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超ブラック企業で働いていた頃の話 ②


僕が超ブラック企業で働いていた頃の話をしていきます。

この記事は、

・転職を考えている
・現在劣悪な環境で働いている
・仕事に関して悩みを抱えている

そんな人に特に見てほしい内容になります。


ブラック飲食店


僕が勤めていたブラック企業というのは飲食店(蕎麦屋)です。

そこに勤めることになった経緯については前回の記事に書いています。

↑前回の記事はこちらから


どれほど劣悪な環境だったかということについてはあとで書いていきますが、僕が実際にブラック企業で働いて分かったことは、

我慢することだけが正解ではないということでした。


日本人は特に我慢が美德みたいな風潮があります。

が、我慢するだけで人生が良い方向にいくとも限りません。


頑張ればいつか良いことがあると信じて努力することにした


自分で自分の努力を評価するというのは愚の骨頂なんて言います。

たしかに自分で頑張ってますみたいなことを言ってしまうのはちょっとダサいですが、

あの頃は、当時の自分に出来る力を出し切っていたような気がします。


正社員になると決まったあと、少しでも早く一人前になれるようにアルバイトのうちから率先して仕事を教わる姿勢を持っていました。

例えば、朝早く学校にいく前に職場に寄って店長にそば打ちを教わったり。

自主的という感じだったのでその間、給料は発生しませんでした。

その成果もあってか、他の店舗の店長よりもそば打ちは上手いと言われるぐらいのレベルになりました。

それでも特にそれで給料が上がるというようなことはありませんでしたが。


他にも、自分で野菜を買って家で包丁を使う練習をしたり。(切れ味の悪い包丁で)

自分は特別センスが良いわけでもなかったので人一倍努力するしかないと思っていたのです。

ただ、そうやって自分を追い込んで人より動くしかないというスタイルではやがて身が持たなくなるというのを経験から学びました。


過労死ギリギリ!?あり得ない仕事環境


勤務時間


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これはあくまで平均ですが、1ヶ月の勤務時間は176時間というデータがあります。

ちなみに僕の場合は、

休みは毎週水曜だけ。1日約13時間勤務。

つまり13時間×26日で計算したとしたら、1ヶ月の勤務時間は338時間です。

単純に平均の倍ぐらいですね。

と、勤務時間はかなり長かったわけですが

それだけでも大変なのになんと、休憩はほとんど無いようなものだったのです。


休める時間なんてなかった。


朝8時頃に会社について、汚い古小屋のようなところで着替えて、夜の9時すぎに仕事が終わる。

その間、10:30頃と17時頃に1日2回まかないとして蕎麦を食べさせてくれました。

蕎麦自体は美味しいのですが、流石に毎日食べていると違うものを食べたくなる気持ちにもなりました。

茹でて水で締めた蕎麦をどんぶりに入れてタレをかけてネギと天かすを乗せて食べるという毎日。

言い方は悪いですが、食事というよりは働くためのエネルギーを補給するという作業みたいでした。


というのも、なるべく急いで食べなければいけなく、5分もかからないようなものだったのです。

それに、厨房の端っこでしゃがみ込んで食べるような格好です。


果たしてこれが休憩と言えるのでしょうか?

他にもパートさんがコーヒーを入れてくれて少し休む時間がありましたが、それも数分。しかも座ることはなく基本的に立ちっぱなし。

本当によくやってたと思います。


仕事内容


仕事中は基本的にほぼずっと動き続けていました。

主に厨房ですが、ホールにも出ていました。

料理を作ったり接客したりといった通常の業務はもちろん。

お客さんがいなくなった時間でも

そば打ち
料理の段取り、仕込み
洗い物
掃除
在庫の確認と発注。

などなど。とにかく暇な時間はありませんでした。

というよりも、やることを全部早めに終わらせることができても、動かない時間をなるべく与えてくれないような感じでした。

基本的に何も無い時、お客さんが来るまでずっと掃除です。

僕のおかげで当時の店はかなり綺麗な状態だったと思います。

換気扇の掃除とか、掃除のプロかというぐらいやっていましたから。笑


なんで毎日ヘトヘトなのにそんなに動けたのかというと、最初の方にも言いましたが、自分は人より動くしかないという意識を持っていたからだと思います。

若いから体力が取り柄だと言われていましたし、自分でもそれが自身の強みでもあると考えていたのです。

ようするに、かなり無理をしていたということです。


ストレスが原因なのか、背中の右側は慢性的な痛み

凝り固まって痺れるような感覚

ずっと立ちっぱなしなので常に足も痛かった。


気になる給料は!?『あり得ない給与明細』


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月340時間近く、休憩もほぼ無しで働くと一体いくら稼げるのか?

気になるところではあると思います。

が、

残念ながらたったの14万円ぐらいでした。

しかも、、

総支給で14万円ぐらいだったのです。


給与明細に書かれていた項目は今でも覚えている。


給与明細は今ないですが、内容は今でも鮮明に覚えています。

・基本給 100000円
・職能手当 37000円
・交通費  4500円

たった、この3項目だけだったので。


普通は残業代とか、各種保険料とか、税金とか色々あると思います。

今考えると相当ヤバいなと思いますが、

当時は他の企業を知らなかったので、そもそも残業という概念すらもありませんでした。

かなり酷いです。

さすが超ブラックといったところでしょうか。


自分の苦労自慢みたいになってちょっと微妙ですが、

あんなに頑張ったのに14万は流石にないなと思いますね。


優しい人に囲まれて人間関係には恵まれていた


仕事も給料面も酷かったけど、唯一よかったのは人間関係。

パートさんも本当に優しい人ばかりで、

さすがに疲れ切って死んだような目をしている僕を心配してくれていた。


パートさんに愚痴って給与明細を見せたことがあるのですが、

あまりにもかわいそうだと涙を流してくれるほど気にかけてくれていたのです。

本当に今思い出しても何とも言えない気持ちになる。


酷すぎる会社だったけど、辞める決断はなかなかできずにいた


何度も辞めるべきかと思うこともあったけど、僕は店長にはたくさんお世話になっていましたし、

何より僕が辞めたらパートさんたちに迷惑がかかってしまうとか、

自分のことよりも他人のことばかり考えていた。

それに、社会人になってすぐに辞めるなんて根性が無いのでは?とか色々考えました。

だから辞めたいと言い出すのはかなり勇気が必要でした。


ブラック企業なんていますぐ辞めてしまえ


結局、僕は半年で辞めるという決断をしたわけですが、

本当によかった。早く思い切って辞めると言ってよかった。


よく、「石の上にも3年」とか

3年は頑張らないといけない」みたいな風潮がありますが、

僕ははっきりいってそんなのどうでもいいと思う。


自身の経験からしても、我慢することが良いなんてとても思えないからです。

特に、劣悪な環境で働いていると感じたらすぐにでも辞めても良いと思う。

とはいえ、家庭があったりするとそんな短絡的な考えではいけないかもしれない。


それでも、明らかにブラック企業だと思われるところで働いているのなら辞めて後悔することは無いと思います。

ブラック企業を辞めたって仕事はいくらでもありますし、

お金を稼ぐ手段も色々とあるわけですから、

視野を広げ、環境を変える行動を起こすことが大事だと僕は思います。















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