見たいモノしか見ない僕らは
はじめまして。
五月と申します。
主にツイッターランドに棲息しております。
SOPHIAというバンドが好きです。
他にもジャニーズや俳優や2次元に推しが居ます。
レポやブログは自分の体験を残しておく為に書いています。
これまで長文はジャニオタ御用達のはてなブログにしたためていたのですが、SOPHIAの推し、自担、好きぴであるところの黒柳能生さんが9年ぶりに帰ってきたと思ったらnoteをハチャメチャに使いこなしており、共同マガジンと併せて毎月2,500円も(サポート含めたらそれ以上)課金しているし、おたくもしてみんとてすなりという感じで初めて書いてみることにしました。
一応はてブロの武道館記事も貼っとくね。
流した涙と引き換えに
https://mona051.hatenadiary.jp/entry/2022/10/16/223302
◇次の約束
2022年10月11日。
永遠にすら思えた休止期間を終えたSOPHIAは、約束の地武道館で華麗なる復活を遂げた。
予定時間を大幅に過ぎて5人がステージを降りたさらにそのあと、モニターに映ったのは“次の約束”だった。
return to OSAKA
私は9年前の時点では関東より外に遠征することがなかったので、そのタイトルについてもそうだね大阪から出てきたバンドって括りだもんねぐらいにしか考えていなかったが、初めて見た地元公演は終わってみればなんだかとても特別な体験だった気がする。
武道館からの3ヶ月はこれまたあっという間で、活動休止前にもコラボさせてもらったJOYSOUNDさんとまた御縁ができたり(ハッシュタグキャンペーンも当選させていただきましたありがとうございます)、ジルくん都くんトモくんのFC動画企画も始まったり、俺流は相変わらず毎週定時に更新してくれたしnoteやインスタやTwitterも毎日のように投稿があって、ピック目当てに朝から並んだり待ち猫Tを買ったりリストバンドを買うのを忘れたりしていると気付けば新年を迎えていた。
そうそう、初出場のももクロ歌合戦も楽しかった。武道館に居た知り合いのももクロおじさんが「SOPHIA最高だった!」って言ってくれたよ。あとそのおじさん猫好きなのでインスタ教えたら毛玉ちゃんにメロメロになってました。
そんなこんなで迎えた当日。
新幹線を降りホテルに荷物を預けてまずは物販に向かう。何故か大阪城北詰から野球少年達の合間を縫って回り込むと、まだホールも見えない内に長い列ができているのが見えた。
まあでも物販ブースは階段の上だしなぁと列の横を通り抜けとりあえず階段を登った私は、その終わりの見えない列こそがお目当てであるTCP×leadの猫グッズ列だと知って驚愕することになる。まだ販売開始を15分ほど過ぎた頃だった。
すごすごと来た道を引き返しグッズ列に並ぶ。これがまぁ動かない。階段下から少しずつ上にあげているので仕方ないのだが、私は物販を済ませたらメイクをして待ち猫Tを着るためにホテルに戻らねばならない。
さらにはモバイルSuicaで移動しているのにモバイルバッテリーを忘れ、完売情報をキャッチできるかも分からないかなりの劣勢を強いられていた。列整理のお兄さん達はしきりに「購入できない可能性もございます」と叫んでいる。
それでも1時間ほど並んでいるとようやく階段の上に辿り着き、嬉しそうに物販Tシャツを着てネイルまでベースと同じカラーリングにしてくれたリードのお姉さん、そして休日だろうに同じく大阪まで来てくれた部長さんが見えてきた。
無事お姉さんと対峙し、事前にスプレッドシートで作成したメモを渡す。差し入れは禁止されていたし列はまだまだ伸びていたので、取り急ぎ万感の想いを込めて「ありがとうございます」とグッズを受け取った。
そのあとすっかり列の途絶えていた向日葵を購入し、ホテルに戻る電車に乗ると途端に完売情報が流れた。あと少し並ぶのが遅れていたら買えずに泣いていたかもしれない。
帰り道で次に大阪に来たら絶対食べると決めていた炙りみたらしを購入し(なおここでも行列ができていた)、ホテルでグッズを撮影して身支度を整える。
普段自撮りなど絶対にしないのだが、シザーワークの待ち猫Tがあまりに可愛くて姿見に写る自分を撮影してしまった。
そんなことばかりしているので予定の出発時刻を無事に超過しタクシーで大阪城へ急ぐことになったが、武道館のときもそうだったように運転手さんに「今日は誰のライブなんですか?SOPHIAって?」と聞かれる。
