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『はぐちさん』にドハマりした

暇ができたので?今自分がめちゃくちゃハマっているマンガ『はぐちさん』について書いてみる。
くらっぺさんが描かれているこのマンガ、自分が知ったのはTwitterのこの4コマでした。

これでまず心掴まれました。やかんでラッパ飲み、確かに夏になるとなんか憧れるやつや…となったところで『はぐちさん』1巻を買ってみることに。それが沼の始まりでした。

『はぐちさん』は仕事で疲れ気味なOL、八千代さん宅に、ある日不思議な生物「はぐち」がやってくる。

このはぐちさんは不思議な生き物で、無理をすれば何にでもなれ(作中では人間からオセロ、傘なんかにもなっている。おじいちゃんは無理をして月になったそうな)、 びっくりするくらい長生きしているだろうことだけがわかっている。世界中を旅してまわったけどここ(八千代宅)が良いですとやってきて、八千代さんとの奇妙な共同生活が始まる、というのが話の流れ。

基本的には4コマで、シュールな笑いあり、仕事嫌だけど頑張るかー…と八千代さんと一緒に元気になれるものがあったりする。ただ自分がここまでドハマりしたのは、はぐちさんと八千代さんの2人あそびのあの感じが好きだから、というのが大きい気がする。
土砂降りの日に「騒ぐなら今じゃ!」と太鼓で騒ぐはぐちさんにノッて遊んだり、「眠れないから修学旅行ごっこする?」と八千代さんがはぐちさんに振ってやり取りして遊ぶ。こういう時、そこには2人だけの暗黙のルールがあって、2人がより楽しくなるようにで互いに思いやりをもって動いている感じがしてとても良い。この空気は、自分が兄と遊んでいた頃を思い出させもする。

自分がまだ学生だったときは兄とよく遊んでいた。あそびになるといかにして2人でより面白い空気をつくりだすか、が目的になることが多かった気がする。2人あそびは本当に楽しくて、振り返ってみたらしょうもないことでも、2人で共有する話はお笑い芸人のトーク顔負けの面白さで、バカみたいに笑いあっていたことを思い出す。
あの頃は楽しかったな。無茶苦茶なフリをしても、兄は意図を汲んで拾ってくれたし、反対に兄のフリにも対応できた。読んでいるマンガやテレビも、住んでいる環境も同じで、感性も似ていたからだと思う。社会人になって、一人暮らしをして感性もずれてきているだろう今、兄とはそういったやりとりは二度とできないだろうな、と思うとちょっぴり寂しい。

脱線してしまいました。つまり『はぐちさん』の良さは、会社頑張るぞの元気をくれるだけでなく、独特な言葉のセンス、シュールな笑い、(自分にとっては二度と手に入らない)2人あそびのあの楽しさがグッと詰め込まれているところだと思います。



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