私立恵比寿中学 放課後ロッケンロール HYPER
エビ中にハマっている。
個人的にとても大きな事件が起こり、日々テンションが下がって元気がなく、Twitterもあんまり開かない日が続いていた。
ちょっとエビ中に意識を傾ける余裕がなかったが、9/4 Zepp羽田にて行われた、放課後ロッケンロール HYPERに参加してきた。
初日は梅田サイファー。Creepy Nutsでお馴染みのR指定がいることしか知らず、アルバムを落として聞いてみたのだが、ゴリッゴリ過ぎて内心ビビっていた。
ラップが好きなんだけど、私が沢山現場で見てたのは主にlyrical schoolとライムベリー、校庭カメラガールなんかの、アイドルラップ現場。
あとはtofubeatsとか、MOROHAとか、春ねむりとか、DJみそしるとMCごはんとか、口ロロとか、見た目が怖くなさそうな方々が好きで、そこから小林大吾とか不可思議Wonderlandとか、ポエトリーリーディングの文化に流れて行ったので、正統派ヒップホップというものに触れるのは実はほぼ初めてだったかもしれない。
(RHYMESTERのワンマンは一度行ったことがあったけど、あの人たちは痛快お喋りおじさん達なので。好です。)
昨年の、岡崎体育ぶりに訪れたZepp羽田。
相変わらず時間を潰すところがなく、オタクとお茶をしながら時間を潰した。
整理番号的に会場の真ん中くらいかな?
とか思っていたけど、入ってみたらめちゃくちゃ前に潜り込み観覧することが出来た。
ほんとに久しぶりのオールスタンディングライブハウス。しかも、コロナ中にあったエリア制ではなくほんとに自由に動き回れる。
スタンディングのライブなんかいつぶりだろう。
会場内で座ることも許されず、虚無の時間を過ごすあの時間が、ただただ眠くなるあの時間が、なんとなく懐かしいなと思っていた。
真山と心菜がかるくご挨拶をしてライブが始まる。
『フルメンバーで来てくれました!』という言葉に会場が湧いた。(Rさんがいない日もあるとか、メンバーが増えたり減ったりするとか、サイファーという文化が特殊で驚くことが多かった。)
【梅田サイファー】
楽しすぎて記憶がない。
ほんとに無い。
そして、メンバーの名前が分からずなので『誰のどこが良かった!』とあまり言えないですが、感想書いてきます!メーン!!!
メンバーが出てきて、横一列でステージのヘリに出てくると、圧が凄かった。
まさに『対バン』
盛り上げに来たぞという気迫が迫ってくるようだった。
という感想は早くも打ち砕かれる。
MCに入って『ヒップホップのライブ初めてでこの盛り上がり?嘘やろ、ワンマンやん』(意訳)
と漏らしたR指定を皮切りに、どんどんあたたかい空気感になっていく。
いや、さ。
曲の知識が見ている当時乏しくて、partyとかKingとか知らなかったんだけど、楽しすぎませんか?
というか、梅田サイファーの懐深すぎませんか??
メンバーの方々が時間を追うごとにニコニコして、めちゃくちゃレスくれながら煽ってきて、それにつられてでっかい声が出ちゃう。
梅田サイファー!怖くない!
先日Base Ball Bearのこいちゃんと子供みたいに本当にあった呪いのビデオの話をしていたRさんを思い出し、あの人もこっち側の人だったと思い出した。
真山がリクエストして急遽セトリに入った『環状線』
あれ、名曲すぎませんか?
曲調とか好みなのと、ああいう自問自答して感情がループしてるようなラップ好きすぎるんですよ。
先日某SNSで知り合った女性と遊んだんです。
お互い気があって『あー、付き合うかもね』と話しながら。
結局今はなんにもなく連絡も取らなくなっちゃったんだけど、帰り道の車内で流れてて、曲名が分からなかったんだけど、こんな形で再会するとは思ってもみなかった。
ヒップホップの好きなところって、他人の人生を覗き見してるような感覚になるところ。
言葉を紡いで、数分後には忘れてそうななんでもない感情を紡いで、似たような感覚を持ちながら生きてる自分とがっちりはまり合う。
ヒップホップのルーツは、暴力沙汰を避けるため、曲のイントロを繋げ合わせて、ビートに乗せて言葉を乗せ始めたのが始まり。
怖い見た目とは裏腹に、実は優しい始まりのヒップホップ。
繰り返されるリズム、繰り返される時間の中で言葉が混じり合う気持ちよさ。
自分は自分の軸で時間が続いて言って、彼女は彼女の時間が流れていく。
恐らく、出会うことはもうないけど、今目の前にいる人も同じような並行する環状線を抱えながら生きているのが、不思議でいつかまた誰かと交わることがあればいいなとか、そんなヒップホップのルーツと、自分が持つとりわけ面白くないエピソードをライブを見ながら感じていた。
そういう何気ない瞬間の切り取りに共感すると、自分の中で特別な曲になります。
本来、対バンで環状線みたいな曲ってやりにくいと思うんですけど、ピンポイントで刺さりました。
トラボルタカスタムもかっこよかったし、梅田ナイトフィーバーもめちゃくちゃ良かった...
