2020年上半期楽曲10選

こんにちは、土曜日のフライトです。

もう7月も終わりですね。完全に出遅れてしまいましたが、フォロワーさんの、 #2020年上半期楽曲10選  というタグがめちゃくちゃ楽しそうだったので、土曜日のフライトもやりたい!と思い、やってみました。完全に自己満足なので、暇つぶしにでも読んでくれるとうれしいです。


愛がゆえゆえ - 大槻ケンヂとめぐろ川たんていじむしょ(後藤姫(高橋李依)/古武シルビア(小澤亜李)/東御ひな(本渡楓)/橘地莉子(和氣あず未))

作詞:大槻ケンヂ / 作曲:NARASAKI / 編曲:特撮

TVアニメ『かくしごと』と、大槻ケンヂのコラボCDです。作曲は、『アイカツ!』の「Signalize!」等を作っているNARASAKIさん。

久米田作品と特撮はなんでこうも相性がいいのでしょうかね。どこかノスタルジックで、でも新しい感じがする。繊細で大胆なギターのリフと刹那的なピアノに、NARASAKI節を感じます。歌詞も、アニメ『かくしごと』のストーリーに沿っていて、サビの最後、「シークレット、シークレット、は、愛がゆえゆえ」という歌詞が印象的です。

カップリングの「あれから(絶望少女達2020)」は、アニメ『さよなら絶望先生』のキャストによるユニット「絶望少女達」が「絶望少女達2020」としておよそ10年ぶりに再集結している作品です。

2020年に、絶望少女達の新曲が聴けることがあるんだ!と、それだけでも感動ですが、変わらずのハードなサウンドに、リアルな10年の年月を感じるパワーのある歌詞、めちゃくちゃ感動します。このCDは今年1カッコよくてシビれるCDなので、世の中の人間は聴いた方がいいですょ。本当に。本当に歌詞がいいです。

「"あれから"より"これから"」

「生きてればgood job」

「生まれてきたならただそれだけで、それだけでgood job」

 生きてるだけでgood jobって、凄くないですか?生きてていいんだ!って。私も、生きてていいんだ!って。泣きそうになるくらい、いい歌詞です。生きる希望をもらえました。ありがとう、大槻ケンヂと絶望少女達…


Peaceful Days - 高橋竜子

作詞・作曲・編曲: 吟(BUSTED ROSE)

TVアニメ『ギャルと恐竜』のEDテーマです。あの『残酷な天使のテーゼ』を歌う高橋洋子さんのお姉さん、高橋竜子さんのデビュー作らしいですね。わぁすごい。作詞作曲は、アニメ『ポプテピピック』のOP「POP TEAM EPIC」や、アニメ『ポプテピピック』のその他諸々の音楽を手掛けている吟(BUSTED ROSE)さんです。歌詞も、アニメになぞらえた内容になっています。日常の中の少し切ない感じの歌詞とふわふわした曲調で、聴いていてとても心地良いです。夕方頃の、どこからかの夕飯の匂いがしてきそうな曲です。お家に帰ろうって気持ちになりますね。いい曲。


逆さまのガウディ - 厚木那奈美(Run Girls, Run!)

作詞:只野菜摘   /   作曲・編曲:広川恵一(MONACA)

声優ユニットRun Girls,Run!のアルバム「Run Girls, World!」に収録されている、厚木那奈美さんのソロ曲です。ストリングの打ち込みに、厚木さんの甘い歌声が乗り、独特の世界観を作り出しています。曲名にある通り、建築家ガウディをモチーフにした、理系っぽい言葉の歌詞に、建築的に音を重ねて作っているような印象を受けます。

「音のリバース加工はFunikura」。

"リバース加工"とは、施工時にジョイント部分の色差が目立たない様、一巾ごとに天地を逆さまにして交互に施工する方法のこと。壁紙等の施工の時に出てくる言葉ですね。

"Funikura"は、ガウディの設計手法、「ガウディの逆さ吊り実験の曲線」の意味です。

ガウディの建築は、曲線が多く、中身に垂直な柱が全然ない。しかし、緻密に計算されたアーチによって、安定感のある建築構造をしていて、それが非常に独創的な雰囲気を醸し出しているらしいです。この楽曲は、そんなガウディの建築を、音で表現しているのが、本当にすごい。厚木那奈美さんの、柔らかく曲線的な雰囲気が、楽曲とマッチしていてとても素敵ですね。


