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私立恵比寿中学 大学芸会2022と宇宙と砂時計

エビ中にハマっている。
もう、ここはファミリーの人しか見てないんじゃないかと思うほど、エビ中にハマって、心動かされ、活力になるライブに参加する度に文字として残してきた。

それは自分の備忘録として。
それは自分の目から見たエビ中のリアルとして。
それは今後、エマユナを見てオタクとなるあなたに当てた手紙として。

オタクになる過程で、行けなかったライブの様子や細かい場面を見るのに、参加者が書いたブログやnoteが本当にありがたかった。
だから、いつかさいたまスーパーアリーナにたつ彼女達のことを、今日も書こうと思う。

改めて、ほんとに今年はエビ中一色だった。
エビ中元年と言っても良い。新元号にしろ!日本!
年末も近づき寒さが日に日に増している中、私は幕張に今年のエビ中の見納めをしに来ていた。

ハマフェスと春ツアーと対バン2公演、秋田分校と今回の大学芸会。半年で6本は自分にとってなかなかの頻度でライブを見た。
今年のエビ中をしっかり見納めて、残すのは仕事とオタクとの飲み会だけである。楽しみー!

結論から先に言うとめちゃくちゃ良かった。今年1番泣いたかもしれない。

ライブを見たあと、そのライブでやった曲がしばらく聞けない。思い出して泣いちゃう。
出勤の合間に『宇宙は砂時計』を聞きながらこの文章を打っている。大学芸会では披露されてないけどいい曲だなと思うし、妙に響いてしまう。

大学芸会とは毎年年末にやってる冬の大型ワンマン。まぁ、年末調整みたいなもんである。
期待値が高いライブで、更に今年は新メンバーのお披露目という名目もあった。
前日に柏木ひなたの卒業式があり、その翌日にお披露目ライブというもんだから、結構なスケジュールだ。オタクも本人も運営も超大変。

サイン書いてくれてありがとう。まやさん。

会場には新体制のエビ中に期待感を持ったオタクが集まる。私自身めちゃくちゃ期待値が高かった。その反面、柏木ひなたがいないという事実もあり、少なからず不安もあったし、人によってはこの日のライブをそれぞれが見て、今後応援するか選択をするかなり残酷な状況のライブだった。

今回はアリーナ席の1番後ろのブロック。ステージから1番遠いけど、演出はちゃんと見える席だった。私は見れればいい人なので、演出が見切れなければ正直どこでもいい。

opening
10個並んだメンバーカラーのロッカー。
メンバー紹介Vが流れ、ステージにメンバーが集まってくる。1番最後に出てきた桜井えまと仲村悠奈。
初ライブで幕張メッセイベントホールとか怖くて仕方ないだろう。どうか、楽しい思い出だけ持って帰ってね。
そんな気持ちで見ていた。

1.未確認中学生X
2.仮契約のシンデレラ
3.売れたいエモーション!
4.ハイタテキ

ライブの前に『今日は泣かないで、しっかり見届けて帰ろうな!』とオタクと飲みながら話した。
私は本当にできたオタクなので、言葉通り涙をこらえることが出来ました。しかし、まあ物事には限界があるし、それぞれベストを尽くして見届けられたらそれでいいじゃない。
そういうことにして、私は無事未確認中学生Xまで涙をこらえることが出来た。普段ならopeningで泣いてる。私は長男なのでここまで耐えられました。ありがとう、炭治郎。

曲がめちゃくちゃ好きなんだけど、エマユナのオーディションテーマが『未確認中学生X』だったのだ。
『なんじゃそのテーマwww』と笑って忘れていたけど、よく考えたら今日のライブの1曲目はこれしか考えられなかった。

思えば、エマユナだけじゃなくてステージに立つ全員が、『元 未確認中学生』で、そんな子達が10人で幕張メッセという大舞台で新しいスタートを切った。
そこに集まった大観衆に観測され、華々しくライブはスタートした。

