という謳い文句がついて回ってきました。本当でしょうか?

 最近では、さすがに各種メディアも「NFTは取引の履歴こそ改ざん無く記録・検証できるが、そもそものデータの出自が真正なものかどうかまでをNFT単体で確認できるかは不明である」ことを理解するようになってきましたし、まともな企業や広報担当者は言葉を選ぶようになってきました。誇大表現と指さされてしまってはレピュテーションリスクがありますからね。

 そういった適正化への背景には、日本の法制がしっかりしているということがあるわけです。資金決済法、消費者保護法、金融商品取引法……etc.

 さらに、デジタルデータの売買分野では、20年以上前からオンラインゲーム業界に前払式支払手段(ポイント、コイン等)、アイテム販売、未成年者保護、RMTなどに関するノウハウや、発生しがちなトラブルへの対処法が積み重ねられています。

 この本では、NFTや暗号資産(仮想通貨)がゲームに組み込まれたときに、どう適法に運用していけばよいのか、法解釈による部分は各分野の有識者(弁護士)による寄稿を盛り込みつつ、できる限り丁寧に解説しております。

NFTゲーム・ブロックチェーンゲームの法制』は、4月1日発売です!

 専門書ということで少々値段がしますが、ぜひよろしくお願いいたします。

 ところでぼくの小説『ブロックチェーン・ゲーム 平成最後のIT事件簿』ですが、これは2019年の4月に発売されたので、もうすぐ満3年となります。仮想通貨やブロックチェーン(NFT)を用いたゲームを巡っての経済小説。書き始めたのは2018年の春からなので、4年で世間が追いついたと考えることもできますね……。今読んでもとくに古くなっていないので、こちらも是非よろしくお願いします!


よろしければサポートお願いいたします。創作活動に役立てさせていただくほか、正しく確定申告し納税させていただきます。