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エルムS 傾向・寸評

 今週は札幌で重賞、エルムSの開催になります。ダート1700Mで行われる3歳以上のG3戦。3歳以上ですが今年は同日にレパードSもあり、3歳の参戦はありません。毎年、波乱傾向の強い重賞で今年も荒れるのか

札幌ダート1700M


札幌ダート1700

 レース数の多い札幌1700Mのダート。スタートからコーナーまで240Mと短かく、直線も264.3Mしかないコースになります。コーナー緩く内枠が優勢になりそうですが、外から内にかけての傾斜と外から押して行く馬が多くなるため、外の先行馬より内の特に1.2枠の先行馬が包まれやすいレースになります。また3コーナーの残り600M付近からレースが動く事が多く、逃げ馬には辛いレースになりやすく、力のある先行馬やマクリが決まりやすいコース。高額条件ではしっかりとした末脚も要求される競馬になります。序盤にハナ争いが激しくなると、終いが持たずに垂れる先行馬も多く、後方から直線一気は決まりませんが、位置を上げながら差しが出来る馬が優勢に。

エルムS 過去5年


エルムS過去5年好走馬

※2021年は函館開催


過去5年エルムS人気で凡走馬

※2021年は函館開催

 2021年は函館開催ですが、2021年以外は同じ札幌での開催。1人気が好走したのは2020年のタイムフライヤーの1着のみ。2人気の好走は過去3回ありますが、3人気の好走なく上位1.2.3人気がすべて馬券外になることも2回ある人気の読みずらいレースに。人気になりやすいのは地方重賞からの参戦馬と前走で逃げや先行で勝ち切り、ここに参戦した馬も人気になりやすい傾向ですが、ここで好走は厳しい状況です。
 中心はマリーンS組になります。マリーンSで以内の好走馬は人気に関わらず好走が多い傾向。また前々走で大沼Sに出走していた馬も好走が多く、やはりローカルでしか行われない1700M戦の適性は有利になります。
 実績では1400Mダート戦で連対経験のある馬や前走、前々走で終いの脚を使えていた馬が好走しています。北海道開催では平場でも好走の多い関西馬が優勢で、関東馬は重賞好走レベルの力が必要になります。

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