澤檸檬

ライトノベル作家 澤檸檬です。 創作ユニット四月の亀のメンバーでもあります。 代表作は…

澤檸檬

ライトノベル作家 澤檸檬です。 創作ユニット四月の亀のメンバーでもあります。 代表作は【異世界で俺だけレベルが上がらない!】 どんでん返しのような展開とエッセイを書くのが好きです。 是非フォローしてください。

記事一覧

新作短編投稿しました!

私、澤檸檬。ライトノベル作家なの。 というわけで、季節も考えずメリーさん的な挨拶から始まりました。 どうも澤檸檬です。 実は私、ライトノベル作家をしており、出版社…

澤檸檬
4か月前
29

短編小説「流された行き先」

「落ち着けよ」  そう言いながら、俺は車のハンドルを握っている。  白の軽自動車。  運転席に俺がいて、助手席には友人の雄介がいた。  中田は右手の爪を噛みながら…

澤檸檬
2年前
50

短編BL小説「年下のイケメンを拾いまして。」

 体にのし掛かる疲労感。  夜よりも朝に近い午前三時に俺は家に向かっていた。  もはや生きるために働いているのか、働くために生きているのかわからない。  就職して…

澤檸檬
2年前
23

短編小説「くれたもの」

「これあげるよ」  まさきくんがそう言って、車のおもちゃをくれた。  かっこいい、赤の車。  昨日までは欲しかったけど、なんかもういらないなぁ。 「いつも、遊んで…

澤檸檬
2年前
14

短編小説「嫌いな男にキスされたのでやっぱり嫌いです。」

 嫌いだ。  俺はそう思った。いや、もしかしたら言葉にしていたかもしれない。   「僕は高崎くんみたいな子好きだけどね」  あいつはそう言った。  そういう所が嫌い…

澤檸檬
2年前
9

短編小説「伝えられなかった好き」

「本当におめでとう」  俺は友人の坂井 明とその彼女である野田 美樹にそう伝えた。  おめでとうというのはこの一時間で三回目である。  酒井とは小学生の頃からの友…

澤檸檬
2年前
10

短編小説「男の告白」

 家のポストに入っている新聞を読む。  新聞には、俺が住んでいる町名と通り魔という文字が並んでいた。  この近くで通り魔事件が発生し、若い女性が首筋をナイフで斬り…

澤檸檬
2年前
7

声劇「コンビニ」

客「さて、コンビニで買い物でもしていくか」 店員「シャウエッセン!」 客「今、シャウエッセンって言わなかったか、あの店員。まぁいいか、とりあえず弁当と飲み物を買…

澤檸檬
2年前
6

声劇「復讐」

義父「そうか、お前ももう二十歳か。おめでとう」 青年「ありがとう。父さんが僕を引き取ってここまで育ててくれたおかげだよ」 義父「あれから十年になるのか」 青年「…

澤檸檬
2年前
1

小説家になろうにて連載しております。もしよろしければ感想をいただけると幸せです。
 ncode.syosetu.com/n8050gg/
努力=結果~異世界に飛ばされたら自分だけレベルアップシステムから外されていたので努力したら最強だった~

澤檸檬
2年前
5

声劇「タピオカ」

「タピオカ」 ◎登場人物  医者  患者 ◎作品時間約四分 患者「あの・・・先生、ハッキリ言ってください!」 医者「うーん」 患者「先生はこうおっしゃいました。僕の心臓…

澤檸檬
3年前
5

新作短編投稿しました!

私、澤檸檬。ライトノベル作家なの。

というわけで、季節も考えずメリーさん的な挨拶から始まりました。
どうも澤檸檬です。
実は私、ライトノベル作家をしており、出版社様から書籍を出させていただいているのですが、それとは別に創作ユニットを組んでおりまして
そちらでも新作を投稿させていただきましたので宣伝させてください。

こちらの短編小説。
実際にあった事件の名前が出てくるので、その時点でピンとくる人

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短編小説「流された行き先」

「落ち着けよ」

 そう言いながら、俺は車のハンドルを握っている。
 白の軽自動車。
 運転席に俺がいて、助手席には友人の雄介がいた。
 中田は右手の爪を噛みながら答える。

「落ち着いているよ。純也こそ冷静になれよ」
「冷静だわ。いいからタバコくれ」

 俺はそう言って左手を雄介に伸ばした。
 すると雄介はポケットからタバコを取り出し、そのうちの一本を俺に手渡す。
 俺はそれを加えてると、視線を

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短編BL小説「年下のイケメンを拾いまして。」

 体にのし掛かる疲労感。
 夜よりも朝に近い午前三時に俺は家に向かっていた。
 もはや生きるために働いているのか、働くために生きているのかわからない。
 就職して五年。二十七歳。保険会社の営業として働いてきたが、求めらているのは人間性よりも結果。
 もちろん社会では結果が全てだ。
 だが、今の俺に欠けているのは自分の人間性を認めてくれる存在である。

