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何故ワークショップを活用するか?

B Corp取得ワークショップデザイナーのさわでぃーです。
とりあえず今日からB Corp取得ワークショップデザイナーと名乗ることにしました。

B Corp認証の取得を目指す企業の支援するコンサルタント仲間たちで共同マガジンが立ち上がりましたので、支援コンサルは優秀な皆様にお任せして、私は裾野を広げたり、BIAのアセスメントに回答するための最もベースとなる共通認識部分の可視化を伴走したいなと考えています。

ワークショップが必要な理由

B Corp取得を目指す企業にとって、社員全員がその意義や取り組みを理解していることは極めて重要です。
ワークショップはこの理解を深め、具体的なアクションへと繋げる絶好の機会となります。以下の5つのポイントをワークショップで共有・議論することで、アセスメントに回答する際のガバナンスパートや社員教育パートに対して明確な方針が決まり、より的確な回答が可能となります。

ポイント1:ポジティブなインパクトの実現

企業内には多様な考えや意見が存在します。何をもって「ポジティブなインパクト」とするかの定義が曖昧なままだと、組織全体の取り組みがバラバラになってしまいます。ワークショップを通じて共通の理解を築くことで、一貫性のある取り組みが可能となります。
また、ポジティブなインパクトを具体的にどのように実現するかの実例やベストプラクティスを共有することで、具体的なアイディアやインスピレーションを得られます。このプロセスは、新たな取り組みの方向性を見つける手助けとなります。
ポジティブなインパクトの実現についてワークショップを通じて考えることはは、組織全体の取り組みを明確にし、具体的な行動に繋げるための非常に効果的な手段です。これを通じて、B Corpの理念に沿った真のインパクトを実現する道を築くことができるでしょう。

ポイント2:ミッションステートメントの位置付け

ミッションステートメントは企業の存在意義や目的を明示する重要な文書です。環境や社会問題に関する企業の立場や方針を明確にすることは、企業の価値やビジョンを共有し、外部に伝えるための基盤となります。
ワークショップを通じてミッションステートメントを共同で議論することで、組織内の一体感や共通の理解が生まれます。これは、社員のモチベーション向上や目的に対するコミットメントを強化する要因となります。
そして、企業のミッションステートメントが明確になれば、その方針をステークホルダーに伝えることが容易になります。これは、顧客、取引先、投資家との信頼関係の構築に寄与します。
ワークショップを通じてミッションステートメントの位置付けを考えることは、B Corp取得を検討している企業にとって多岐にわたる利点をもたらします。特に社会的・環境的価値を中心に据えたミッションステートメントの明確化は、認証取得の一環としても非常に重要となります。

ポイント3:意思決定の観点

今日のビジネス環境では、単に経済的利益を追求するだけでなく、社会や環境に対する責任を果たすことが企業の持続可能な成長の鍵となります。意思決定の際にこれらの観点を組み込むことで、企業は長期的なビジョンを持つことができるようになります。
また、社会や環境の観点を考慮せずに意思決定を行うと、リピュテーションの損失や規制による罰則のリスクが高まります。ワークショップを通じて、社員が企業の社会的・環境的な価値について共有し、その価値に基づいて意思決定を行う重要性を理解する場となります。この共有の過程が、組織全体のコミットメントを醸成します。
ワークショップの実施は、企業が意思決定の際に社会や環境の観点をどのように取り入れるべきか、そしてその重要性を深く理解するための有効な手段です。特に、B Corpの取得を検討している企業にとっては、これらの観点を意思決定の中心に据えることが、認証取得の要となります。

ポイント4:ステークホルダーとの関わり

ステークホルダーとの適切な関係性は、企業の成功において欠かせない要素です。彼らは企業のサービスや製品のユーザー、供給者、あるいはコミュニティの一員として、ビジネスのさまざまな側面に影響を及ぼす存在です。
ワークショップを通じて、企業はステークホルダーの期待や懸念を明らかにすることができます。同時に、企業側も自らの取り組みや方針を明らかにしてステークホルダーに伝えることは、誤解や不信を払拭する好機となります。
ワークショップの実施は、企業がステークホルダーとの関わりを強化し、その関係を最適化するための有効な手段です。B Corpの取得を目指す企業にとって、ステークホルダーとの関係性は評価の核心部分であり、その関係を深化・強化することが認証取得に繋がります。ワークショップでは、この関係をどのように築くか、どのように維持していくかを具体的に議論し、具体的な行動計画を策定することができます。

ポイント5事業で解決したい社会課題の特定

すべての企業が直面する社会・環境問題は異なります。ワークショップを実施することで、企業独自の事業領域や産業に特有の課題を明確に識別することができます。これは、戦略の方向性を決定する際の基盤となります
従業員間での認識のばらつきや誤解を解消し、一貫した対応策の方向性を共有するための場としてワークショップが機能します。これは、組織全体での取り組みの効果を高める鍵となります。
企業が社会・環境問題を真摯に捉え、具体的なアクションへと繋げていくためにもワークショップは非常に効果的な手段です。

私たちのワークショップへのスタンス

1.起きてほしい行動、コミュニケーションを考える

企業が持続可能性や社会的責任に焦点を当てる場面で、最も重要なのは具体的な行動です。ただの意識の高揚や一時的なエネルギーだけでは、持続的な変化は生まれません。このワークショップは、参加者が具体的な行動を起こすためのキャタリストとして機能します。また、効果的なコミュニケーションは、組織内の意識の一致やステークホルダーとの関係構築に不可欠です。ワークショップを通じて、どのようなメッセージが重要で、それをどのように伝えるかの具体的な手法や方法を考えることが可能となります。

2.それを起こすためのワークショップデザインを考える

ワークショップの成功はそのデザインにかかっています。目的や目標に合わせて、適切なアクティビティや方法論を選ぶことで、参加者のエンゲージメントや学びを最大化することができます。B Corp取得や企業の持続可能性に関連するテーマにおいては、特に多様な意見や背景を持つ参加者からのフィードバックやインプットが重要です。デザインは、それぞれの声を取り入れ、集約し、具体的なアウトカムに結びつける役割を果たします。

3.専門家じゃなくても一緒に考えられる共通言語を整理する

持続可能性や社会的責任に関するテーマは専門的なものも多く、全ての従業員や関係者がそれを完璧に理解しているわけではありません。しかし、重要なのは全員が同じ方向を向いて取り組むこと。このためには、専門的な言葉や概念を避け、全ての参加者が共感や理解を深めるための“共通言語”の整理が必要です。ワークショップを通じて、専門的な知識や背景を持たない人々でも、企業の取り組みや目的を理解し、その一部として積極的に関与できるような環境を整えることが重要となります。

提供可能なワークショップ例

価値の再定義

このワークショップは、企業や組織が掲げる「価値」や「ミッション」について、深く再評価するためのプロセスを提供します。
従来のビジネスモデルや価値観を見直し、持続可能性や社会的責任を中心に据えた新しい価値を設定することを目的とします。
マテリアリティの定義などもこの系統のワークショップで対応します。

ダイバーシティ教育

ダイバーシティ教育のワークショップは、多様性の重要性を認識し、それを組織内での強みとして活用するための方法を提供します。
参加者は、多様性やインクルージョンに関する基本的な概念から、具体的な組織内での取り組みまで、幅広い内容を学びます。
最近ですと、過小評価グループ側の気持ちを考えるワークショップ等のニーズも多く支援させていただいています。

ご要望に合わせてワークショップの提案からさせていただきます。
お近くのB Corpコンサルの皆さんにもご相談ください♪


書籍や配信機材に活用します!