かと思えば、2番から生ドラム、2番でまさかのラップ調になるなど、曲中での遊び心がすごい。厚木那奈美さんがラップ歌うことがあるんだ。全体的に、逆再生って感じの音がしてて、うおおってなります。終わりの音、逆再生したら何か聞こえてきそう。最初から最後まで飽きさせない工夫がなされていて、楽しい曲です。

Walk on your side - 上田麗奈

作詞:松井洋平  /  作曲・編曲:田中秀和(MONACA)
Guitar:堀崎 翔  Bass:小栢伸五  Drums:金川卓矢   Piano:伊賀拓郎   Strings:今野 均ストリングス



声優・上田麗奈さんのアルバム『Empathy』に収録されている楽曲です。



出ました、田中秀和さん作曲でクラップが入る楽曲、完全神曲説。(倒置法)

「コーラスが重なるサビ終わりの箇所、あの和声の進行を発見した瞬間の気持ちが忘れられません。」と作曲家ご本人が言うほどのコード進行です。あとはわかりますね。

複雑なコード進行でありながら、温かみを感じるサウンドが上田麗奈さんの声と綺麗に調和しています。

曲がいいのはまぁ当然なのですが、何がすごいって、やっぱり、"声優"上田麗奈さん、なんですよね。歌声やピッチをほとんど修正せず、上田さんの表現力を前面に押し出して作ったというこのアルバム。歌がうまいのはもちろんですが、ただ歌っているだけではない。声優としての表現力がすごい。"歌手"としての上田麗奈さんでもあるのですが、"声優"としての、、、「アーティスト・上田麗奈」さんを全身で感じられるアルバムになっています。全身で上田麗奈さんを感じたい人にオススメです。


NIGHT RUNNING - Shin Sakiura feat. AAAMYYY


作詞:AAAMYYY  /  作曲・編曲:Shin Sakiura

TVアニメ『BNA』のエンディングテーマです。シンガーソングライターのAAAMYYY (エイミー) さんが自身で作詞し歌っており、プロデューサーでギタリストのShin Sakiuraさんが音楽を手がけてます。この曲、とにかくオシャレ!ユーロエレクトロっぽい感じの音に、AAAMYYYさんの少し掠れたような気の抜けた声が独特の世界観を創り出しています。

「突然にもUpside down  世界は変わりだす 祈りも届かない 僕が変わりだす」。アニメ『BNA』の世界観と、主人公・みちるの置かれている状況とが重なる歌詞が歌われています。「夜に馳せるこのゆらめきと 思いのままに飛びまわって もっと自由に駆けて行こうよ 星を見上げてさ」と、歌詞も前向きで疾走感があり、背中を押してくれる感じがしますね。聴いていて、前向きな気持ちにさせてくれる楽曲です。

アニメ『BNA ビー・エヌ・エー』Complete albumには、「NIGHT RUNNING feat.Déesse louve」というバージョン違いも収録されていて、そちらは日渡なずな役の長縄まりあさんが、日渡なずなとして歌っています。

『NIGHT RUNNING feat.Déesse louve』

アーティスト・歌:日渡なずな(CV:長縄まりあ)
作詞:AAAMYYY / 作曲:Shin Sakiura / 編曲:吉田 穣


こちらのアレンジ、同じ曲のはずなのに、アレンジが違うだけで、本当に全く違う曲に聴こえます。最初聴いた時、めちゃくちゃ衝撃を受けました。同じ曲のアレンジだとは全然わからなかったほどです。

