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いろどり

おはようございます、
さわひろ子です。

また変な時間になっちゃった!
明日からは深夜更新に
戻るかと思います。

ライブでうたうときに、
唄の間に短いおはなしを
挟む取り組みをしていました。

そのときのおはなしだけ
切り取ったものを
ここに載せてみます。

今日のおはなしは、


「いろどり」


絵の具箱を買いました。色のひとつずつにおかしな名前がついていて、愛らしかったのです。この画用紙を、どんなふうに彩りましょうか。強がりのさみしんぼう、と書かれた色を出してみました。

【dragon】


さみしんぼう色で、画用紙に小さな怪獣を描きました。さみしい体なんてちょっとかわいそうだと思って、優しい時間色の絵の具で、怪獣のつばさを塗りました。

【玉響】

怪獣は、町でかくれんぼをして遊んでいることにしました。薄曇り色を使って、彼が住んでいる町の建物を描きました。

【かくれんぼ】

建物を描き終わったので、次は地面を描きましょう。宵闇のミラーボール色を開けると、ラメの入った絵の具が飛び散りました。

【真夜中】

彼の町に、海をつくることにしました。さみしんぼうな上に終わらないかくれんぼをしているなんて、我ながら気の毒だと思ったのです。夜明けの船出色で、大きな海を描いてみます。

【海里】

まだ、空を塗っていませんでした。色とりどりになった、小さな怪獣の住む町は、どんな空の色をしているのでしょう。

万華鏡、と書かれた絵の具をパレットに出しました。それがどんなふうにこの画用紙を彩ったか、今日ここにいらした皆さまなら、きっとお分かりですね。

【七色】

at
20190824
「irodori」
心斎橋歌う魚

pf.杉浦潤

裏ばなし

石川由佳子さんが、一年越しで
呼んでくださった大阪での
企画ライブでした。
イベントの名前に合わせて
色彩のおはなしがしたいと思い
こんなふうになりました。

打ち上げで串カツ田中さんに行き、
「大阪には田中はない」と
東京の友達に言いふらしていた
わたしはたいそう、
衝撃を受け、反省しました。

はじめて手伝ってくださった、
優しいピアニストさん、杉浦潤さんと。



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