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「Heartstopper2」ひとつだけわかっていることがある

満を持しての、ようやくのHeartstopper Season2の配信。

原作はアリス・オズマンの漫画なのだそうだが(未読)、Netflixにて昨年ドラマ化された。ゲイ・レズビアン・アセクシャル・トランス・・・LGBTQ+に焦点を当てた青春ドラマになっている。

主人公のチャーリーはゲイ、そのチャーリーと親交を深めていく相手ニックはバイ(最初は自覚がない)。チャーリーの友人たちは、トランスで男子校から女子高に転校するエル・本の虫でアセクシャルなのかなと思わせるアイザック・友情最高だぜ!と思っているのに仲間が離れていってしまいそうで怖いアジア系をルーツに持つタオ。この友情を中心に登場人物の様々な心の機微を描いたのがSeason1だった。

Season2もまた視聴者に絶えず問いかけてくる。カミングアウト、アウティング、クローゼット、自分とは何かという問い。または他人からどうジャッジされるかという躊躇、恐れ、試練。カミングアウトしたはいいが、家族から認められない。ホモフォビアのクラスメイトがいる。自分はアライというが当事者たちには最初は爪はじきにされる女の子もいる。みんなそれぞれに悩みながら前に進もうと一生懸命頑張っている。そういう細部をそっと見せようとしてくれる良い作品である。

私自身は自認は女性であり、恋愛対象は異性だ。だけれども、自分の性・相手の性の如何に関わらず、好きになって愛し合って、大切に思い合うという気持ちこそが大切だということが大前提だ。そこには属性は関係ない。相手がどんな性別であれ、出自がどこであれ、肌の色が何であれ、出会って、愛し合って、大事に思い合って生きていくということの尊さについて考えさせられる作品だなと思う。

自分はLGBTQ+の「当事者」ではなく、また各カテゴリー(?)についての認識も合っているかどうか甚だ自信はない。ただひとつだけわかっていることは、私にとって最も重要なことは、出会って仲が良くなり、信頼関係を築き、好きになった者同士であれば、属性や性的指向に関わらずその関係を大切に育みたいということだ。その軸さえぶれなければ、偏見や差別意識なども生まれにくいのではないか、と思いたい。

そして、今まで不当にマイノリティを押し付けられてきた当事者たちの声に真摯に耳を傾けて行きたいし、自分が無意識に持っている差別意識があれば常にアップデートしていきたいものだ。

今日たべたもの:
インドネシア料理、きゅうりの漬物、卵粥

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