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私はどちらを信じたか?(note書き下ろし)

 この話題、占いのメルマガに書こうか、ブログ代わりのインスタにしようか、はたまたSNS類しようか……少し悩んで、noteが適切だろうと考えました。

 オンラインコミュニティの中で、あるアイテムを紹介している人があり、話題になっていました。占星学や神秘学、さらには量子力学といった分野の叡智を結集したというそれは、私が扱っている占術や思想の分野から見ても、よくできたものだと思いました。
 しかし、再販は未定であるということでした。その理由というのが、オリジナルの体系を確立した人物と、それに基づいたアイテムの作成を持ち掛けた人物との間で、著作権その他の問題が起きているからだということでした。

 オリジナルの体系を確立した人物は、内容に「誤解が生じること」を避けたいということが根本にあるようですが、アイテムの作成を持ち掛けた人物の方は、「契約とお金」以外の話は無意味であるという考えらしいのです。

 気になって、アイテム作成側の人物をネット検索してみたところ、派手なメイクと派手な服装、煽るようなコピーがブログのタイトルやYouTubeのサムネイルに飛び交っていました。
 一方のオリジナル確立者の方は、冷静で控えめな文章のとおり、いかにも探究者といった地味な風貌で、公式サイトにもとても理知的な印象を受けました。

 そして私は、オリジナルの体系を確立した人物の方が〝まとも〟であろうと判断しました。しかしながら、世の中というのは、おそらく〝わかりやすい〟方を選択するのだと思い、嘆息しました。

 自分のことになりますが、私は占いの鑑定や講座にも取り組んでいて、メルマガで書いた記事を数年間ウェブリブログに移したりして展開していました。しかし、昨年はじめにウェブリブログのサービスが終了されると知り、それらの記事を今度は、インスタグラムにアカウントを作って移行しました。
 その際、各投稿の最後には以下のようなハッシュタグをつけました。

#占い鑑定
#占い講座
#タロットカード
#西洋占星術
#サビアン占星術
#隠者 #世捨て人
#スピリチュアルお断り
#キラキラ女子お断り
#起業女子お断り
#哲学
#心理学

 私は一時期、占いの副業は完全に辞めてしまおうと思ったことがありました。勢いで受講した起業塾で、講師の先生に占いで起業しなさいと言われて始めたので、もともとしたいと思っていたことではなかったということが理由のひとつです。
 もうひとつは、自分が研究している古典文学や歴史で学び得たことと、私が師匠から教えていただいた占術とのつながりに気づいた時に、誰でも彼でも鑑定したり教えたりするのは危険かもしれないと思ったからでした。

 しかし、その頃にはすでに、占いや自分の人生と真剣に向き合いたいという真面目な方が、何人も鑑定や講座を受けてくれていました。そうであればまた、私が体得した技能や、どうやら家系的に引き継いでいるらしい能力を必要としている人は、ごく少数であってもいるのかもしれないと思ったのです。
 そうした考えに基づいて選び出したハッシュタグの言葉には、ひとつひとつ理由があります。私の占い鑑定と講座はあくまで隠者生活の一環として行っていて、本当に必要とする人だけが気づいてくれればいいというメッセージなのです。よって、フォロワーもほとんどいませんし、リーチやプロフィールの閲覧もほとんどありません。それで十分なのです。
 私は日々暮らしていけるだけの本業にも恵まれているからできることですが、本業に関してもほとんど同じ考えです。もし今の仕事がなくなったとしても、贅沢するのでなければ働けるところはいくらでもあるという考えで、残りの人生を送ることにしています。
 そういう人間がいてもいいと思いますし、むしろ、これからの時代はその方が生きやすいという考えに変わりました(かつては違いましたが…)。

 ところが、世間はそうではないようです。時代が変わり、私が本職の占い師である師匠から教えを受けてから20年以上の時が経ち、占いだとか心霊だとかいう世界に対するハードルは、当時では考えられないくらい低くなりました。
 私の鑑定や講座の一部は、あるスキルシェアサイトにも掲載していて(起業塾で教わったサイトで、私は講師の先生方には感謝をしているし、また、このサイトを通じて出会った方の多くがさらに学びを深めたいと私のところに残っているので、継続して使用しています…)、時々、〝プロフィールや講座内容の注意書きを読まないで来たな〟と思われる方がいます。私の講座がランキングや特集に取り上げられることもあるから、儲かっているなどと勘違いしているのではないかと思われます。
 ポイント目当で、受講後にいいかげんな内容のレビューを書く方もそこそこいらして辟易しています。ありきたりの言葉で持ち上げるくらいならば、こうこうこういう理由で合わなかったと記していただきたいです(かつて、そのように書いてくださった方がいらして、それ以来、受講者が減ったのでとても感謝しています)。

 最後に余談にはなりますが、最初に話題に出した方のサイトの診断によれば、私は組織の長所を見出す点に長けているようです。〝組織にいじめ抜かれて、組織には二度と所属したくない人間がその診断結果って何?〟ですよね。笑えます。
 でも、私にはなぜかわかるんです。組織を破壊する、金と欲と悪意の匂いに敏感なのです。だから、〝あいつ危ない…〟とか、多くの人が〝いい〟と言っている人たちのことをすぐに敬遠したり危険視するから、嫌がられていました。
 しかし世の中が変わって、新しく集団や組織を作ろうという人たちが増えていますので、旧時代には煙たがられた能力も役立てられるかもしれませんね。ーー憧れの「隠者」っぽくていいと思います。

 冒頭の写真、とてもきれいですね。一目で気に入りました。noteでは、写真やイラストを作成して提供してくださる方のそれらを自由に使えることができて、とてもありがたく思ってます。ありがとうございます。

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