胸を打たれた夜にみなぎってきたもの
誰かみたいだと褒められて泣いた
それでも他の誰かの唯一無二だと気が付いていたい
誰かの生活に絶望しても
この絶望の生活が世界の隙間
覗いた瞳が僕を確かめている
ヘイ、ババア
誰か達の未来-僕の今に師匠の指先
口癖になったもの見慣れたもの
隣も向かいの山も声も何度も何度も自分の身体で確かめたい
手紙のひとつでも書けたらと思うけど
SNSを覗くまでで、あぁ夏野菜が安くなってきたなとか
わかりたくてTシャツ背中に作る皺
自分の力で進むまで
そのまま、声
そのまま、声
そのまま、音
そのまま、声
差し出した手を嘘にしない
教えてあげる嘘みたいなこと
教えられない嘘みたいなこと
差し出した手を嘘にしないため
........................ 。
上履きを履き潰して
ギターの弦を切って
冷めてしまったスープの先でなりたかったもの
押し寄せたのはベンチを倒す透明だった
今はまだ無謀に殴られている
いつか振りかぶるこのハンマー
腐る前に繰り返し繰り返して進む
轍を見て笑う幼なじみがいて
ようやく人になれた気がした
痛む足にもこの口角にもいつだってあのバンドがいる
轍の深い胸と喉の間
顎先から足元に続いている
大丈夫、大丈夫だよ、ほら大丈夫
このタイミングで笑うの初めて
おめでとう幼なじみの幼なじみ
幼なじみたちの神様プルトップ
空と空の向こうの風の先で聞く
声のある生活
大切な街と繋がる大好きな街の裏道を
きらきらさせる銀色の音
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