「いわゆる昔のビジュアル系ロックバンドの括りですね〜」などと適当に答えるのだが、内心では(それ語り始めると2時間かかりますけど大丈夫ですか???)と思っていた。SOPHIAってなんなんでしょうね。それ以上語るのも面倒だったのでジャニーズに話を逸らすなどしました。
会場に着いて前回のように大きなお土産を渡されないことに安堵しつつ着席する。大阪城ホールなんてアイドルのライブでしか来たことがない。花道もないようだし、目一杯席を用意してくれたんだなあ。
そういえば昔どこかで「入れなくて泣くファンを出すくらいなら埋まらなくても大きな会場でやりたい」って言ってたっけ。
かくして開演時刻を10分以上過ぎた頃、暗転してあのイントロが始まる。何度聴いても慣れることのない、初めてのような胸の高鳴り。
誇らしく掲げられたSOPHIAの旗。
かつての思い出。数々のステージ。
大阪厚生年金会館で見た夢。
そしてもう一枚増えたのは、復活の武道館の写真だった。
あぁ、また会える。
武道館は夢じゃなかった。
点は線になって、新たな道になった。
◇セットリスト
01. 贈り物
暗闇の中、建物を揺らすような低音とピアノの単音が響く。温かいオルガンが物寂しげなイントロを奏でると、一筋の灯りだけがステージの中央に降りた。
歌が始まっても照明は変わらない。語り掛けられるひとつひとつの言葉が降り注ぐように胸に迫る。照らされているのが充くんの手だったことは配信を見て初めて知ったけれど、何も見えない客席で聴くその歌はオルガンと相俟って讃美歌のようですらあった。
この贈り物が何を意味するのかはこのときまだ分からなかったけど、勇気だけを抱えた航海がまた始まることが、その嵐の前にも似た静謐が、物寂しくてでも温かくて、涙が出るほど愛おしかった。
ちなみに暗転から静寂と暗闇が続いて子どもがギャン泣きしてたのがちょっとおもろかった、ごめん。
02. -&-
天啓のように贈り物を授けていった何かが風と共に消え去ると、トモくんのカウントからこれまた予想だにしなかったイントロが響く。
それと同時に逆光が灯されると、5人の姿が少しだけ見える。ベースの立ち位置を見ていた私は、他の4人より一瞬早く光り始めるピンクの帯に気付いた。
…なんか蛍光ピンクの人おるが??????
歌い出しと同時にさらに明るくなるステージ。黒いジャージ風の衣装にピンクのベルトが付けられたヒーロースーツのようなそれはメイン機と同じカラーリングをしていて、この日の為に黒とピンクのネイルをしていた私は周りも気にせず飛び跳ねるしかなかった。
後日明かされたところによれば衣装のイメージは仮面ライダー555だったそうで、こんなにかっこいいのにそんなに可愛いの本当に困ります(困ります)。
モニターに映ったメンバーはみんな明らかに武道館のときとは表情が変わっていて、柔らかくて楽しそうでそれだけで自然とこちらも笑顔になる。
10年前とは当然老いに対する考え方も変わっているけれど、また5人と共に生きられるならこのまま進むのも全然悪くない。そう感じながら手を叩いた。
03. ミサイル
眩い照明に照らされたトモくんの勢いあるドラムから、サングラスを掛けたジルくんの危険信号のような際どいイントロが響き、怪しく唸るベース、そして都くんの\大阪ァ!/というコールが飛び出す頃にはとっくにブチ上がっている客席。
ももクロ歌合戦で披露されたことからセトリ入りは確実視されていたけど、それでも嬉しいもんは嬉しいし楽しいもんは楽しい。
何処までも男臭くて激しくてカッコよくて、充くんの縦横無尽なステージングも4人のプレイも本当に目が足りない。そうそうこれだよ、このどうしようもなく生きてるパワーが溢れちゃうのがSOPHIAのライブだった。
04. brother&sisiter
アウトロからビートを刻み始めるドラムにクラップで応える客席。期待にはちきれそうなホールに響いたのは、夢にまで見たあのイントロだった。
ずっとずっと聴きたかった、大好きなあのイントロ。力強くて、煽るみたいで、でもどこか優しくて。「武道館越えは確実」と何日も前から叩き付けられた勝利宣言は伊達じゃない。
噴き出るスモークに激しく色が展開する照明、フラッシュのように瞬くモニター、そのどれもが4曲目にしてこの日のピークを迎えてしまったように客席をトランスに誘っていた。
もう何も考えられなくてただ音に溺れるしかなくて、でもそれが気持ちよくて仕方なかった。
