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2021年5月17日の未完成VS新世界

とうとうリリース日。リリースといっても配信サイトでのリリースだけど。サブスク。
こんな時代が来るなんて思わなかった。
CDを聞けるものが家に置いてないとか信じられないよね。
でもそんな時代でもCDは売る。
ライブ会場と、タワレコ札幌ピヴォ店限定で。フクザワが書いてくれたジャケットも最高だし、よかったら手に入れて家に置いてみてほしいな。きっと運気もあがることだろう。

今からタイトルにもなっている「2021年5月17日の未完成VS新世界」という曲について書いていく。書いていくんだけど、かなり長くなりそう。

初めに、この曲は僕が初めて君に書いた曲だ。正直これだけで十分なんだけど、ここに全部書いていく。

このnoteを見てる君はおそらく音楽が好きな人だろう。それも相当なものだ。僕にはわかる。なぜかって?僕が天才だから。

いま、音楽業界で良しとされてる音楽の定義の一つを紹介すると、「イントロからサビまでが1分前後の曲」といったものがある。
それは単純に聞きやすさだったり、新規のリスナーが飽きないようにスッと聞けるようにとかそういった理由からだろう。あとは、歌詞をちゃんと聞き込む人はあまり居なくて、いかにキャッチーな曲を書けるかとか、まだ色々あるけど、話すと長くなるから今回はしないでおく。

音楽業界は配信が流行りになって、気になってたバンドや、音楽があるから聞いてみたけど、大して聞かずに曲を飛ばしたりした経験ないかな?僕はある。
こういったことも、CD以外で気軽に音楽が聞けるようになったメリットだったりデメリットだったりするわけだ。

なんなら、このnoteもそう。ここまで読んでる人がどれくらい居るのかな。
見てみたはいいけど、長いから文章読むのはもういいわとなる場合もあるだろう。
けど、まだ読もうと思ってる君には、今度なにか面白い話しをしてあげよう。

さて、無事にリリースされた「2021年5月17日の未完成VS新世界」はそういった観点からは完全に時代と逆光している作品となった。

・ヒキとしては弱いイントロ、
・今のトレンドではない遅めの曲
・最初のサビまで1分どころか5分かかる
・あげくのはてに1曲の長さが7分越え。

この曲は、最初の方に書いたけど僕が初めて君のために書いた曲なんだ。

いままで音楽をやってきて、僕はまず自分に向けて歌う曲がとても多かった。
そこから派生することもあったけど、基本的には僕が思ってることを自分で肯定して、同じように思ってる君に音楽として喜んでもらえたらと思って。それはとても良いなと今でも思ってるし、音楽を続ける限りこれからもそういった曲は書くだろう。

だけど、この曲は紛れもない君の歌だ。僕が歌う君の歌でもあるし、君自身の歌でもある。断言してもいい。

音楽やってて、こんなこと言うやつはあまりいないとは思うけど、この曲に関して言えば、「売れたい」とか、「拡散して欲しい」とか、そんなことはまるで考えてない。
そりゃ気に入ってくれる人が増えたら単純に人として、音楽作ってる身としては嬉しいよ。

でも、何回でも言うけど、この歌は、君だけのものだ。僕が初めて君に歌った歌だ。
僕に、未完成VS新世界に気付いてくれた君の歌。そんな歌は、そんな音楽は、世に広める必要はない。と、個人的には思っている。

だから、君が必要だと思ったのなら、そばに置いてみてほしい。
決して宝物としてとかじゃなくて、この曲が必要ないなと思ったら、いつでも捨ててくれればいい。それまでは僕と一緒にこの歌を歌おう。

今の音楽シーンはこうだから、トレンドはこうだから、傾向はこうだから、いろいろ、全部、ほんとにくだらない。そんなことを気にしていたら、本当の意味での音楽はここまで続けられなかった。

この歌を、歌詞を、曲を書けたことがとても嬉しい。へこたれつつだけど、ここまで諦めずに音楽をやってきて本当に良かった。
そして、澤田健太郎として、未完成VS新世界として、この曲を世に出せたことを心の底から誇りに思う。

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