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5-11歳へのワクチソ接種と妊婦への努力義務

2021年1月26日 第29回厚生科学審議会予防接種・ワクチソ分科会が開催されました。
最近,ようやくメディアでも審議内容が報道されるようになりましたが,印象操作による偏ったものばかり。
その審議内容は,普通の感覚であれば到底受け入れられるものではありませんが,国民の殆どはその資料や議事録に目を通すことは無いだろうと思っているからなのでしょうか。

05【資料3】新型コロナワクチンの接種について

公開されている分科会資料を順を追って示します。
最初は接種と感染状況に関するものなので省きますが,気になったのがワクチソ供給について。

2021年は3億6400万本 (M社 50M本,AZ社 120M本,F社 194M)
2022年は3億6300万本 (M社 93M本,AZ社 150M本,F社 120M本)
供給されるそうで,全日本人1億2000万人に年に3回ずつ,計6回打たせる計画ということがバレバレですね。
どこかの知事の「打って打って打ちまくるぞ~」という声が聞こえてきそうです。
全部,税金ですよ。全部消化しなくちゃいけないからチャンポンOKにしたんですかねぇ。

で,第29回の論点ですが,

まず,尾身苦論に対するワクチソの有効性について

図中の緑枠は私が付けたもので,

ファイザー社、モデルナ社ワクチンの2回目接種後の発症予防効果
 2~4週後は 65~70 %、
 20 週後は約 10%
ファイザー社、モデルナ社ワクチン2回 接種 +追加接種後の発症予防効果
 2~4週後 は 65~75%
 5~9週後 は 55~65%
 10 週以降 は 45~50%

となっています。
タイトルの下に「・・・ 65~75%と回復するものの、追加接種の 10 週後以降は45~50%まで低下した。」と書かれていますが,2回接種は20週で10%に低下しているのに,追加接種後もそうなる可能性については専門家という輩は誰も声を上げないのでしょうか。
とすると,このデータは,今後5カ月ごとに追加接種が必要になるということを暗に示すためものと言えなくもないのかな。
入院予防については

「入院予防効果は追加接種の2週目以降では 89%」と言っていますが,図中の緑枠を抜き出すと

※1 英国における入院予防効果の定義は、NHSに登録された救急科を受診し、入院、搬送及び死亡した場合を指す。
※2 ・・・入院者が少ないためワクチソの種類ごとには解析していない。
※3 ・・・入院者が少ないためワクチソの種類ごとには解析していない 。

だそうで,入院数が少ないといいながら,そんなものを%で示しても統計的には意味があるのか疑問です。
そもそも,入院予防効果って何なんでしょう?ファイザーとか使っていますが,入院させるかしないかは医師のさじ加減一つってことになりませんか?
ワクチソは発症予防ができないので重症化予防効果をうたい文句に接種を進めていたはずです。重症化予防効果では都合が悪かったのでしょうか。
こうやって評価パラメータを途中で変更するのは,大抵,後ろめたいことがあるか誤魔化したいことがある場合ですね。(私も経験ありますけど💦)

次は追加接種について,岸田さんは追加接種が進まないことを激怒しているそうですが,

となっています。
追加接種は,昨年,分科会で様々議論したうえで8カ月経過後と決めたはずなのに何の根拠も示さず「2か月前倒し可能」だそうで,ワクチソの有効期限が迫っていると言って有効期限を勝手に2か月も延長するし,もう,グタグダですね。

さて,ここから本題です。
5-11歳へのワクチソ接種について審議していくのですが,「承認」という結論ありきの,もう審議と言えるものではなくなっています。

まず,5-11歳の重症化について

小児(5~11歳)における新型コロナウイルス感染症に関しては、中等症や重症例の割合は少ないものの、中等症や重症例の症例数は増加傾向である。

だそうです。
2021/3までと2021/4からの2つの期間を比較して後者の方が多いから増加傾向にあると。
傾向というからには,せめて4~6つくらいの期間に分けて増減を示さないと"傾向"とは言わないでしょう。
しかも,データは2021年12月13日までのものですので,その殆どが尾身苦論より前のものと考えられます。現時点で同じデータをとれば,重症者数はまた大きく変わるはずですが。
その場合,直近のデータは重症者数が激減するので「増加傾向」と言えなくなり都合が悪いのでしょうか。