05. Early summer rain
06. 君と揺れていたい
アリサマでまたも銀テープの雨が降ると、ここからが本編だとばかりにステージにも客席にも笑顔が溢れる。
曲が終わって暗転すると武道館の時とはまた違うリハの映像に5人の言葉が重なった。充くんの「スタッフもメンバーもファンも自慢です」とのコメントで映像が終わると、流れてきたのはやはりこのイントロだった。
私たちの人生はドラマではないから、御伽噺のようなロマンスばかりがその身に降り掛かる訳じゃない。でも確かなのは、ひとりきりじゃシーソーは揺れないということ。より美しいものを誰かに見せたいと思ったそのときに、ふと気付くのが愛だということ。
また出逢えたから風が吹いて、シーソーは再び揺れ始めた。これからもこんな美しい景色を共に見続けることができますようにと、祈らずにはいられなかった。
07. Eternal Flame
08. Like Forever
09. ALIVE
またも都くんの壮大なソロから紡がれる5人の始まりの歌。9年の時を経ても変わらない、静かに燃え続ける炎。
続いて武道館と同じく時計の音をバックに流れるのは震災と復興、病と復活の歴史だった。
阪神淡路大震災を想って作られたLike Foreverを関西の地で聴くのは初めての経験で、幼かった私がその年のお年玉を全て寄付したときに書いた手紙のことを思い出していた。貴方たちのことを心配している、元気で笑顔で居てほしい、そんなことを綴ったような気がする。
関西に知り合いが居た訳ではないので、その手紙は誰に宛てることもない単なる祈りのようなものだったけれど、それでもかつての幼い私はそれをせずに居られなかった。そしてこの曲はきっと、当時の私の想いの延長線上にあると信じている。
続くALIVEで歌われるのは、それでも生きていくということ。
武道館のMCで充くんが言及した、旅立った魂からのメッセージ。今を生きて笑って泣ける私たちは彼らの「それ」を背負っている。そのことを決して忘れず抱えていくSOPHIAの生き様は、年を重ねた今だからこそ激しく心を揺さぶった。
10 進化論~GOOD MORNING!-HELLO!21st-CENTURY~
それぞれの大阪ライブへの想いを語った映像(反響しすぎて聞き取りづらかったので違ったらごめん)が充くんの「今年は暴れます」という宣言で終わると、都くんのキーボードから唸るような低音が響き渡る。ホールが緊張感で満ちた次の瞬間に聴こえてきたのは、祝祭にも似たファンファーレだった。
まさかの展開だった。1曲目2曲目がマテリアルALIVEと来てそれだけでもうれしい驚きだったのに、ここで進化論?令和も5年なのに???
キャンプ女子みたいな出で立ちの充くんはじめみんなゴキゲンで能生さんはおもむろに前に出て指揮を執り始めるし(なお、お顔がすこぶるかわいい)、2001年前後の日本てなんかよく分からないけど面白かったよなってふと思いだした。
今や右を見ても左を見ても暗いニュースばっかりだけど……と書き始めて私も彼らから見れば昔はよかったって嘆く若人だなと思ったのでやめときます。とにかく予想外でめちゃめちゃ楽しかった。ありがとう21世紀。
11. 黒いブーツ~ oh my friend~
12. ゴキゲン鳥 〜crawler is crazy~
アウトロから雪崩れ込む黒いブーツで自然と頭上でクラップしてしまう客席。武道館の時となにより違ったのは充くんの煽りに応えて声が出せたこと。何の枕詞もない「歌ってくれよ!」に、イヤモニを外して耳を澄ませる仕草に胸が熱くなる。
そしてやっぱりこの曲が好きだ。切なさとか悲しさとかそんな綺麗なもんじゃなくて、この世にはどうしようもない遣る瀬無さがある。
失われたものは永遠になってそれ以上前には進まない。それを横目に前進するしかない自分を許したくなくてでも他に何が出来る訳でもなくて。
そんな夜に聴ける曲がある人生でよかった。
勢いのままゴキゲン鳥のタイトルコールに突入するとまたも三原色が空間を支配する。結局自分は自分でしかなくて、ご機嫌を取ってでも付き合っていくしかない。この2曲が続くとそんな人生に想いを馳せてしまう。
あとこれは読み飛ばして欲しいんだけど、充くんに噛み付かれた(?)能生さんがやたらと嬉しそうで、そういえば充くんは猫顔だなって思いました。あと配信映ってないけど体を可愛く傾けてYeah✌️するの反則だからね???