「癒されてぇ」

 思わず俺はそう呟いていた。

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短編小説「くれたもの」

「これあげるよ」

 まさきくんがそう言って、車のおもちゃをくれた。
 かっこいい、赤の車。
 昨日までは欲しかったけど、なんかもういらないなぁ。

「いつも、遊んでくれてありがとう」

 のぞみちゃんは手紙をくれた。
 ピンクの可愛い手紙。
 かわいい字で一生懸命書いた手紙だ。
 いつまでもともだちだよ、と書いてある。
 
「よしきくんが一番好きだった、おやつだよ」

 けいこ先生がそう言いなが

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短編小説「嫌いな男にキスされたのでやっぱり嫌いです。」

 嫌いだ。
 俺はそう思った。いや、もしかしたら言葉にしていたかもしれない。
 
「僕は高崎くんみたいな子好きだけどね」

 あいつはそう言った。
 そういう所が嫌いなんだよ、と今度は確実に心の中で呟く。

 あいつが転勤してきたのは一ヶ月ほど前だった。
 本社からこの営業所の売り上げを伸ばすために転勤してきたのである。
 俺が働いているのはオフィス用品を取り扱う会社だ。全国に営業所があり、消しゴ

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短編小説「伝えられなかった好き」

「本当におめでとう」

 俺は友人の坂井 明とその彼女である野田 美樹にそう伝えた。
 おめでとうというのはこの一時間で三回目である。
 酒井とは小学生の頃からの友人でもう二十年以上の付き合いがあった。
 そんな坂井から話があるといきなり呼び出され、この居酒屋にやってきた。
 坂井は照れ臭そうに隣にいる野田を見つめる。

「ほんと幸せだよ。美樹ちゃんが彼女になってくれるなんてさ」

 そう言われた

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短編小説「男の告白」

 家のポストに入っている新聞を読む。
 新聞には、俺が住んでいる町名と通り魔という文字が並んでいた。
 この近くで通り魔事件が発生し、若い女性が首筋をナイフで斬り付けられるという事件が五件続いているらしい。
 新聞を読み終えた俺はいつも通りに真っ黒な作業着に着替えて家を出た。
 十八歳から八年間同じ工場で働いている。朝八時から夕方十七時まで鉄を加工するのが俺の仕事だ。
 楽しいかと聞かれると、楽し

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声劇「コンビニ」

客「さて、コンビニで買い物でもしていくか」

店員「シャウエッセン!」

客「今、シャウエッセンって言わなかったか、あの店員。まぁいいか、とりあえず弁当と飲み物を買おう。これとこれを持って、レジに行くか」

店員「はい、シャウエッセン」

客「いや、やっぱりシャウエッセンって言ってるよな。え、シャウエッセン?」

店員「シャウエッセン知らないんですか?世界一うまい食べ物ですよ」

客「それは諸説あ

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声劇「復讐」

義父「そうか、お前ももう二十歳か。おめでとう」

青年「ありがとう。父さんが僕を引き取ってここまで育ててくれたおかげだよ」

義父「あれから十年になるのか」

青年「そうだね。あっという間だったよ」

義父「そうか?長かったようにも感じるし、つい昨日のようにも感じるな」

青年「なんだか年寄りくさいセリフだね」

義父「ふっ、年寄りだからな」

青年「そんな歳じゃないでしょ。それより父さん、こうい

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小説家になろうにて連載しております。もしよろしければ感想をいただけると幸せです。
 ncode.syosetu.com/n8050gg/
努力=結果~異世界に飛ばされたら自分だけレベルアップシステムから外されていたので努力したら最強だった~

声劇「タピオカ」

「タピオカ」

◎登場人物
 医者
 患者

◎作品時間約四分

患者「あの・・・先生、ハッキリ言ってください!」

医者「うーん」

患者「先生はこうおっしゃいました。僕の心臓に影がある、と。その時は健康診断のつもりでしたが、先生にそう言われ、再検査を受けました。そして、その日から僕は覚悟を決め生きてきました。人生でやり残したことは無いか、生きているうちにしたいことは無いか。例えば、食べたことの

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