感染者数全体に占める、小児(5-11歳)の新型コロナウイルス感染症の報告割合は増加傾向である。

この図の横軸の診断週というのが何を指すか説明がありませんが,スケールと上図の形状から,左の山が第4波,中央が第5波を示すと考えられ,右側は昨年後半の1日の感染者が激減した"凪"の時で,この間に小児の感染率が増加しているそうです。ですから当然実数は示しません。
厚労省御得意の印象操作が炸裂です。
これらの図から,彼らはどうしても「子どもの感染が止まらない!!」と言いたかったのでしょうが,どうにも無理があります。

で小児がワクチソを打つと,下図のようなバラ色の未来が待っているんだそうです。

過去の予測が一つも当たっていないのに堂々とこんな予測を出せるとは,恥を知らないというか面の皮が厚いというか。本心から自分たちは賢いと思い込んでるのかもしれません。というかこんな予測はパラメータをちょっといじればいくらでも変わりますから,好きなように作ることが可能です。
富岳を使ったたいそうなシミュレーションも同じです。パラメータ次第で増やすことも減らすことも自由自在ですから。

この後,「小児(5-11歳)の新型コロナワクチンの有効性(審査報告書)」の資料が続くのですが,以前の記事で山ほど突っ込みを入れた資料がそのまま記載されています。

新たに追加されたのは,心筋炎に関する米国のデータで

米国のVAERS の解析結果によると、5-11歳の男性における新型コロナワクチン接種後の心筋炎の報告率は、 12-15歳及び16-17歳の男性における報告率より低いと報告されている。

って,因果関係は無いと言っているくせに,堂々とワクチソ打ったら心筋炎になる子どもがいると書いてるんですよ。
で,5-11歳は12-17歳よりも少ないんだよ-って。
僅かでも小児が心筋炎を起こす可能性のあるものを因果関係を認めず,「安全」と言いきるあなたたちは

イカレている。


次に示されている子どもと保護者に対するアンケート結果は以下のようなものです。

受けたい理由
・ほかの人にうつしたくない ・自分もまわりも安心できる
・痛いのは嫌だけどコロナがはやく終わってほしい
・ワクチンをしたらともだちともっと遊べるかもしれない
・ママやパパがうってるから
・恥ずかしいから ・ワクチンをうたないと、その事でいじめられそう

受けたくない理由
・パパとママがちゅうしゃしたらおねつで たりうでがいたいといっていた
・急いでつくったワクチンだから
・熱とかでるのがこわい。異物が入ってるニュースみてこわい。

・こどもはしなないし、かかってもすぐになおるから
・ワクチンを打ったら、気がゆるむ気がするから

となっていますが,子どもに
"痛いのは嫌だけどコロナがはやく終わってほしい"
"ワクチンをうたないと、その事でいじめられそう"
なんて言わせる時点で,学校も厚労省も政府もアウトでしょう。
・急いでつくったワクチンだから
・熱とかでるのがこわい。異物が入ってるニュースみてこわい。

・こどもはしなないし、かかってもすぐになおるから
という"受けたくない理由"を挙げた子供たちを褒めてあげないといけませんね。打ちたいと言っているお子さんに是非教えてあげてほしいです。

受けさせたい理由
・基礎疾患があるので重症化などが心配。担任、仲のいい友達のご両親が、ワクチンを打たない考えのようで未接種だから
・お出かけの不安が減ると思うため
・祖父母に会わせたいから
・副反応のことなどを説明して納得したなら打たせようと思う
・風邪をひいても言い訳できる
・個人的には受けて欲しいと思うが、受けるか受けないかは客観的な説明を専門家から受けて、子供が判断したことを尊重したい

受けさせたくない理由
・長期的な重要な副反応が生じないのか自分が打つ時より慎重に検討したい
・基礎疾患やアレルギーがあるので安全性が分からない
・子供には普通の風邪。大人の都合でワクチンまで打たせたくない
・現時点では本人のためではなく回りの人のために打つものと理解している