13. ヒマワリ
14. KURU KURU
またもくじ引きで順番を決められたMCタイム。
今日も今日とてフリーダム極まりない。
トモ:両手塞がってるから泣かれへん。贈り物ドラムないやんけ!流行りのチェック柄。
ジル:最高イェイ!!!!!!10日に1回のペースで見てた悪夢が武道館終わったら無くなった。ロックしようぜ!!!!!!!
都:グッときてる。褒められればまだまだ成長するよ。音楽も何も超えたところで…カレー売ってます。
黒:GENTLE+CUTE=オレことネコ科のベーシスト。ネコ科を差別しないでください。楽屋にも帰れないプロのマイガー人生に疲れた。茶色い声でも我慢します。
充:最強運勢ボーカリスト。平均すると26位くらい(凹む黒ちゃんかわヨ)。ここに集まった人は1人残らずSOPHIAnsで、俺達の向日葵です。
人生の端っこにSOPHIAを…なんて言いつつしっかりプロポーズのようにMCを締めると大阪にも現れた向日葵畑。ほんの少しだけ泣きそうな優しい顔でそれを見つめる5人に、いつまでもこの景色を見ていて欲しくてもう堪らなくて。
こんな曲が続いたらもう、両想いじゃないですか私たち。私たちも会いたかったよ。ずっと。
15. 蜘蛛と蝙蝠
#ちしゅとへんぷく
#かつてこんなにも役に立つSOPHIAのMCがあっただろうか
16. GJ escAPE
復活したらライブではしゃぎたい曲候補としてずっと頭にあったこの曲。イントロで腰抜かしそうになったのは私だけじゃない筈。
言いたいことは山ほどあるんだけどもうソロ回しが最高すぎてむりむりのむり。ジルくんがお立ち台に上がって黒ちゃんが上がって投げちゅして間を割るように飛び出てくるショルキーの都くんと結局寂しくなって一緒に上がっちゃう充くん。
昔SMAPのライブで5人がひとつのトロッコに乗ってギュッとしてたのを見たことがあってそれは死ぬ前の走馬灯に是非入れてほしい光景なんだけど、それと同じようなことを50を超えた4人が目の前で繰り広げてる訳です。無理でしょ。
そのあとの赤松トモくんのソロもバチクソカッコよかったし、お立ち台降りてから最高の笑顔でトモくんを指差す黒柳さんまで全部全部幸せで大好きで。待ってて良かった。生きてきて本当に良かった。幸せ持て余しました。
17. God Bless
18.夢
とんでもない多幸感のなか続いたイントロはちょっとだけ意外だったけど、「今苦しんでる全ての人に神の御加護がありますように」って祈りはもはや心の叫びで、きっと彼らが帰ってきた理由でもあるんだろうな。
どれだけ世の不条理を歌っても、彼らのメッセージの最奥にあるのは「諦めなくていい、優しくあれ」という希望だった。このあとのMCで「諦めて辞めてった奴いっぱいおんのよ…生きてかなきゃいけないからさ」と語る充くんの悔しさはエンターテイメントの信奉者である私たちがこの数年で嫌というほど感じた痛みと同調して会場を包み込む。
「まだ心の中に燻ってる情熱を持ってる奴に贈ります」
そんな言葉で始まった「夢」は儚くて切なくてだからこそ痛い程に煌めいて。
あの頃のガキだった自分に、私は今どんな言葉を掛けられるんだろう。角が取れるほどきちんとぶつかってこられたんだろうか。
そんなことを考えながらキラキラの舞台で踠く5人を見ているとやっぱり諦めたくないって、そんな気持ちが沸々と湧いてきて。充くんは「みんなSOPHIAを好きになった頃の自分が好きなんだよ」って言ってたけど、私の目に映った5人の夢と青春は戻りたい郷愁じゃなくいつも今そこで輝いてて、だからこそ憧れて励まされて助けられて、私も走りたいって思えたんだよ。
19. 街
20. エンドロール
21. Thank you
怒涛の名曲ターン。孤独でも等身大で進むこと、別れすら恐れずに今日を刻むこと、そして伝えきれないからこその「ありがとう」を。
22. Kissing blue memories
23. Believe
「最後、歌って帰ろか」
そう言って始まったラスト2曲。
