私の音楽遍歴 part34

日本において三大ギタリストと言われる
大御所ギタリスト3人
エリック・クラプトン
ジェフ・ベック
ジミー・ペイジ
そんんな三人を輩出したバンド
それが今回紹介するバンド

THE YARDBIRDS


ライブでは人気のあった彼らだが、発表するシングルはブルースのカバー曲がほとんどで、しかも彼らのスタジオセッションはライブよりも大人しい音になってしまうのも相まって(ファーストアルバムがライブ盤となった理由もそこにあったようだ)、ヒットに恵まれなかった。

メンバーはヒットを渇望し、チェンバロイントロに導入したポップ志向の曲「フォー・ユア・ラヴ」を録音した。しかし、より純粋なブルースを志向していたクラプトンはそんな彼らと対立し、ブギ風のパートを渋々弾いてはいたが、それ以外はスタジオのベンチでふて寝をしていたという。それをきっかけにクラプトンはバンドの脱退を決意する。

強力なギタリストを失った彼らは、セッション・ギタリストとして名を馳せていたジミー・ペイジに声をかけた。しかしペイジは、学友であったクラプトンを気遣うのと、セッションの仕事の方が忙しいため、代わりに推薦したのが”幼馴染み”のジェフ・ベックだった。
ジェフ・ベックは即参加。彼はポップな感性や斬新なギター奏法も持ち合わせていたので、バンドとは利害が一致した。

ジミー・ペイジは、オックスフォード大学で行われたコンサートで、レルフが興奮の余り観客に向かって「Fuck」を連発した挙句、ドラムセットに向かって背中から突っ込みそのまま引っくり返ってしまったと言う出来事があり、それに対してサミュエル=スミスが激怒して脱退を宣言したと回想している。優れたベーシストでバンドの楽曲の殆どの作曲とプロデュースを行っていたサミュエル=スミスに抜けられたのは痛手だった。そこでベックは友人であり、プロデュサーの経験が豊富なジミー・ペイジをバンドに迎え入れることを提案し、ペイジは快く参加した。実はペイジはベースを弾いた経験が無かったが、何でもいいからバンド活動を開始出来るチャンスを探していた当時の自分にとっては都合が良かったと、後に証言している。

バンド自体も出演した「Blow Up」は、本来”ザ・フーが出演する予定だった”が、都合でヤードバーズに変更された。この映画はベック・ペイジ体制の数少ない貴重な映像としても知られている。劇中では、ベックがギターを壊す演技をするシーンがある。このパフォーマンスを気に入ったベックは、当時のライブで盛んにギター壊しを行っていたという。しかしこの体制は数ヶ月と長続きせず、ベックがライブを欠席する機会が増えていった。ベックはメンバーとの不仲(レコード・コレクターズ誌上でのマネージャー、ネイピア・ベルのインタビューによると、当時のメンバーの仲は最悪であったという)にストレスを溜め、アメリカでのツアー中に体調を崩したり、アメリカで知り合った女性と遊んでいたなどといわれている。そしてついにベックはある日、ペイジに「俺は辞める」と言い残し、バンドには二度と顔を出さなくなった。公的には「扁桃炎を患ったために脱退」とされた。

ペイジはベック抜きで時々演奏していたため、そのまま4人体制でいけると判断し、バンドを続行した。


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