保護者の7割以上が受けさせたいと思っていることが衝撃で,これも捏造か?と勘繰ってしまいます。
"祖父母に会わせたいから"なんてのはもってのほか。自分のために孫が打って人生狂ったら,爺婆は悔やみきれないでしょう。
"客観的な説明を専門家から受けて"って,巷にあふれている専門家は,ただの金の亡者ですよ。5歳の子に判断させるのは親の責任を放棄しているとしか思えません。

お子さんも保護者の方も,是非,打つ前にいしい先生のお話を読んで,しっかり考えていただきたいと思います。打ったらもう元には戻れません。

最後は,「小児 ・妊娠中の者に対する公的関与の規定の適用について」ですが,要は,子どもと妊婦さんの接種を「努力義務」に格上げしようという悪魔の所業です。

新型 コロナワクチンは、現時点では開発中の段階であり評価が確定できないことや実使用実績が乏しい中で接種を実施していくことを踏まえれば、予防接種の安全性や有効性等についての情報量に制約が生じる可能性がある

ために

・・・妊娠中の者には努力義務を適用除外する一方、 若年層の者には努力義務を適用することとされた。

2021年2月15日の第 19 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で
「新型コロナワクチンは、現時点では開発中の段階であり評価が確定できない
実使用実績が乏しい中で接種を実施」していく
と明言しているのです。恐ろしいですよね。

さらに,

妊娠中の方は、ファイザー社のワクチンに係る臨床試験の対象から除外されており被験者数は限られており、海外において妊娠中の方は本ワクチンの対象に含まれているものの胎児への影響について必ずしも明らかになっているわけではない。

「妊婦さんは臨床試験して無いし,胎児への影響もわからないから"努力義務"にはしないけど"接種推奨"はしますよ」
と言っているのです。
これを悪魔と呼ばなければ,なんと表現すればよいのか言葉が見つかりません。

妊婦さんのコ口ナのリスク,ワクチソの有効性を示した後,安全性について記載しています。

米国では,臨床試験なしで2020年12月から妊婦さんにも接種しているとのこと。打たれた米国市民は,この事実を知っているのでしょうか。
35,691 名の妊婦に対し,接種翌日の副反応だけ見ています。

妊娠中の者に対する新型コロナワクチン接種は、ワクチン未接種の妊婦と比べて、早産または SGA 1 児のリスクの増加と関連を認めなかったとの報告がある。

妊婦さん対する安全性について言及しているのは,
・接種翌日の副反応は他の女性と同じですよ
・早産も関連は無いですよ
という,この2点だけです。
出産後の妊婦さんや生まれてきた子への影響は?
その子が無事に成人できる保証は?
分からないことずくめでも彼らは気にも留めません。
どうしたら,人間ここまで悪人になれるのでしょうか。

これまでの話をまとめたものが以下のページです。

赤線部が,内容を見てきたところですが,左下には「2 回目接種後約 2 か月の追跡期間において安全性が示された」と前回の記事で突っ込んだように,子どもの安全性をたった2カ月しかウオッチしていないことがそのまま記載されています。
で最後は,

ということになりました。

これまで,多くの厚労省の資料やデータを分析してきて,毎回,普通の感覚ならどう考えてもそういう結論にはならないだろうと思う結論にたどり着きます。
分科会,専門家委員会など,製薬会社の御用学者は,厚労省の印象操作には全く触れず,雇い主の言うがままですね。
このような結論を分科会として導いたなら,その結果についても,是非責任を持っていただきたい。まずは厚労官僚と専門家で真っ先に実験台になって,身をもって安全性を証明するべきです。
この中に妊婦や小児は当然居ないので,彼らの家族で治験! というわけにもいきませんが,一点の曇りもなく自分の家族に打たせられるという人が,この中に1人でも居るのでしょうか。
厚労省に対して言いたいことは山ほどあるのですが,ここで何を言っても事態は改善はしないので,是非,多くの皆さんに厚労省の悪行を知っていただき,何としてでも,子どもや妊婦さんへの接種はやめさせないといけません。

えらく長い記事になってしまいました。
アドバイザリーボードについても言及したかったのですが,それはまた次回。

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