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あはれ!名作くん「和楽器バンド/名作ジャーニー」歌ってみたの制作メモ

最初に新海がPremiereProで収録音声を名作ジャーニーインストに合わせて編集。編集されたprprojを受け取ってMA用に調整。スタジオでMAされて音源完成。

次にキャラクター作画&動画の中内さんからもらった素材(psd)をillustratorに移してトレース→パス化。和楽器バンドさんが実際に使用している楽器のカラーを参考に着色。背景のステージカラーは新海がCDジャケットを参考に着色。

作画素材が全てai化できたらAfterEffectsに移行。背景とキャラクターを配置してスケールやポジションを調整。

配置が完了したら新海が発注したフォント、歌詞テロップレイアウトを参考に歌詞フォーマットを作る。フォントは発注で提示された参考画像を元にAdobe fontsで探す。次に歌詞テロップレイアウトを作り、新海チェックのOKが出たら冒頭からAメロ辺りまでの前半プレビュー制作に入る。

歌詞テロップのレイアウト及びモーションの参考は提示されているが、全体のカメラワークについては「歌唱部分のキャラを寄りで映すこと」以外で特に指定はない。この時点でキャラクターはまだ静止画状態であるがカメラワークとテロップワークは大体つけておく。

前半プレビューを作る間に都竹のスケジュールが空いていたのでキャラクターの口パクを担当してもらう。口パク完了後、キャラクターのループアニメーションも都竹に担当してもらう。楽曲のリズムにリンクしたループアニメーションは単純に動画素材を並べただけでは成立せず、拍に合わせた細かい調整が必要。結構大変で、しかも8キャラ分ある。メイの三味線とバチは動画素材ではないため、この動きは都竹によるオリジナルモーション。スウィーツやボルト周りの楽器の動きもつけてもらった。このキャラクターのループアニメもプレビューが上がったら新海がチェック。

大山も偶然空きの時間が発生していたのでキャラ会話時の下部テロップと背景ステージで切り替わる照明を作ってもらう。この照明も和楽器バンドさんのライブ映像を参考にしている。照明のベースカラーが切り替わるループを作ってもらい、こちらでDeepGlowを適応して調整することにした。

都竹、大山からAEPをもらい、サビ前辺りまでのプレビューができたら新海チェック。OKが出たら最後まで組み上げる。以下カット毎の演出について。

0:01〜0:03
太鼓の音がちょうどキャラ人数分あったのでキャラ寄りの切り替えで気持ちいい感じに始める。

0:03〜0:15
次のカットからキャラ寄りの連続になるのでまず全体図を見せておく。キャラクターの作画アニメーションに気合が入ってることも伝える。

0:15〜0:27
歌詞テロップの位置を大体決めてからキャラの寄り具合を調整。大体はカメラが切り替わってからゆっくり動くイメージで統一。キャラ寄り時に前段のキャラが後段の楽器に被ることがあるので、都度キャラクターを表示非表示させている。

0:27〜0:40
歌詞テロップの出し方を大きく変えてサビに入ったことを演出。背景となる引き絵にトーンカーブと高速ボックスブラーを適用して歌詞を視認しやすくする。キャラクターの寄りワイプは合唱該当キャラに合わせて切り替え。

0:40〜0:43
ボルトのソロ。なんとなく歌い方的に目を閉じさせた。

0:43〜0:47
名作ソロ。歌詞テロップを大きく表示しつつスピーディに切り替えて決め感を出す。

0:47〜1:11
会話パート。むすびのセリフ時にメイの念力でむすびが空中回転している演出を入れたかったけど、キャラ間に結構距離があったのでやめる。

1:11〜1:18
間奏パート1。楽器音がスピーディに切り替わるのでカメラも合わせることに。全員の楽器を大きく映す。

1:18〜1:24
間奏パート2。琴の音色が印象的なので照明を残しつつ舞台を暗くして他キャラは非表示にする。さらにつる公にスポットライトを当てて雰囲気を出す。ちょっとやりすぎたかもしれないと思ったけどNGは出なかった。AE標準のパーティクルワールドで作った細かい埃をシェイプ&DeepGlowのスポットライトと合わせている。

1:24〜1:30
スウィーツを挟み再びつる公寄り。一部歌唱に合わせて歌詞テロップ表示タイミングを調整。むすびは最も動きの幅が大きいので決め位置を定めるのが少し難しかった。

1:30〜1:42
サビ2。サビ1と同じにすると若干単調になってしまうので、サビ1の背景となっていた引き絵をパンアップさせる。スウィーツとボルトの顔が隠れがちになるが、テロップが点滅するので表情は把握できる。

1:42〜1:45
ノキオ。なんとなく歌い方的に目を閉じさせた。

1:45〜1:50
間奏パート3。歌唱がないメイの寄り。メイが演奏していたら多分名作はそれを近くで見ていたそうな気がするので、引きになる前にあらかじめ移動させておく。

1:50〜1:52
むすび。

1:52〜1:56
間奏パート4。歌唱がない会長の寄り。ライブではギターとベースが近づいて何かやるようなイメージがあるので、本来はノキオとの寄りなのかもしれないけど、距離的に離れすぎているのでつる公との寄りにする。

1:56〜2:04
ラストまで。「めでたし」「予測不能」がちょうど4文字なので画面四隅に出すモーションで揃える。瞬間的でありつつ認識はできる表示時間になるように微調整。全員動きはループしているので最後はタイムリマップで強制的に破綻のないポーズにしたうえで停止させる。メイはポジションを上下移動のループのみにしたレイヤーに切り替える。

2:07〜
名作ジャーニーの紹介画面。歌詞テロップのフォーマットを使用。背景のキャラ無し版もいい感じだったのでここで出しておく。

全体プレビューができたら新海チェック。指摘箇所を調整。キャラクターのai素材を新海が加筆修正して、AE内のフッテージを更新。

AEからproresで書き出してPremiereProで全体音量を調整。h264で書き出してYouTube上で新海が音量を確認。

問題なければ完了。

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