編曲が吉田 穣さんという方で、ギターサウンドを前面に出した作曲・編曲を得意としているお方なのですが、今回は少しダークなアコースティックアレンジですね。

原曲はとにかくオシャレで煌びやかな感じなのに対し、編曲の方はアコースティックアレンジでセンチメンタルな感じがします。そして、歌っている長縄まりあさん。長縄さんの可愛らしい歌声がアコースティックなギターに乗り、一生懸命な感じがして、なんとなく焦燥感を感じるような曲に仕上がっています。一生懸命な長縄まりあさんかわいい。


ワクワクmeetsトリップ - Pastel*Palettes

作詞:織田あすか(Elements Garden)   /  作曲・編曲:菊田大介(Elements Garden)

スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』発のアイドルバンド「Pastel*Palettes」の、6枚目のシングルの表題曲です。

「みなさま ようこそ わたしたちの世界へ。
遥かなるミュージックの旅を
どうぞ ごゆっくりお楽しみ下さいませ…。」

と、「Pastel*Palettes」のvocal、丸山彩(cv.前島亜美)の語りパートから始まるこの曲。

この語りパートから、遥かなる音楽の旅が始まります。キーボードの音がフワフワとSFチックな浮遊感を感じさせ、まるで無重力空間にいるかのような感覚に陥ります。全体的にフワフワしたサウンドの中に、やや固めのキックの音が上手く調和しており、バンド「Pastel*Palettes」らしいサウンドを創り出しています。

「オープン・ザ・ゲート!未知の先へ
追いかけて 追いかけて ピューン♪
Wake up!諦めずに
ヤケドしそうなくらいの 本気で バキュン☆」

キックの効いた軽やかな四つ打ちのドラム、変則的なベース、ややトゲのあるギター、フワフワしたシンセ音と歌声、効果音・擬音を多用した歌詞。心地良いリズムに身を任せていると、あっという間に曲の旅が終わっている、という訳です。

今までの「Pastel*Palettes」の楽曲とはまた少し違う、かわいいだけでなく攻めたサウンドに、バンドとしての成長も感じられる楽曲ですね。


GALAXYZ - 佐々木李子

作詞:hotaru    /    作曲・編曲:白戸佑輔

スマートフォン向けゲームアプリ『GALAXYZ』の挿入歌です。佐々木李子さんのシングル「Play the world」の三番目に収録されています。作編曲は、アイドルマスターの楽曲「乙女よ大志を抱け!!」や、Re:ステージ! ドリームデイズ 市杵島瑞葉キャラクターソング「ひと夜ひと夜にひとりごと」等の作曲をしている白戸佑輔さん。

英語と日本語を織り交ぜた歌詞。都会的でポップでスタイリッシュで、佐々木李子さんのエネルギッシュでパワフルなボイスがとてもカッコいい。佐々木李子さんは、昔から歌と音楽をこよなく愛し、幼少期からミュージカル等で活躍、音楽専門の声楽科出身ということもあり、本当に歌がうまい。歌がうまいとかいうレベルじゃない。歌声だけ聴くと、海外の黒人女性が歌っているのでは?となるくらい、パワフルでソウルフル。実物の佐々木李子さんは、小柄でキュートな印象なので、本当にどこから声が出ているんだろうと不思議になります。歌唱力でアッパーを喰らわせられているような、感情がそのまま声に憑依したような歌声に、驚きと同時に感動します。佐々木李子さん、本当にすごい。

2018年にリリースした佐々木李子さんのシングル「Blooming!」という、脱出アドベンチャーノベルゲーム『紡ロジック』オープニングテーマの楽曲があるのですが、そちらも、作詞hotaruさん、作曲・編曲白戸佑輔さんと、クリエイター陣が一緒です。GALAXYZと同様、スタイリッシュでモダン、とても雰囲気がカッコ良く、佐々木李子さんの、桁外れの歌唱力とマッチした楽曲、必聴です。


キミのラプソディー-Mashumairesh!!(Vo&Gt.ほわん(CV:遠野ひかる)
Vo&Gt.マシマヒメコ(CV:夏吉ゆうこ)
Vo&Ba.デルミン(CV:和多田美咲)
Vo&Dr.ルフユ(CV:山根 綺))