エマユナは現メンバーに引けを取らないほどしっかり歌えてるしバッチリ踊れてる。
エビ中は歌が普通に上手いレベルを逸脱している。そこについて行ってるのだから、これは大事件だ。
予め言っておくとやばい...しか感想の出てこない感想文になってると思うけど、Twitterもやばいしかみんな書いてないから、これは正しい感想です。

note書いてる間に公式から来ましたね‪
もう私のnoteとか読まなくていいから今すぐYouTube見てくれ。

未確認で観測してしまった新たなエビ中。
仮契約を見ていても、心のどこかでは初めて見る何かを見ているような感覚があった。
派手な演出だけではない。何かがそこにある。
たくさん上がるサイリウムの隙間から見えるステージ。そこに立っているのはシンデレラかもしれないし、もしかしたらまだ見た事ない怪物が潜んでいるかもしれない。
後半も思うのだが、『天下取るかもしれない』と思った。冗談抜きでそれくらい凄かった。

売れエモでトロッコに乗って、メンバーが会場の後方まで来た。
私は小林歌穂さんを推している。しかし、小久保のことも気になるし、真山もうっすら好きだし誕生日だし、オーディション見てからエマにも心が動きかけている。サイリウムが足りねえ。

ユナの『夢にまで見た宇宙旅行』という歌詞、
歌いながら広がるサイリウムの海を、ニコニコしながら眺めてる場面がとても印象に残っている。
初めてのライブで、こんなに大きな会場に立ってアイドルになった。めちゃくちゃ大きく見える会場だと思うし、本当に宇宙の中で歌っているようだった。

それはそれとして今までで1番近くで見るメンバー。脳がバグる。

ほんとに、小林歌穂さんと小久保を同じトロッコに乗せるとかやめて欲しい。忙しい。

自己紹介の中、あやちゃんの『厳しい目で見てください』と放った一言。
誰もがちょっと笑って、メンバーすらも『厳しいねw』なんて言っていたけど、マジの目だったし、そのあとライブが進むにつれ全員プロの顔になっていく。新メンバー含めて。
今思えば、シンデレラで感じた目に見えない何かは、メンバーの本気度だと思う。

今日は『ニコニコ披露会』じゃない。
今後を決めるバチバチの殴り合い。
呑まれた方が負けのそういう勝負だ。

と誰もが感じたはずだ。

5.ハッピーエンドとそれから
6.新未来センセーション
7.イヤフォン•ライオット
8.Bang Bang Beat

ハピそれで思ったけど、ほんとに新メンバーの歌が上手い。最初のブロックはお祭りブロックだったか、ここのブロックは歌唱力がはっきり出てしまうアップテンポなブロック。

新未来センセーションは嬉しくて飛び跳ねてしまった。
大好きなのに何故かライブであまり披露されていなかった曲。ひなたはいないけど、回収できてよかった。
曲の中盤のクラップパート。会場が叩くクラップに感動したし、会場が大きくなっても変わらず、ステージと客席は地続きだ。
君のとなりにエビ中だったし、エビ中のそばにまだ居たいと強く思った。

新未来の次に披露されたイヤライ聞きながら『あ〜。私の好きなエビ中はこういうのだ』と感じた。
明るいけど次に向かってどんどん進んでいくし、ちょっと気を緩めると置いていかれてしまいそうになる。
新メンバーに寄せていた期待や不安。
そのどちらも置き去りにして、光の中にかけていく背中を追いかけるのが精一杯だった。この10人超眩しい...

Bang Bang Beatは秋田分校でも聞いたが、今回は全体の動きが満遍なく見えたから、チームとして全体を見渡せた。
この辺の明るい曲で、会場が照明で照らされて同じステージをこんなに沢山の人と見れている事実がエモかった。

今までZeppかホールでしかエビ中を見てこれなかったからこそ、改めて会場の広さが嬉しくなった。
最前はやっぱり羨ましいけど、最後列の景色も悪くなかった。

9.青い青い星の名前 / 真山
10.禁断のカルマ / ココユノノカ
11.きゅるん / 星名
12.友情ラブレター / かほりこ
13.ちがうの / 安元
14.スーパーヒーロー

