見出し画像

サウナーが臨むことと究極の水

サウナーがサウナに臨むことは、サーファーが波に臨む心境と似ています。サーファーは「初めてテイクオフした(ボードに立った)時を一生忘れることが出来ない」と言いますが、サウナーにとってのテイクオフは水風呂を克服できた瞬間と言えるでしょう。
私もあの時を決して忘れることはありません。

テイクオフし、水風呂が楽しめるようになったサウナーは、次にその温度や水質へ強烈なこだわりを持ち、さすらいの旅を始めます。サーファーがサーフポイントを探し生涯をかけビッグウェーヴを求めるように。

水風呂の水質には幾つかの要因があります。冷却装置を通した水道水 井水 冷泉。ジェットバスを用いた動的な水と静的な水。塩素殺菌、オゾン殺菌、次亜塩素殺菌などの殺菌方法。濾過装置が機能し清潔を保たれていることや、温泉と一緒で「かけ流しか否か」が大きなポイントです。

これらの組み合わせが、サウナで汗を流し開ききった汗腺、敏感な肌触りに影響するのです。

「水(風呂)には生きている水と死んでいる水がある」とは、サウナ王 太田広氏の名言ですが、皆さんおすすめの水風呂があったら是非自慢してみてください!

ちなみに私のおすすめ水風呂は (2018.09月現在)

畑冷泉

その水風呂は、九州三大名水で知られる水神社の境内からの大量な涌き水を源にしている。かつて修験道の霊山として栄えた時代、この湧き水は山伏修行者の禊ぎに使われていた。ガチで神聖な水風呂なのだ。そして、その施設には水風呂とサウナしなかい。お湯風呂など余計なものは一切無い。「サウナと水風呂を、ただただ往復しなさい」と、氏神様が語りかけてくるようなシンプルな作りに感動。営業は夏場のみ(9月末) 何故一年を通じて営業しないのか? 真顔で市長に訴えたい (市営なので市長)  
偶数日と奇数日で男女ドライサウナとミストサウナが入れ替わるし、営業時間は18時まで その点ご注意を!

寒の地獄

14℃の清い清い霊泉(冷泉)に10~20分浸かり瞑想した後、オイルストーブで入浴時間の約倍の時間をかけて暖をとるのが「寒の地獄」スタイル。ここに集う常連さんたちの毛細血管たるや、その色・浮き出し方が半端なく、悦に入っていらっしゃる!  
サウナは無いがオイルストーブで暖をとる。近くに場所貸してもらい、テントサウナを張ってでも、必ずや再度チャレンジしたいスポットです。

大分県臼杵市の秘湯 六ヶ迫温泉 しらさぎ荘

冷鉱泉(炭酸水素塩型の鉄泉)は、しょっぱくて渋く、錆びた匂いがする。成分が体中の全ての穴から、ゆっくり優しく浸入してくる。目にも鼻にも、肌にも腸にも効くらしい。飲泉(罰ゲームみたいにマズいが癖になる)し水風呂へ。真水と源泉が2槽並んでいる。
「最初に右の真水に入り汗を流して鉱泉水に入ってください」との注意書きに従い、真水で汗を落とした後、ゆっくり源泉に浸かる(体感17℃)
古代の水と自分が、一体になる最高の瞬間だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?