令和版WEEKEND SHUFFLEじゃん...
大人数でラップするの楽しいよね。
アイドルラップが好きな理由の一つに、大人数でマイクを回しながらワイワイできるっていうのがある。
RIP SLYMEみたいなさ、お祭り感と宴会感があるのはやっぱ楽しい。
というか、もっとこれ評価されても良くない!?
驚異的なスピードでヒップホップのクラシックに上り詰めてもいいと思うのだけど!?
見始めた時に抱えていた怖さとか終わってみたらどこにやら。
冗談抜きで、今年見たライブで3本の指に入るくらい良かったです...ワンマン行きてえー!!!
【私立恵比寿中学】
りったんが欠席した状態でのステージ。
ファミえんぶりだったねっ!
熟女→ファミコン→キンテマ→サドンデス
とアップテンポ曲からスタート。
声だしスタンディング楽しぃぃぃぃ。
下手側にいたので小林歌穂さんが、多めに来てくれて嬉しかった。
自分の肩越しから、後ろの人のペンライトが飛び出して来てて、『あー!スタンディングってこうだったー!』と思い出してました。
上手側のエントランスに梅田サイファーの方々が集まり、ライブを見てくれてました。
床に片膝立てで座り、しっかりと見てくれている姿が嬉しかった。梅田ファンの方にも刺さってたらいいなと言う気持ちだった。
っていうのも、この日のエビ中めちゃくちゃ調子良かった。
りったん居ないけど、全員声出てるし、その中でもまやさんの声が安定してでてて、安心感あった。
ファミコンの見たことない虫で、えまちゃんが興味津々だったり、サドンデスのセリフパートで小林歌穂さんが笑っちゃって声がマイクに乗ってたり、ユルっとした雰囲気があって、エビ中の好きなところが沢山出てた。
私立恵比寿中学も、アマタノオロチなんですよ。
トップがいなくて、全員頭。アタマアタマたくさんのアタマ!
大人数グループで、長年音楽と向き合い続けて、個性のテーマパークみたいなグループだから親和性が高い。
そして、同じステージの中で同時多発的に見所が出来てくる。
梅田サイファーのいい空気感を引き継ぎ、序盤からアクセル踏み込んでるから楽しくないはずがない。
そして、梅田ナイトフィーバーのカバーとかサプライズ過ぎて嬉しかったです。
歌詞カードを見ないあやちゃんと心菜。
朗読するゆなちゃん。
ラップ風に歌ってる人と、ちゃんとラップになってる人がいて、メンバーの得意不得意が顕著にでてたなって印象。
こういう書き方すると、良くない印象に見えるけど、この得意不得意ってアイドルっていう形態においては武器だと思う。
歌詞カードガン見しながら歌うのなんかそうそう見れないし、カードの持ち方とかでも個性が出る。
あと、位置的にカードを持ってる手の爪がめちゃくちゃ見えて良かった...
この時、エントランスで梅田サイファーのメンバーさんたちが盛り上がってくれてるのが見えて嬉しかったです。
ここまでは、梅田サイファーに合わせてテンポが早くて盛り上がれる曲が多く披露されたけど、この後から
日進月歩→青い青い星の名前→Summer Glitter
とエビ中の中でもヒップホップと少しずつ離れたジャンルに移っていく。
日進月歩初めて聞いた気がする。
やっと回収できた『吐いた息が全部 地を這っていくようで』の小林歌穂さんを回収出来ました。
ありがとうございます。
そして、ジャンプ→エニエニと続いていくわけだけど、ジャンプは久しぶりに聞いた気がした。
ジャンプとエニエニ、曲のスケール感大きくなってませんか!?
久しぶりにライブで見たからかもしれないけど、初めて見た時みたいにゾクゾクしました。
小林歌穂さんのオタクとしてやらせてもらってますけど、今回ステージから近い場所で見られて、ののかから目が離せなかった。
あの人、終始顔作ってない?これが表情管理かとクルクル変わる表情に釘付けだったし、ダンスも一つ一つの動きが綺麗。
ビタッと止まる動作が大きくて、ほかのメンバーより映えて見えた。ダンスに関しては知識がないのだけど、体の使い方が上手なんだろうな。
ラストの仮契約でのコラボに関しては、爆上がりですわ...
仮契約の間奏って楽しいじゃないですか。ボルテージ1個上がるじゃないですか。それが、サンプリングされて、ラップが乗っかってってなったら、テンションおかしくなっちゃうのは仕方ないと思うんですよ。
ライブが終わったあとの充実感がすごい。
新しい音楽と出会える対バンも、それに引っ張られて気合いが入る構図も、現場に行かなければ想像もできないコラボも、対バンという形式がめちゃくちゃ好きだなと思ったそんなライブだった。
次はオケラです!
えまち行けなくて泣いてますが、行く人は沢山レポあげてください!
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