同期とソロを交互に披露するコーナー。
青い青い星の名前が本当に好きだから、イントロが鳴って、1人で真山が歌ってくれて嬉しかった。声がだんだん戻ってきて、地球をバックに白い衣装で歌い上げる。
小さい調整はまだあるだろうけど、完全復活真山を目の当たりにできて本当に嬉しかった。ただただ、嬉しかった。

禁断のカルマは、多分今日より前の席で見てたら致死量だった。何かは分からないけど、とにかく致死量だった。危なかった。
小久保柚乃セクシーは、多大なる幸福感と共に何かしら人体に影響があると思うけど、寿命を投げ売ってでも目に焼き付けておく価値がある。

というか、かほりこ。
映像も大概やばかったけど、友情ラブレター。
初めて聞いたんです友情ラブレター。これ、かほりこが結婚式あげて最終話で流れるやつじゃん...
本当に私の推しはこういう曲が似合う。
本当に推しの相方は推しとステージに立つと、とても柔らかく歌う。
前日の約束の演出にも似せた、お互いへ当てた手紙は同じような事を書いていて、ボロボロ泣いてしまった。
今日入ってきたエマユナだけどかほりこにも同じ時代があった。
エマユナの今後も楽しみだ。

はい、スーパーヒーローですよ。
順番的にエマユナが最後で何やるの?と思っていたら、スーパーヒーロー。

スーパーヒーローは個人的な思い入れが強い。
前日のひなたの卒業公演でもスーパーヒーローは歌われた。

16日に披露されたスーパーヒーローは、ひなたの今までの活躍を振り返るような、『対戦ありがとうございました』のスーパーヒーローに聞こえた。言わば、『私をヒーローにしてくれてありがとう』のスーパーヒーロー。
ヒーローでいてくれてありがとうの気持ちが溢れて、それはそれで良かったが今日の大学芸会での意味合いが全然違った。

エマユナが2人で歌い始めたスーパーヒーロー。
それに続いてココユノノカがパートを引き継ぎ、かほりこが歌い、10年選手が歌い全員集結する。
特にかほりこパート。小林歌穂さんの目と声の強さにびっくりした。

普段私の推しは、ふにゃふにゃして、柔らかい雰囲気で、可愛らしくて、餃子が好きで、犬がちょっと苦手で、素敵なんですけど(早口)
ここばかりは、力強さで押し切られそうになった。
ワンフレーズに重みを乗せて。
パワープレイヤーの莉子ちゃんをぶっちぎるほどかっこよかった。

エマユナからはじまったスーパーヒーローは、最終的に10人が集まり、『ここから!対戦よろしくお願いします!』と、ここからのライブ、この後のエビ中の意気込みを感じた。
ひなたがオールマイトなら、今いる10人は有精卵共じゃないか。
ここはヒーローアカデミアか?

15.chan-chara-chan
16.制服”報連相”ファンク
17.HOT UP!!!
18.ラブリースマイリーベイビー
19.BUZZER BEATER
20.曇天
21.星の数え方
22.ジャンプ
23.君のままで

怒涛の生バンドパート。ちゃんちゃらは爆上がりする。
ちゃんちゃらとか、おふざけ曲なのに泣いてたし、なんなら音源でも泣ける。
『かまぼこの味がするアジアのグルメ』
でボロ泣きしたのは、いよいよ末期だなと思った。

HOT UP!!!も泣くし、ラブスマはゴンドラ来てまた脳みそバグるし、ブザビ 曇天でわけわからなくなるし、星の数え方完璧だし、ジャンプはもう...ダメよ...(この辺良すぎて記憶がねえんだ。配信見ます)

曇天好きすぎて、視界がセピア調に見えた。
真山の完全復活で歓喜したオタクは、更に歌い上げる曇天がとにかく嬉しかった。
もう、ね。次は春の嵐が聞きたいです。

真山がMCで言った『もう一度、さいたまスーパーアリーナに立ちたい』というエビ中としての目標。
これは、終わってから思ったことなのだけど、次に辞める可能性が高いのは真山だと思ってた。年齢的なところもあるしね。
今までのエビ中はホーム感というか、現状で満足してる感じもしてたし、世間に見つかって欲しいとは思っていたけど、それはオタクのエゴで現状そこそこ満足だった。本人たちの意志とは違う形で売れても負担になるしさ。

