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たまに緩めるのが、ちょうどいい

隣町に、卵かけごはんの専門店がある。
養鶏場に隣接するそのお店は、ランチタイムは3、4組待ちになる人気店だ。
メニューは、オムレツ+白ごはん、だし巻き卵+白ごはん、といった、メインと白ごはんのセット。
各テーブルには、カゴに盛られた新鮮な生卵と、こだわりの醤油が数種類セットされていて、「お好きなだけどうぞ!」というスタイル。

ほかほか炊き立てのごはんの上に、たくさんの大人が卵を割り入れる。
新鮮でピカピカの卵が目の前に置かれているから、ほとんどの大人が卵を2個入れる。

中高年になると、健康診断で指摘されがちなコレステロール値。
卵って高コレステロールだから、みんな普段なら卵1個なんだろうけど、「今日はね、特別」って自分を甘やかしてる様子がちょっと微笑ましい。

卵かけごはんって、白いごはんを食べきれない時に、子どもに許された奥の手のようなものだと思ってた。
だから、卵かけごはんをこんなに嬉しそうに食べる大人が大勢いることにびっくりした。

エネルギーチャージ!

今日は特別。明日からまた頑張ろう。

日ごろは控えめにしている(だろう)卵と、山盛りのごはん。
おかずの卵料理と合わせて、卵4個ぐらい食べたお腹をさすりながら、「明日からまた控えなあかんな…あー美味しかった」って大人が言ってる気がする。

頑張る毎日の合間に、ちょっとだけ緩める特別なお昼ごはん。
おじさんたちの肩を「いつもお疲れさま!」と、ポンポン叩きたくなった。

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