もし『ダンジョン飯』でフェアをするなら?を空想する

今ハマっている『ダンジョン飯』が面白すぎて、最近はひたすら「もし『ダンジョン飯』でフェアをするなら他にどんな本を置く?」を空想して遊んでしまう。本のフェアを考えるのは楽しいのですが、書店員として実際に行うとなると難しい。客層や時期が合っているかや店内のどこで行うか、どれだけの売上が見込めるか、注文する商品が品切れしていないかとか返品できるかとか、色々な基準をクリアしていないと実施までこぎつけられない(それを別業務をこなしながらする必要がある)。
とはいえ、脳内で勝手に考えるだけなら自由なので、たまにやって楽しんでいる(少し前だと「レゴと文学フェア」や「身体と文学」フェア、「はたらきたくないフェア」なんかを考えて遊んでいた)。そして今、『ダンジョン飯』を中心にしたフェアをするなら?を考えるのが楽しくなっている(4巻までしか読んでいないというのに)。架空の生態系について書かれた本とか人種問題に関する本とか、食についての本とかが合うのかな?と思い、とりあえずフェア一覧をつくってみる。

生態系
・九井諒子さんの短編集もろもろ
・酉島伝法『宿借りの星』、『奏で手のヌフレツン』
・川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』、『ドードーをめぐる堂々めぐり』
・ピーター・ゴドフリー=スミス『タコの心身問題』、『メタゾアの心身問題』
・レオ・レオニ『平行植物』
・シュテュンプケ『鼻行類』

ダンジョン
・つくしあきひと『メイドインアビス』
・ギョルゲ・ササルマン『方形の円』
・柞刈湯葉『横浜駅SF』
・グレゴリウス山田『十三世紀のハローワーク』

人種問題
・山口昌男『アフリカ史』
・木村草太 『「差別」のしくみ』
・ヘレン・ンゴ『人種差別の習慣 人種化された身体の現象学』
・キム・ジヘ『差別はたいてい悪意のない人がする』

グルメ・食
・青木潤太朗 森山慎『鍋に弾丸を受けながら』
・上出遼平『ハイパーハードボイルドグルメリポート』
・頭木弘樹『食べることと出すこと』
・岡根谷実里『世界の食卓から社会が見える』
・野田サトル『ゴールデンカムイ』

読んでいない本も多いですが個人で考えたのはこんな感じ。自分の好きな本や気になっている本をごり押しで入れている感が大いにある。ドードー鳥とか『食べることと出すこと』とか。でも良い本なので入れてしまった。ただ『メタゾアの心身問題』については読んでいる途中ですが『ダンジョン飯』との親和性は高いのでは?とも思っている。
架空の生態系はまだまだ思い浮かんだのですが(『アフターマン』とか『秘密の動物誌』とか『異形再生』とか)、入れすぎてもなあと思っての選択。
完結巻まで読んだらまた変わるだろうし、選んだのも実際に読んだら違うなとなるのもありそう。
フェア、考えるだけでもかなり楽しいので好きな作品とかでやってみるのおすすめです。そして誰かの考えたフェアを見て回りたい。

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