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ポルノか寿司か 〜ポルノグラフィティ全曲レビュー〜

ポルノのライブに行くことが決まった。

横浜スタジアムいつぶり!?とか思ったけど最後18年とかじゃなかったっけ?

いつもの事なのだが、ポルノはライブが始まるまで心のエンジンがかからない。
楽しみじゃない訳では無いのだけど、あえて、あえてね?
長く時間を共にしすぎて『どうせ全曲イントロクイズできるし』とちょっと斜に構えたメンタルになる。

しかしながら、私が初めて参加したロマポルがGIFTであり、個人的に横浜スタジアムは思い出深い場所なのである。

チケットも無事取れたし(取ってもらったし)1回自分の中の気持ちと、ポルノの曲を整理してみてもいいかもしれないと思い始めた。

って訳で、全曲レビューします。
レビューって言っても音楽的知識は0なので『私とポルノ』みたいな作文になると思われます。
なので、個人的な日記みたいなもんなのでもし読んでくれる方がいたら、ご自身の感想を振り返るきっかけにしたりしていただけたら幸いです。

大好きな曲に関しては思い入れや当時熱心に聞いていた頃の話を。
特に思い入れのない曲に関しては好きな寿司ネタを書きます。

1st album

1.Jazz up
なんかごにょごにょしてる会話から、爆笑してるおじさんの声を皮切りに、ご機嫌なギターロックとスケール感満点にエロを切り取っている。
今や、『JPOP代表ですけど?』みたいな顔してるけど、1枚目の1曲目なの冷静に考えてどうかしてる。
dive in the mother skyの意味合いを考えると、若かりし男の子感があって、彼らの憧れていた都会とちん○んで物事を考えてる感じが、理想としているロックバンド像なのかなと思ったりする。
『どこまでも正しい下心』とか言ってるしね。
正しくエロいのある種のブランド作風を突きつけた曲。

2.Century Lover
ライブでのコールアンドレスポンスが楽しくて、有名かもしれないけど、なかなか世紀末感の溢れる歌詞が良い。
『ディランはこんな風に歌ってる』とか
『ジョンが見つけたシンプルなこと』とか
大物アーティストの名前を引用して、ポルノ自身が音楽が好きなのも分かるし、1人のリスナー視点から物事を語るのも、ポルノの作風だよね。(その作風の代名詞がプッシュプレイとVSだと思う。)
初めて行った時、上手なフーフーの言い方が分からなかったけどあれから成長したので、横浜ででかい声出させてくれ。頼む。

3.ヒトリノ夜
イントロでゾワッとして、こちらの意識とは関係なく無機質な都会に引きずり込まれる。
GTOの主題歌で子供の頃に意味もわからず聞いていたけど、あれがアニメありきの曲ではなくインディーズから抱えてた曲を編曲したものなの、冷静に考えてやばい
インディーズアレンジもFCUWでやってたけど、そっちも好きなんだよなぁ。正式音源にしてくれ。
ライブ会場でサビを歌わしてくれるから大好き。

4.ライオン
ライブに行くたびに『ライオンをやれ』と騒いでいる私立ライオンをライブでやれ中学生出身です。主席で卒業しました。
初めて行ったロマポルの1曲目。その頃から『ライオンをやれ』と言っていた気がする。
『世界中の臆病者たちはきっと僕に味方する』と何万人の『臆病者』の前で歌い上げる姿を、ロックスターと呼ばずしてなんと呼ぶのだろう。

見下している傍観者達が、きっと愛を搾取してるから
真顔で明日を語るなんてどうやらね、違うでしょ

のキレッキレのCメロ。
好きすぎる。良すぎる。ライオンをライブでやってくれ。

5.憂色 〜Love is You〜
4曲続けたアップテンポの熱を1度覚ますように放り込まれる名曲バラード。
岡野くんの愛おしい英語パートが聞きどころ。

いや、それにしてもバラードをこういう緩急ある構成ってすきですよ。
スタートからずっと全力で走り続けたらしんどいし、大人になればなるほど仕事やプライベートの緩急や、気持ちの緩急が上手に生きていくコツな気がする。
そう、好きなネタを立て続けに食べたあと、箸休めの茶碗蒸しの様。銀杏入ってて欲しい派です。

6.Heart Beat
ライブ一曲目でやれよ...頼むよ...用意できてるから...
DNAレベルでぶち上がれる。楽しいことの予感しかしない。

昔DJダイノジのポルノナイトでDJをさせて頂いたことがあった。
『1曲目はアポロで』と言われていたんだけど、間違えてHeart Beat掛けて『曲!違う!』ってちょっと言われたけど、後々お客さんのツイートで『1曲目Heart Beatは分かりすぎてる...』とみた。
私はその言葉を何年も覚えていてたまに思い返してニヤニヤしている。

7.マシンガントーク
『シャワーの様に降りかかるコトバの雨に打たれていたい』
という1文に出会った時、めちゃくちゃ痺れた。
天才かよ。
その1文に打たれるために一時期リピートしていた。
リピートしてたけど

『まるでコンタクトレンズのようにキミとずっと一緒にいるから』
はどうかと思う。
角膜傷つけるよ。

8.デッサン#1
ローキーから始まる名曲バラード。
年齢を重ねて深みが出て、ライブと音源は 全く別物と言っても良い。

『この夢が最後に暗示した意味だけ』
の部分を、反響するライブ会場でどんなに小さなつぶになっても聴き逃したくなくて、耳を立たせた記憶がある。

2サビからCメロの流れが最高すぎてやばい。
絶対これデビュー5年目くらいの曲だろ。
アルバム3枚目の曲だろ。いい加減にしろ。するな!

9.アポロ
デビュー曲であり代表曲。
ポルノグラフィティではなく、バンド名をアポロと思われていたという逸話が残るくらい、急速に日本の音楽シーンを席巻したこの曲だが、未だにライブで見るとドキドキするのやばい。
Love e-mail Fromツアーでのアポロがかっこよすぎて、しばらく脳にこびりついていた。

10.ラビュー•ラビュー
幸せすぎて人の助言全然聞いてくれねえなこいつ。な男の歌。

『ミントティーと柔らかな午後の日差しと』
『さっきみった映画にうっとりする君と』

の頭2行で完結する状況説明の巧みさよ。
デートしてる時にちょっとした考え事はあんまりしない方がいいと思う。

11.ジレンマ
ライブのラストに披露される曲。
普段はあんまり聞かないけど、イントロでぶち上がるのはしっかりと彼らに調教された証。

今音源を聞いてるけど、テンション低くない?
もっと語尾あげて歌えよ!メンバー紹介しろよー!
頼むよー!はぁぁぁるいちー!を体が求めている。

12.リビドー
どエロハイスピードソリッドロック(そんなジャンルねえ)
ジャニス・ジョプリンという超有名アーティストを引き合いに出してるのも、センラバよろしく初期感があっていい。
初期衝動感はリビドーに全部詰まっていると言っても過言ではない。
結局なところ、私はこう言うギャンギャンなってるギターが好きで、叫びまくっているボーカルが好きで、今も昔もこういうポルノに夢を見てしまう。

13.ロマンチスト•エゴイスト
『身を焦がすような恋にも憧れるけど』
『傷つくことには酷く敏感な君さ』

未だにこの人に向けてバンドを続けているんじゃないかと思うほど、バンドの核を言葉にしてると思う。
しんどい時、未だに彼らに助けを求めてしまう。責任取れ。

【お会計】

季節の茶碗蒸し(筍) 220円

トータル 220円
※スシロー新宿店調べ

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