作詞・作曲:Wiggy   /    編曲:三谷秀甫

TVアニメ『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』のED主題歌です。

「キミのラプソディ〜♪」

ほ、ほわんたむ、萌え!!!!!!!!(クソデカボイス)

『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』は、今世紀一の"萌"の権化、ほわんたむがバンドを組む物語なのですが、キミのラプソディーはそのバンド「ましゅまいれっしゅ!!」の曲です。バンド結成まで、色々ありました…色々あった末の、このクソデカ感情ソング。

「想いは 想いは もっと溢れてく 聞かせて 伝えて 今の気持ちを 止まらない 止めどない 本当に好きな人に 出会えたんだ」


想い、溢れすぎだろ!!!!!!!!!!!!!

いや、本当に想いが溢れてくる曲なんですよね。王道でありながらもちょっぴり切な泣けるコード進行とか、キャラクター達の感情そのままの歌詞とか、なんかもう、感情…(想いが溢れてるさま)

それぞれが歌っていた「キミのラプソディー♪」が、ラスサビで全員で歌うのとかもう、曲の中で物語がトゥルーエンドを迎えてるのが本当に良さしかないです。大サビの、「おっもっいっは〜おっもいっは〜もっと溢れってく〜 気づっいて〜答えって〜ボクのココロに〜♪」の、跳びポ!キメ大連発、跳び過ぎて天井に突き刺さるほどです。クソデカ感情ソング。


MESSAGE - 上坂すみれ

作詞・作曲・編曲 : group_inou

声優、上坂すみれさんの4枚目のアルバム「NEO PROPAGANDA」に収録されている楽曲です。作詞・作曲・編曲はあのgroup_inouさん。

group_inouさん作曲ということで、サイケデリックでヒップホップ調の楽曲です。この曲、歌詞に「味噌田楽」「西高島平」「謎の短波放送」というワードが出てくるのですが、これらの言葉は、imaiさんが上坂すみれさんに、歌詞に入れたい言葉を聞いて、入れた言葉らしいです。味噌田楽という言葉をこんなに繰り返すとこある?エキセントリック過ぎるだろ。さすが上坂すみれさんですね。imaiさんのクセになるヒップホップビートと、上坂さんのキュートな声のラップが絡まり合い、ユニークでトリッキーな曲になっています。歌詞が強烈で印象深く、オリジナリティがすごい、個性の塊。何度も聴きたくなる、中毒性の高い楽曲です。


大冒険をよろしく - DIALOGUE+

作詞・作曲:田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)  /  編曲:堀江晶太

声優ユニットDIALOGUE+さんのミニアルバム「DREAMY-LOGUE」に収録されている楽曲です。作詞・作曲は、バンドUNISON SQUARE GARDENの田淵智也さん。編曲がロックバンドPENGUIN RESEARCHの堀江晶太さん。

速めのBPMにスカコア系のバンドサウンド、全ての楽器の動くこと動くこと。どの音を聴いても完全に多動。歌詞の詰まり具合も凄くて、キーも高く、「!」の多い歌詞に、「ジェッ飛ばしちゃう?」という耳に残るサビ、全てが飛び跳ねるようなサウンドに、聴いているこちらも飛び跳ねてしまいます。8人という人数の強みを活かし、歌詞に歌詞を被せ、わちゃわちゃ感がすごい。このわちゃわちゃ感がDIALOGUE+らしくて私は好きです。個性と個性のぶつかり合い、全部の音が全力で主張してくる感じがハイパー高カロリーって感じの楽曲で、元気が出ます。歌詞も超絶ポジティブなので、気分を高めたい時に聴くとテンション爆上がりしますょ。爆上がり多動ソング。


ーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーー


おわりだょ〜


この記事、7月入ってから書き始めたのですが、もう7月も終わり、、、

曲のレビューみたいなのとかあまりした事なかったので、色々調べながらやってたらめちゃくちゃ長くなっちゃいました(そういう萌えキャラ)

楽しかったので、またやりたいナ。好きな曲について言葉にして色々書くのは楽しいので、たぶんまた気が向いたらやると思います。

それでは。読んでくれてありがとう。


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