雨ニモマケズ

レコードを壁に飾って、観葉植物置いて、古い映画のポスターも、IKEAとかアンティークとかのかわいい家具もあって、アルフレッド・ヒッチコックの映画を観て、新しい本を読んで、最近はコーヒーより紅茶に凝り、シティ・ポップを聴き、レイヴを聴き、なんか演歌とかも聴いちゃったりして、手巻きのたばこを吸い、友達(ジュエリーデザイナー)と中華屋に行き、店員と話すようになり、中国語でかんたんな挨拶を教えてもらう。

バーン。

メッシュのキャップの隙間から短く切り揃えられた金髪がのぞき、Y2K感のあるサングラス(オークリー ロメオ)と、ジャストサイズのスコーピオンズの古着かメッシュのようなシアーのトップスに、色落ちしたブラックのバギーデニム、厚底のシューズかヒールのブーツ、チェーンのネックレスもつけて、リングは二、三個にとどめている。

バーン。

もしくは爽やかなブルーに白いストライプの入ったオーバーサイズのシャツにベージュ色の太いショートパンツ、ラインの入ったソックスにvansのネイビーのオーセンティックかタッセルローファー、深い緑色のパネルキャップという出で立ち。チープカシオと金色のリング二個。もれなくレイジーサンデー・モーニングの香り。

おれみたいな十代のころに適切な成長ができなかった人間にも優しくて、気さくに話しかけてくれて、本当に怖い。おれが悪い。

バキューン。

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