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ラジオNIKKEI賞 傾向・寸評

 夏の福島開催を飾る最初の重賞はラジオNIKKEI賞になります。中央競馬では唯一の3歳ハンデ戦。クラシックでは今一歩の成績だった馬や、春に勝ち上がり重賞の舞台に上ってきた馬の激突。秋の菊花賞を目指す馬や、重賞戦線に臨む馬がここをステップに飛躍するレースに。福島の芝1800M戦で、開幕週の良い状態の馬場で開催が多く前が優勢な傾向。

福島芝1800M


福島芝1800M

 福島の芝1800M。スタンド前からスタートして最初のコーナーまでは300Mあるがスタート直後に高低差が1.2メートルの上り坂があり、加速しながら登り終えると先行争いに。最初のコーナー前までには隊列は決まりやすいが、先行争いが激しくなる忙しい前半に。1コーナー、2コーナーの中間はなだらかな下りになっており、2コーナーを曲がり切るまでは続く。バックストレッチの中間は上り坂になるが、ここを登り終えると平坦なコースになり3コーナーを迎える中間地点に。4コーナーの残り400M地点から下りになり、そこから直線に向けて加速。直線は292Mとローカルらしく短い直線になるが、直線にもスタート時に通過した坂があり、起伏にとんだコース形態に。
 開幕週のため、前が有利になるが馬場が悪化したり、前の先行争いが長引くと前の馬にも辛く、差し優勢な展開にもなる。枠では内が優勢で3枠が特に優勢も1枠が不振。内目の位置を取りたいために1枠にで出足がないと不利に働くようです。先行力のある馬が内枠に入ると有利に。脚質はやはり、先行馬が優勢、逃げ馬を見ながら経済コース取れる馬がやはり馬券に絡む確率が高くなります。
 騎手では戸崎騎手が成績が良く、西村騎手、菅原騎手の若手が追随する傾向。種牡馬ではゴールドシップを筆頭にキズナ、シルバーステートなどの産駒好走しています。



過去5年ラジオNIKKEI賞 好走馬


過去5年ラジオNIKKEI賞 人気で凡走馬

 昨年は1C組が3着まで独占しているようにメンバー構成によっては、重賞組と勝ち上がり組にあまり大きく差はない前走。重賞組は着順不問も、OP戦や条件戦組は4着以内が優勢。条件戦組も2着までは好走傾向があります。
 条件戦組は東京、中山、阪神、京都組の主力開催場と新潟組が優勢で中団から前で競馬して、終いの脚もしっかり使えている馬が好走しています。
 前走で逃げていた馬は好走率が高く、2019年の不良馬場以外は毎年1頭が馬券内に好走しています。
 毎年、人気になりやすい皐月賞組も後方からの競馬をしていた馬は、ここでも届かずの結果で人気を裏切る事も多く、先行していた馬か近2走で3着以内の実績がある馬が好走、過剰な人気には注意が必要です。
 またハンデ戦でもあり斤量が56キロ超える斤量の馬は苦戦しており、53〜54キロの馬が好走しております。

ラジオNIKKEI賞 寸評

アレグリブリランテ 前走は皐月賞で15着。推して3番手を確保するも、道中で息が入らず終盤では着を落としていき余力のない競馬に。中山のスプリングS、1Cでは2着と好走。福島でも新馬戦で勝利しており舞台を移して巻き返しも。ハナを切れる先行力もあり2000Mから1800M戦に戻るのもよく好走の可能性はある。ただし斤量は56キロとなり傾向的には不安も。1800M戦になる事、先行できる脚質、新馬勝ち実績のある福島はプラスも斤量面がマイナス点。

ウインマキシマム 前走は青葉賞で5着の競馬も0.2秒差。番手を進む競馬で前の逃げ馬とも差があり、後続の3番手とも差がある隊列。この馬なりに走りはしたが、展開的に後方の馬が有利な競馬になり5着。前目で掲示板だった馬はこの馬だけで力は出した。前々走のゆりかもめ1Cではスローの逃げで勝利しており、ハナか先行での競馬であれば粘り強い馬。2000M以上のレースではハナを切れるが、1800Mでは他に早い馬もおり、先行の競馬になりそうで、道中でどこまで折り合いをつけて早めに抜け出すかがカギに。斤量も55キロとぎりぎり好走範囲、脚質は前に付けられるためプラスも距離が短縮になり、ハナや番手を取れない場合や性序盤で競られる競馬になるとマイナス。

オフトレイル 俺は買わん

サトノシュトラーセ 前走は青葉賞で4着。前走は後方で待機して、じわじわと追い込む競馬、良い脚を長く使えるタイプで追い込んでは来たが、0.2秒の4着まで。やはり位置は後方すぎた。行きたがる面があり、近走は抑えて後方の競馬に、2歳時は先行で良績があり上手く前で折り合えば好走も。前走のように後方からでは厳しい競馬になりそう。

ジュンゴールド 俺は買わん

ショーマンフリート 前走は東京1Cで勝利。東京1800Mの1Cで3番手を進む競馬、スタートの良い馬で前2頭に譲り離れた3番手で折り合うと、直線では早目の先頭を奪い、終いまで譲らずの勝利。春の重賞では今一歩足りなあった実績も、近走は先行して良績がある馬で再度、重賞で力をつけた面を見せる事は出来そう。脚質・斤量的にはプラス、またスタートが良い面も有利に働く。先行争いが激しくなり、外から被せられると脆い面がある。

シリウスコルト 前走は皐月賞で14着。逃げ馬の後追い番手で競馬も、終いは余力なく後方に下がる競馬。前々走の弥生賞では、押してハナを切ると逃げ粘りの3着。ハナを切るとしぶとい面は見せるが、後方からの競馬ではキレ負けしてしまう。楽に先行が出来れば粘り込みもあるが、位置をとれないと苦戦。

セットアップ 俺は買わん

ミナデオロ 俺は買わん

メイショウヨゾラ 俺は買わん

ヤマニンヤドホック 俺は買わん

ログラール 俺は買わん



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