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揺らめきと閃き

9月17日、TOKYO CALLING 出番終了後。
用事があったのでメンバーと別れ、そのまま一人東京に残り、この指で解散発表を皆に伝えました。

心細いというか、自分がどんな感情になるのか予想がつかなすぎで胸騒ぎがしたので、東京の友達に側で見守って貰いながら発表をしました。

案の定、情報は一気に全方位に広がり、色んな声に目と耳が追いつかなくなった。
しかし、それはリスナーの皆様のほうがそうだろうと気づいた瞬間、ふと冷静になり、そっとスマホを閉じた。

(俺らが大事にしてるイベントTOKYO CALLINGへの恩、TOKYO CALLINGを胸一杯楽しみに来た人、今までで一番格好いい自分達のライブをする奴らに失礼だと思い、トリの出番が終わる22時に発表したけど、やっぱり余韻とか壊しちゃったみたいで本当に申し訳ないと思ってます。)


その後見守ってくれた友達とカラオケへ行き、思い思いに声が枯れるまで歌った。何かから逃げるように。

しかし、夜が更ける頃"揺らめきと閃き"を友達が気付かない間に入れていた。俺は抗わず歌った。
すると安易なおふざけでは止められない程、友達が泣いた。

盛り上げる為、懐古的、あわよくば、お酒の勢い、ではなく単純に聴きたかったのだろうけど、泣いた。

きっと本人とそうなるなんて思いもしなかったろう。
笑いながら、泣きながら、本気の顔をしてくれてたこいつとはずっと一緒に居たいと思いました。

気付けば最後のサビを迎える頃には僕も泣いていて、今までで一番下手っくそな揺らめきと閃きを歌い上げた。

曲が終わる頃、目を閉じるとリスナー皆の顔が鮮明に浮かび上がりました。

"迷いと高鳴りを連れてここまでやってきたんだ
闇も共に潜り抜けてたんだ"

そんな歌詞のこの曲も、デモではサビが大きく違い、リリース前に一度演奏したこともあるので知っている人ももしやいるかもしれない。

"迷いと高鳴りと夢を引き連れて旅をする
ここで息を続ける為に生きることの何が悪いんだ
次第に重なるよ 今とそこで見てる僕の未来
揺らめきながら閃きだけは疑わないでよ"

というものだった。

キー、メロディの広がりや、語感、余白、そういったものを考え抜いた結果、今のものに辿り着いたが、この4行を僕はずっと忘れないでいた。

忘れられないじゃなくて忘れないでいた。

そして、この漠然とした祈りのような詩が、ようやくいつの誰に向けていたか明確になった。


俺は生き延びます。この声と共に。

今まで通り、沢山迷います。でも今も鳴る高鳴りから耳を背けずにはいられない。

俺はこれからも自分が信じた、見つけた、探している、光を疑わないように生きていきたいです。

改めて突然の発表で申し訳ありませんでした。今も受け止めきれない方もいるかと思います。

そういった方が負ったかもしれない傷は、この先も忘れることはあっても癒えることはないでしょう。

でもそこまでpostmanを想ってくれるあなたならこの先俺が生み出す音楽、あいつらが歩む人生、心から肯定してくれるような気がしてます。

だからこの決断に至りました。



きっと最後のライブとかに、こんなMCをするんだろうが、楽しい優先にしたいんで今ここに書き記しときます。


直近である10/1も、多分何一つ言及しない。

この文章をどう思うか無論自由ですが、俺は、自分のことだけを考えてこの決断に至ったわけではなく、自分のこともあいつらのこともあなたのことも丸ごと信じてこうしました。

書ききれない想いがあるのは、あなたが一番わかってると思います。
只、感謝だけは全ての媒体、伝え方、文言、音、ライブ、で伝えなければならんという意識はメンバー共通の意識なので、其れだけでも全身で受け取ってほしいです。

約束したのに、会いに行けなかったあなたには本当に申し訳ない気持ちで一杯。俺もこんなことになるとは思ってもいませんでした。
必ず歌いに行きます。

本当にありがとう。
ついてきてくれる人はこれからも末永く宜しくお願いします。

納得いかねえって奴いたら、面と向かって歌いに行くので何かしら連絡下さい。

写真は、9/18 どうすればいいかわからなくなり、一旦銭湯に浸かった心ここにあらずの寺本颯輝です。

取り敢えずは、残す所

10/1 東京 
10/10 大阪 (弾き語り)
10/18 名古屋
11/13 名古屋 (弾き語り)
11/18 名古屋 (ラスト)

でござんす。
頼んます。

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