声を出せると言ってもマスクの中だし、バタバタで出てきたから飲み物もホテルに忘れてきたし、ちょっと大袈裟に褒めすぎだよってほんとは思ってた。
だけどキスブルの落ちサビはまるで9年前の武道館みたいに真っ直ぐに声が響いて、それに耳を澄ます5人はあの日よりもっと神妙な顔に見えて。
武道館で「俺の声は聞こえてんのか!!!」って叫んでたところで今日は「聞こえる…」って充くんが呟いて。
そして最後の最後、believeの配信映像を見て本当に驚いた。
充くんの目から溢れた涙が、彫りの深い下瞼に水溜りを作っていたから。
本当に、本当に待っていてくれてたんだ。
私たちの身体から熱を帯びて溢れる声を、
「おかえり」を、
「愛してる」を。
だから今日が「完全復活」だったんだ。
彼らのライブはいつだって最高だけど、あまりにハッピーでエモーショナルで、ちょっと照れちゃうくらいに相思相愛が溢れた地元公演だった。復活を遂げてからの3ヶ月に考えていたよりもその愛はずっと深くて切実で、完全復活にひとつだけ足りなかったピースが私たちの声だなんて思いもしなかった。
待たせてごめんね。
もう一度言ってもいいかな。
心から、SOPHIAを愛しています。
◇武道館と大阪城
まあここからはほとんど余談なのですが、武道館と大阪城の関係性について思ったことを少しだけ。
今回、1〜4曲目は違ったけれどその後の曲目や演出が、言葉を選ばずに言えば使い回されてるなって思いませんでした?
タイトルを変えただけってことなのか、彼らはこれからずっとこういうライブをしていくのか、大阪城ホールでひとり少しだけ不安になりました。
でも進化論辺りだったかな、ふと思ったんです。
これ、武道館と対の関係なのでは…???
もちろん重複している曲はどれも外せない大事な名曲ばかりなのでそういう風に納得することもできるのですが、挟み込まれる映像やラスト6曲の並びを考えると、これは意図的に対称にしてるんじゃないかと思ったのです。
そして何が変わったかといえば、選曲が少し内向きになっている気がしました。
たとえばALIVEからは武道館の2曲に加えて「-&-」が披露され、進化論の表題曲、さらにはEVERBLUEからも選曲がありました。「GJ escAPE」などはライブでは鉄板でも一般的な知名度が高いとは言えません。
これが何を意味するのか。
もしかしたら、この大阪城ホール公演は、
純粋な意味でファンの為に開催してくれたのでは?
武道館での「復活」は大きな話題性を持ってメディアに取り上げられ、9年間待ち続けたファンだけでなく過去に少しでもSOPHIAを愛したすべての人たちがおかえりを伝える為また会いに来てくれるような温かさと共に、少しの緊張感と厳かな雰囲気がありました。
対する大阪城ホール公演は、日程も3連休の中日、地元への凱旋であり、セットリストもどちらかといえば彼らと長い時間を過ごしたファンが喜ぶ方向に舵を切っていて、何より本人たちが最後のピースだった私たちの声を待って「完全復活」と銘打ってくれました。
もちろん武道館のセトリは対外的にもこれ以上ない完璧な布陣でしたが、大阪城ではそれが「世界」ではなく「ファン」を向いている気がして、もしかして私たちめちゃくちゃ愛されてるのでは?って自惚れてしまいました。
5人の真意は知る由もありませんが、能生さんが共同マガジンで語っていたところによれば今回のセトリはかつてないほど早く固まったのだそうです。
見たいモノしか見ないおたくは、この邪推を勝手に贈り物として受け取ることにしたいと思います。5人がくれた新しい日々の中心には、きっとこれからもこんな愛が咲き続けることでしょう。
一流アーティストの証であるMTV unpluggedへの出演と翌日にplugged liveもやってしまおうという如何にもSOPHIAらしい意欲的な試みや、ついに今年中の開催が予告された獅子に翼、そしてその先も、あの風が吹く場所でこうして目を合わせながら生きていけますように。
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