でも、真山の口からさいたまスーパーアリーナの名前が出て、次に行ける楽しみと真山がまだ居てくれるという布石。
そして、真山の口から言ったということは運営とも話があったということだと思うので、ほんとにこれからスパートかけて行くんだなと感じとにかく嬉しかった。
私はまだ半年しかエビを推していない。去年の今頃とか、エビ知らなくて何してたか思い出せないレベルだ。
それでも、時間と関係なくこの目標はめちゃくちゃ嬉しかったし、涙枯れ果てた。

売れたいエモーションでエマが見た、小さな小さなサイリウムの小宇宙。
アイドルという期限の短い職業の、メンバー一人一人の残り時間。
それはまるで、砂時計のように刻まれていくけど私は最後の1粒まで見届けたい。
そうか。最終的にこういう感想になってしまったから『宇宙は砂時計』がこんなに響いてしまっているのか。

本編ラストの君のままで。
いつもより気合いが入ったあやちゃん筆頭に、次に向けての気合を入れる。
どうか。この先大きくなってもエビ中のままでいて欲しい。私は私の推したいように推すし、きっとこの先も楽しいと確信している。
かっこよかった。
あやちゃんが頑張りすぎないように、柏木ひなたの功績を変に背負わず、進んでいってね。

ENCORE
en1.ボイジャー
en2.シンガソン•シンガロン
en3.永遠に中学生

ボイジャーとシンガロンで、エビ中出来上がった感が何故かあって、シンガロンとか何回も見てるけど、今日のが1番良かった。
聞き慣れてる曲、見慣れてる曲が、まるで初めて聞いたみたいになるヤツあるじゃないですか。
あれでした。

なんて言うか何もかもが完璧。
サビの歌詞が全部ストレートに刺さってきて、ボイジャーもそうなんだけど、きっとこの先のエビ中の決意なんだと思う。
ギャンギャン喚いて、言い訳したくても我慢して、そういうのを隠してステージにたち続ける。まさかシンガロンがこんな刺さり方するなんて思ってもみなかったです。

永中で閉じた大学芸会。
Twitterを見ても、新メンバーが予想以上に良くてみんなびっくりしてるツイートが多かったです。
ありゃビビるよ...

最後に、エマちゃんが『ひなたちゃんがいなくなって、プレッシャーがすごくて』って泣いてたけど、ほんとに背負うには重すぎる、かっこよすぎる先輩だと思う。
でも、本当に。頑張って欲しいって思います。
手放しに放つ頑張れは時に残酷なこともあるけど、それでもエマユナがいるエビ中に期待しかしてないです。

『伸び代あるね』とか書こうとしてたんだけど、当時の状況を思い出すと伸びしろないというか、全部伸びきってる感じすらして。
そこから更に引き伸ばして行ったらどうなるんだろうって言う未知が待っていて、凡庸なオタクの想像力では、この2人がどうなってしまうのか分からない。
エビ中6人時代、到達点には達してしまっているけど、もしかしたらこの10人で越えてしまうかもしれないという、謎の期待感だけは強くある。
あとは、世間に見つかるだけだ。

言葉には出来ないけど、オタク1人の発信力って限られてるし、発言権があっても同じオタクの中だけだと思うから、それをどうやって広めるか、答えのない事だし自分がそこに噛めるか分からないけど、何かで貢献したいって本当に思ってる。
思ったところで何も出来ないけど、私のこの感想にも似た言葉の山が誰かに届いて、いつか現場で会えますように。

ひなたに手を引かれ、乗り込んだ船はどこに行くのだろう。
荒波と風を受けながら、ひとまずさいたまへ。
どうか、その道すがらまで誰一人かけることなく。
この先もまだ続きますように。

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